七色の毒

  • KADOKAWA (2013年7月31日発売)
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感想 : 206
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104958

作品紹介・あらすじ

捜査一課の犬養隼人が高速バス事故現場でみた真相とは?(「赤い水」)。話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人が「色」にまつわる難事件に挑む、どんでん返し満載の全7編からなる連作短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 刑事犬養隼人シリーズ。学生時代から好きで図書館で借りてみた。

    色をテーマにした短編集で最初は長編じゃないのかと少しがっかりしたけど、短編でも読む手が止まらないほど面白い。
     
     誰かの言動が誰かの運命を左右する時があって、それが良い方向に進めばいいが、心の底に悪意があれば誰かの運命を最悪の結末へとつなげてしまうと感じることができた。

    最後まさかの話が最初の短編に繋がっていてそうくるかと思った。あと、犬養刑事は男の嘘を見抜くことだけはやはり優秀だった。

  • 犬養刑事の短編たくさん

    サクサク楽しく読めましたが、犬養刑事はチョイ役的な感じ

  • 犬養隼人シリーズを読むのはこれが2作目。他のシリーズにもちょくちょく登場するからもっと読んでた気がしてけどなぁ。犬養さんって中山ワールドのキャラの中では比較的アクがなくって掴み所がない感じがする。だからこそ、シリーズをもっと読んで彼のことを知りたい気にさせられた。
    さて、本作はそれぞれタイトルに色が付けられた七つの短編集。『黄色いリボン』は先の読めない展開で印象に残った。

  • 短編なのにどんでん返しもあっておもしろかった!

  • 刑事 犬養隼人シリーズの、短篇集。
    犯人側の語り口から、捜査する側の語り口で語られていく事件の真相……犬養が登場すると、物語の雰囲気ががらりと変わっていく、化学反応のような存在感がいい。

    シリーズものは全部読みたくなってしまう側なので、また犬養シリーズ読みます。

  • 長編かと思ってたので、短編だったのが少し残念だった。さくさく読めた。

  • 中山七里『七色の毒』
    読了。
    犬養隼人の第二作だが、これがハズレなしの素晴らしい短編集だ。どれも読者の予想を大幅に裏切る鋭さがある。見事だ。
    「黒いハト」の醜さ、黒さには笑いがこぼれたし、「白い原稿」で見られる邪悪さには寒気がする。
    「青い魚」の構成はまさかの展開を見せつけてくるし、「黄色いリボン」には醜さと美しさの相反する二つが同居している。
    一作目が個人的に今ひとつ入れ込めない内容だったが、本作は実に素晴らしい。一作で七回美味しいのだ。
    中山七里。当たりハズレも大きいが、油断ならない作家である。

  • 色にまつわる事件。どんでん返しが面白い。

  • 短編集でひとつひとつは面白いんだけど、最後の書き下ろし「紫の献花」は蛇足だったかなー。この作品が最初の「赤い水」と繋がるのだけど、保険金の受取を見知らぬ第三者に指定することは難しいし、受取人になっていることを知らなければ保険金請求もできないので、ちょっと無理矢理感があるな、と。

  • 初めからラストをいろいろ想像しながらフンフン読み始めたけど、外れました(笑)
    今回犬飼色は薄目だったけど、娘ちゃんがいい働きをしました

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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