- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041104903
作品紹介・あらすじ
常に政局の渦中で注目を集める気鋭の政治家が掲げる「国家と政治家の責任」とは何か。内閣府特命担当大臣(原子力行政担当)として東日本大震災後の被災地復興と原発問題対応から見えた国家のあり方とは何か?
感想・レビュー・書評
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[心意気の主張]原発事故担当大臣や政調会長などの要職を務めた筆者が、自らの政治家としてのルーツについて語りながら、民主党の今後の方向性について提起した一冊。総選挙での党の敗北から間もない頃に書かれていることもあってか、「まだまだやれるぞ」という意気込みが前面に出ている印象を受けました。著者は、自らを民主党第三世代に属すると語る細野豪志。
原発事故と細野氏の関係性を知ることを主な目的として手に取ったのですが、原発事故担当大臣を務めていた際に、氏の関心がどこに照射されていたのかを知る上で有益な一冊でした。また、事故当時の政府の動きについても回想しているため、当時の政府中枢が最悪のシナリオについてどのような意識を有していたかを汲み取ることもできるかと思います。
細野氏が実は非常に「泥くさい」政治家であるというのも本書を読んで以外に思うところの一つでした。特に、落下傘候補として静岡に降り立ってきてからの足を使った(使わざるを得なかった?)選挙の様子については、氏の原点を知る上で欠かすことのできない一側面を形作っているのではないでしょうか。
〜最も信用できる人は、自分の責任で現場を歩き、行動する人だ。〜
書かれた時期が大きな影響を及ぼしている一冊ですのでその点はご留意を☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
民主党には理念や政策はあっても、それを実現していくリアリティが足りなかった。
自民党には世襲議員が多いが、彼らは生まれながらにして統治する立場には立っているが、実は彼らの方が国民の声を拾えるケースが多い。足腰を強化しなければ民主党の復活はありえない。 -
ちょうど、参院選の投票日、まだ結果が出る前に読みました。選挙のために書かれた本だと思うのですが、少し反省、少し自慢、少し言い訳。どうもパンチが弱い本でした。
ただ、民主党に未来への責任があるのは確か。そしてお家芸にもなった内ゲバについて、どうにもスッキリしていない。民主党に縛り付けるために書かされた本、なんてのは言い過ぎか。
著者プロフィール
細野豪志の作品





