高校入試

著者 : 湊かなえ
  • 角川書店 (2013年6月28日発売)
3.12
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104798

作品紹介

名門橘第一高校の入試前日、教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」の貼り紙が見つかる。迎えた入試当日。振り回される学校側と、それぞれ思惑を抱えた受験生。謎に充ちた長い長い一日が始まった……。

高校入試の感想・レビュー・書評

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  • 珍しく湊かなえ独特のトゲトゲしさとか毒々しいものがなく、ちょっと驚きました。
    だからと言って面白みに欠けることは全然なく、いつもの様に読み始めると止まらなくなってしまって一気に読了。

    登場人物が次々に切り替わっていくところや、同時進行でネットの掲示板の書き込みが表示してあったりと、リアルタイムで物語が進んでいるかのように感じてドキドキしてました。

    過ぎてしまった昔を振り返ると、高校生活の3年間なんて人生のただの通過点で、出身校の肩書きなんて何の意味も無いなんて今は思える。
    私も希望校に入学出来たけど、今の生活にその学校が何か影響してるなんて思わないもんな。
    だけど当時は、人生を左右する一大イベント的な思いで受験をしたことは記憶しています。
    確かに大事な岐路のひとつではあるけど、もし受験に失敗してもその後にいくらでも挽回できるチャンスはありますもんね。

    だけど、学校の採点ミスで合否が分かれるなんて事が自分の身に起きたら、はたして正気でいられるのかな。また、自分の行動が誰かの人生に大きく影響を及ぼすなんて事態が起きたときもまた然り。

    けっこう考えさせられました。

    4月という季節。桜が咲いて散っていく情景が脳裏に浮かび、別れと出会い、心機一転スタートする清々しくも切ない思いがこみ上げてきました。

  • ドラマは毎週楽しみに見ていました。
    脚本が湊さんという事でそれだけでドキドキしながら。
    とっても面白くて、そしたら嬉しい事に単行本になるなんて。
    内容がわかるからサラサラ読めてしまった感じ。
    ドラマを見てなかったらどう読んだかな。
    先生が沢山いてなかなか感情移入できなかったかもしれない。

    入試で人生決められちゃうなんて嫌になっちゃうね。

  • 県内の公立名門進学高校が舞台。入試前日、準備をする教師たちは教室内で、「入試をぶっつぶす!」と書かれた張り紙や、そこにあるはずのない教師の携帯電話を見つける。入試当日には、持込禁止のはずの携帯電話の着信音が鳴り、ネットの掲示板には試験問題の内容が。受験生への対応、保護者への対応、掲示板への対応、学校側は事件解決に向けて奔走するが・・・
    個人的には、視点が目まぐるしく変わる文章スタイルは読みづらかった。今だ地方では、県下一番の公立高校への世代を超えた評価というのは分からなくもないが、入試におけるセキュリティの甘さは、こんなものだろうかと疑問に感じてしまった。

  • 内容というよりは、入試業務ってこういう感じなんだな、という視点で楽しめた。湊かなえワールドは相変わらずで、教師の心理描写がうまいなあ。

  • 登場人物多すぎ…でも、内容は面白かった

  • 高校入試に疑問、恨みを持つ人たちが、裏で結託して高校入試をぶっ潰そうとするのを、紐解いてくる話。その1日で人生変わっちゃうかもってのは、学生時代の感覚だとわかるなぁ。
    あと田舎にとどまっちゃうと、そこで進学した学校の評価がずっと付きまとうのもわかる。

  • アマゾンのブックレビューではあまり高い評価ではなかったが、結構面白かった。
    湊かなえさんがTVドラマの脚本を単行本として書き直したらしいが、構成が登場人物のそれぞれ告白とSNSの書き込みが時系列で交互に書かれているのは新しいのでは?
    最後の落ちは想像できるが、犯人はちょっと意外(強引ではあるが)だった。

  •  作者は入試制度の問題よりも世の中のネット情報の使い方の問題を提起したかったのではないかと思ってしまう。

     題材は高校入試だがそこにネットによる掲示板が絡むことにより物事が複雑に絡みこんでしまう。もともとは単純な糸なのに、こうも情報機器を使うことにより複雑にならざる負えないのかと思うとある意味リアルな凶器よりも陰湿さを感じてしまう。

     アナログのみではこの小説は成り立たなかっただろうと思うと本の題材としてはこれほど使い勝手のあるものはないと言わざる負えない。

  • 登場人物の名前と役割がなかなか一致させられなくて、読むのが苦痛だった。我慢して3分の1くらい読んだら、いちおう最後まで読めた。登場人物が多すぎるわりに、すべてのキャラが描ききれていなくて不全感がある。終わり方もイマイチ。帰国子女の主人公の話、結局「帰国子女」であることに回収されてる感があって、嫌な感じ。

  • 県トップの公立高校を舞台に、入試を巡る事件を描いたミステリ(サスペンス)。

    話の筋としては、入試当日、携帯が鳴っての途中退席やカンニング疑惑、解答用紙紛失など、陰謀と思われるハプニングが起こり、それに試験を運営する教師たちが翻弄される。
    誰が何のためにこんなことを、が徐々に明らかになる。

    ボリュームは多いが文章の勢いが良いのでサクサク読める。
    ただ、登場人物が非常に多い上に大半が先生なので、名前とキャラクタを一致させるのに一苦労。
    特に受験生とその兄弟まで入ってくると誰が誰だかわからなくなる。
    細かく視点が変わるのは他の作家の作品でも慣れているし、だんだんと理解していくという過程も嫌いじゃないが、この作品の場合ここまで細分化する必要はなかったように思う。
    これは誰が何の話をしているのだと、ストーリーの本流と関係ない部分に気をとられてしまった感。

    物語としては、先が気になる引力があり、飽きるということはなかった。ただ逆にどうでもいい記述も多いので斜め読みになる傾向も。

    含むものは多いけれどどうしても薄っぺらい印象が残る作品である。
    ただうちの地元も高校派閥が非常に強いので、なんだか心がヒリヒリした。当時を思い出し。同郷の人々は、かなり痛切に響くのではないかと思った。

    高校受験というものが人生でどうか変わったかで面白さがが変わるかもしれない。

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