妻と飛んだ特攻兵 8・19 満州、最後の特攻

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  • 角川書店
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104828

感想・レビュー・書評

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  • 目を疑うタイトル。事実だということの衝撃。世に出ていない歴史を掘り起こした筆者に敬服。終戦70年あまり経ち、語られていないエピソードがまだまだあるであろうこと、今後ますます語られることがなくなるであろうことを思った。

  • 日本は昭和20年8月15日に敗戦を受け入れたが、北方領土、満州国に攻め込んだソ連軍は、武装解除された日本軍、そして日本の民間人に野獣のように襲い掛かった。無抵抗の民間人を、戦車で轢き殺し、婦女子には暴行を加え、抵抗すれば容赦なく射殺する。
    満州国に残った陸軍航空隊第五練習飛行隊の11人の将校は、ソ連軍の戦車隊に向かって特攻作戦を敢行した。そして、その特攻機には2人の婦人が同乗していた。
    本書は、婦人とともに特攻を行った谷藤少尉の話を縦糸に、太平洋戦争突入悟、特攻作戦に至る状況などを横糸に、物語が構成されている。

  •  太平洋戦争終結時、満州でソ連軍相手に妻と共に神風特攻を行った男がいた。第二次世界大戦の知られざるドラマを追うノンフィクション。

     谷藤徹夫の人生や舞台である満州における関東軍の経緯などを丁寧に追いながら、クライマックスである特攻へと続いていく。
     虐殺しながら進軍するソ連軍相手だったこと、軍の命令に背いた自主的な特攻だったこと等、神州不滅特別攻撃隊の歴史的な意味は小さくない。命令違反や女性を同乗させた軍規違反などで長く表に出ることがなかった点がこの実話をさらに意味あるものにしていると思う。とにかくこの本は最後がめちゃくちゃ泣ける。

     戦争には星の数ほどの個人の物語があり、その全てが後世に残すべき大事なものである。
     歴史は事実の羅列ではない。無数の個人の人生の積み重ねであると思う。

  •  最近、すごく気になって読んだ本。辛いを通り越して痛かった。やはり戦争は駄目だ。経験した人がしきりと必死に訴えかけているけれど、どこか遠い国で起こった話だと傍観していた1人だった。改めて戦争ってやっぱり駄目だ。どこの国でもこんなものが起こってはいけない。その気持ちが強く残った。

  • 昭和20年8月19日、戦争は終結しているのに、特攻をしたと?満州で?妻も乗せて?小説ではなく、ノンフィクションとしてこんな事実があったとは。

  • 最初の数ページだけ読んだけれど、かなり引き込まれる。本当にこんな出来事があったとは。

  • (欲しい!)

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著者プロフィール

1966(昭和41)年、東京生れ。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨークの日系誌記者を経て、ノンフィクション作家に。戦争、犯罪事件から芸能まで取材対象は幅広く、児童書の執筆も手がけている。『ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦』(講談社)は、厚生労働省社会保障審議会の推薦により「児童福祉文化財」に指定される。著書に『妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻』(角川文庫)、『消された一家』(新潮文庫)他多数。

「2018年 『ベニヤ舟の特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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