- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105146
作品紹介・あらすじ
「健康な体になるためにあきらめる」とはどういうことか?医師、小林弘幸が提唱する病気にならない生き方、考え方。自律神経を深く知り、最大限に生かすよう心と体の整えることで、あなたの人生は輝いたものになる。
感想・レビュー・書評
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自律神経の重要性がよくわかりました。
動作をゆっくりすると、呼吸もゆっくりになり、末端まで血流が促進されるという過程が分かりやすいです。
多少同じ内容が重複している部分も見受けられましたが、それは前書きで本書で伝えたいことが要約されているからです。さっきと同じ話が出てきたと思っても、最後まで読んでみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自律神経研究の第一人者、小林弘幸氏の「自律神経を整えるあきらめる健康法」、2013.8発行。私なりに要約しますと、次の3つになります。①ライフライン(10万kmの血管)である血流をコントロールしているのは自律神経 ②あきらめないで頑張り続けると自律神経のバランスが崩れる。バランスが崩れると、血管は収縮、血液はドロドロ、内臓の機能は低下、筋肉に血液は流れにくく・・・、心と体の不調を招く ③あきらめて心をリセットし、新たなステージに向かうと自律神経のバランスが整い、体が病気になりにくい環境になる。
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■まとめ
・そもそも神経とは、体中に張り巡らされて細胞や組織を繋ぐネットワーク。
脳や脊髄にある中枢神経が司令塔の役割を担う。一方、血管などに沿って全身に張り巡らされるのが末梢神経である。
末梢神経には、温度や触られている感覚を脳に伝える知覚神経と脳からの指令で手足などを動かす運動神経、更には体温調節、呼吸、消化、代謝、血流などを司る自律神経が含まれる。自律神経が大事な理由はこれが乱れると体や心の様々な部分に悪影響を及ぼし、うつのような状態や胃腸などの不調を起こすため。
自律神経には交感神経と副交感神経がある。このどちらもが高いレベルにあると自律神経は整っているといい、どちらかが低いまたはどちらも低い状態は自律神経が乱れているという。
男は30歳、女は40歳を過ぎると交感神経優位になるので、血流が悪くなり頭に血が回らずパフォーマンスが落ちることが多くなる。
このために意識的に副交感神経を高めることが必要。
・副交感神経を高めるために最も大事なのは、一番大事なもの以外を諦めること。諦めることは決してネガティブなことではなく、むしろ大事なものにフォーカスする意味でポジティブなこと。悩み、怒り、恨み、妬み、不安は交感神経を過剰に優位にすることを自覚し、この感情を減らそう。
副交感神経を上げるためには:
・ストレスになっているものを書き出すこと。その中からストレス度が大きいものをピックアップすること。ストレス度が小さいものは諦めること。
(例えば他人の評価は諦めたほうがいい
)
・4秒ですって8秒ではこう。
・文字はゆっくりきれいに書こう
・日記を書こう。1日の感動したことを書こう。
・不測な事態が起きたら、何が起こりそうかとその対策を書き出そう。「これ以上やってもしょうがない」と思ったら諦めよう。
・空を見上げよう。自分を俯瞰して客観的にみてみよう。 -
夏頃にNHKでやっていた自律神経の番組を観て以来、気になっていた方の本。番組でやっていた呼吸法をしてから少し体の調子が良くなった気がしたので、読んで見た。
「ゆっくり動く」
「口角上げる」
「一箇所だけ片付ける」
などは、試してみると確かに気持ちが落ち着くような気がしてすごくいい。
ただ、例がスポーツ選手と働いている人ばかりだったのが少し残念。
子育て中向けの話もあればなお嬉しいかな(一番自律神経やられるような気がするので) -
対症療法を否定し、生活習慣の改善で自律神経のバランスを改善し、健康をつかみ取る本。
以下注目点
・やるだけやることで、あきらめられる。
・こだわりが体の不調を生む。
・毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起き、6時間は睡眠時間を確保すること。
・お腹の張りはあきらめてください。便がでていればそれで良しとしましょう。
・交換神経過剰は糖尿病予備軍
・30過ぎると副交感神経が衰える。女性は40歳から。
・ゆっくり動く。
・空を見上げる。
・1:2の呼吸
・回りの空気を気にすることは、他人の評価を気にすることになる。他人の評価はあきらめる対象。
・他人を信用しないこと。過ちは誰にでもある。他人のミスをあきらめること。 -
「自立神経失調症」と診断され、不定愁訴に悩まされていた時に読みました。薬は所詮対症療法。根本的に治すにはどうすればいいんだろう、と藁にも縋る思いでした。読んでみて、「私の自立神経ってよっぽど乱れてるのね…」とがっかりするとともに、「きっと治る」と思え希望が持てました。
あきらめる=ギブアップではなく、ストレスの原因を明らめ(あきらめ)たり、何かを成すために他を諦めること。
自律神経のバランスを整える=副交感神経を上げるにはどうすればいいか…というようなことが書かれています。
簡単なことですが、私には深呼吸が一番効果がありました。呼吸が浅いことは自覚があったのですが、それが体の状態を左右することを知り、思い出した時に深呼吸を心掛けています。特にパニック状態に陥りそうな時に効果を感じました。 -
あきらめたいと思いました!小林先生の他の本も読みたいです。
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なかなか一般知識としてうっすら知ってる様な気もしていたけど、しっかり書籍で読むと実感が。
理屈がわかると理解も実践も楽だね。
しかし、諦める勇気、ほんとに必要です。
楽に生きる為のtipsがこの本にはありました。 -
あきらめるは難しいけど、不安や恐怖を感じたら、何に終着しているのかを見つめなおして、都度、あきらめるを実践したい。仕事の成功、失敗しない、誰かに良く思われたい、いい人生を送りたい、お金がもっと欲しい、なんてこと全部あきらめてどうでもいいやって生きられるように言い聞かせていきたい。
まずはゆっくり動く、ゆっくり呼吸することから始めよう。 -
諦めるとは、明らめる=明らかにする。
選択肢が多いと、迷って自律神経のバランスを乱す。
後悔すること、を諦める=やめる。悩むことを諦める。
物事を明らかにすれば、頭がクリアになる=あきらめの境地。
自律神経=交感神経と副交感神経が高いほうが状態がいい。
手を握りしめて、ぱっとはなす、笑う、深呼吸=副交感神経が高まる。
睡眠不足は副交感神経を低下させる。
徹夜仕事はあきらめる。
点滴の中の糖分は多くても5%。それ以上になると痛みを感じる=糖尿病で、血管が傷つく理由。
ふだんから副交感神経を高めることが健康法になる=諦めることが健康に繋がる。
諦めない勇気=誰かのせいにすることを諦めること。
あきらめる=平常心が取り戻せる。
深い呼吸は副交感神経の働きを高める。
スランプのときは呼吸が浅くなっている=副交感神経が低くなっている。1対2の呼吸。
朝の過ごし方=ゆったりと。時間をもって。
片づけると、あきらめる力、がついてくる。=片づけが仕事をあきらめられる。
いいことも悪いことも書き出してしまえば安心できる=
=自律神経を整えられる。
不測の事態は、「あきらめリスト」で落ち着ける。
失敗、感動、明日の目標、の日記を書く。
著者プロフィール
小林弘幸の作品





