- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105092
作品紹介・あらすじ
嫁姑問題、家計の算段、終わりの見えない介護に離婚の決断…容赦ない現実に立ち向かうための、アンチ正論の生きるヒント。女の現場は問題山積だけど、辛いときこそ笑い飛ばそう!憎しみを笑いに変える魔法の一冊。
感想・レビュー・書評
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スナックさいばら第三弾「ガチ激闘篇」、面白さも濃さもどんどん増していくね~。
「冷蔵庫の残り物上等!我が家のサイテー料理選手権」は、よく言えば「リメイク」な、作り過ぎおかずのトホホな変遷(笑)。成功例も失敗例もありがたく参考にさせて頂こうと思うが、どちらかというと失敗例に勇気付けられた。
そして、お正月での嫁姑バトル、離婚、介護の本音…といったヘヴィーなテーマは、立ち止まって考えさせられるエピソード多数。一貫して理恵子ママの主張は、「我慢しない」。「いい嫁」=「いい女中」って意味だから。の言葉にはギョッとした。確かに的を得ているかも…ついついあちこちにいい顔して、最終的に自爆してしまいがちな自分、無駄な真面目さは不要なのよなと改めて思った。
「悪い嫁上等!心に小さな野村沙知代を!!」
沙知代が裁判で言い放ったという「正義は色々あるのよ」、確かに名ゼリフ。そのくらいの気持ちで面の皮厚くしていかないと、人生後半は乗り切っていけないのだよな。
理恵子ママも、エピソードを寄せてくれたたくさんの女性達も、人生の土俵でふんばって、汗まみれ涙まみれになりながら、容赦ない現実と戦い続けてきたんだということがわかり、時には涙。しんどいときにしか見えない宝物も確かにある。あのときのこの言葉を思い出して、ケンカしつつもやっていけるということもある。笑い・泣きの振り幅がめっちゃ大きいのがこのシリーズの特徴だね。
高須先生とはいい関係なんだなぁということが垣間見えて、大人で包容力のある彼の言葉が、素敵だなと思いました。
生きてるんなら、そりゃ幸せになりたい。当然しんどいことなんていくらでも出てくるけど、それを笑い飛ばしつつ日々を過ごしていけるように。悩んで迷って苦しんで暴れて、それでも最後には人生が円になれればいいよ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「態度がラージなオトコほどモノは小さい」
いきなり何書いてんだって思われるでしょうがこの本はいきなりこんなスタートなんですよ‼︎本当に。
まあピロートーク満載なスタートですが僕も「小さくて可愛いじゃろ?」くらい言える大きなオトコになりたいです(笑)
「離婚のススメ」ではないですがいかに女性が虐げられながらも「私が頑張れば」ってドツボにハマっていくかが書かれています。
カンタンに離婚するのはどうかと思いますが頑張ってしまうのはもっとどうかと思いますσ^_^;
僕はこの本を読んでひいばあちゃんのことを思い出しました。
認知症が始まると自分が1番記憶に残ってる嬉しいことを繰り返すそうです。
ひいばあちゃんは玄関で座って小・中学時代僕らの帰りを待ってずっと靴を並べてくれてました。
元気に帰ってきて靴を脱ぎ散らかしてたのを片付けるのを楽しみにしてくれてたようです。
あとがきに書かれてました。
「近所のお姉さんも16くらいで結婚するといつも怒ってるお母さんになった」
「すごいボロボロのアパートで子供を抱えて旦那に怒鳴られる」
昔の田舎のテンプレやそうです。
でも今の大阪でもそんな変わんないかと思います。
そんな今をなんとかしたいと思って仕事してました。
またいつか近いうちにそんな職場に戻ります。
この本勧めたらセクハラ停職3ヶ月になるかもしれませんがあとがきだけ読んで欲しいです。
エロ入ってませんから‼︎‼︎ -
2014.09.28
久しぶりに定価で本を買いました。それくらい、読みたかった。
このスナックさいばらシリーズが好きです。
『ガチ激闘編』は、介護の本音の章で震え、家族のとっておきのひとことの章で泣きました。
まだ結婚も子育ても嫁姑戦争も親の介護も経験したことのない人生経験が浅いひよっこですが、自分らしく、周りに惑わされずにこのまま生きていけたら幸せだなと思わせてくれる本です。 -
カップルの関係は「ワレなべにトジぶた」で相手の点数が自分の点数だという理恵子ママの意見に納得。
ゼロ点なお相手とつきあってしまった自分は、やっぱりゼロ点だと思うべし!
介護はキレイごとじゃないので、使えるものはすべて使う。
地方によって施設待ちの状況や値段も全然違うので、しっかり調べて計画的に動くべし!
絶対に自分を犠牲にしないこと。
家族が仕事を辞めて在宅介護にしてしまうと、査定が下がってますます施設に入れなくなるし…。
等々、いろいろ今回もリアルなご意見が身にしみました。
お上品な本ではないけれど、人生で知っとくべきことを教えてもらえる良い本でした。
先達はあらまほしきことなり。 -
う〜ん、男はかたなしだね。女性の本音が聞けました。
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掛け値無しに 心に効く‼️きれいごとの反対!ホント女性の道はけもの道だわ…
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既視感(既読感?)があるネタも多いけど、やっぱり深いなあ。本当に酸いも甘いも噛み分ける、スナックのママそのものの西原理恵子。
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西原さんの本にしては、もうひとつかな?と思って読んでいました。繰り返しが多くてなんだか構成がモッサリしてるし、エロネタも旬が過ぎている感じがしました。(意外にエロ話って鮮度が大事なんだなぁ、と変なところを感心してしまった)
でも、やっぱり最後のあとがきを読んでウウッと胸にきました。
西原さんってほんとに優しい人だなぁと思う。何を読んでも、いつもそう思う。
次は「こんなに幸せになれると自分で思っていなかった」とあとがきで書いているあたりのことを書いた本(=高須先生関連の本)を読んでみようと思う。 -
いろんな人がいるなあ。
「心に小さな野村沙知代を」は名言。
著者プロフィール
西原理恵子の作品





