- KADOKAWA (2013年8月29日発売)
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感想 : 113件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041105245
作品紹介・あらすじ
子供にめぐまれず悶々とした日々を送る紗英、子育て中の奈津子。誰よりも気の合う二人を襲った事件とは--。『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞、気鋭の第2作!
みんなの感想まとめ
人間関係の複雑さと感情の深さを描いた作品で、特に女性同士の関係性が際立っています。親友同士の絆が描かれる中で、表面的には仲良く見える二人の間には微妙な違和感が潜んでおり、読者はその真相に驚かされること...
感想・レビュー・書評
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仲良し2人組の関係が所々で何か違和感を感じていたらそう言う事だったのかと上手く騙されてしまいました。構いすぎる立場と依存する立場と面白い作品でした
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またまた、あー、しっかり騙されてる。二度見しちゃいました。人間関係は家族、夫婦、親子、兄弟、親友、どれも絶妙な関係で成り立ってるかもしれない。ここでは夫、父、パートナーとしての男性像の描写がほとんどない。書かれているのは、表面的な部分だけで全員がクソ男に感じました(^_^;)そこに女性だけの、はたからみると異様なまでの女の関係を強調しているように感じました。
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どんでん返しに関しては☆5!!!
これは分からなかったー!
母としてのあり方や不妊に悩んでいた身からすると心が重くなりながら読んだ。心の描写が良く、登場人物に共感できた。 -
なっちゃんこと奈津子と、紗英という二人の女性。
「ちょっとおかしいんじゃない?」と思うほどの仲の良さに違和感があったのですが、なるほどそういうトリックでしたか。
紗英の夫の死の真相が解明される終盤からは、何かに背中を押されるように読み切ってしまいました。
何でも話せる、親友のような母親。
そうなろうと無償の愛を注いできたはずなのに、二人の関係はどこでどう食い違っていったのだろう。
なんだか他人事ではないような気がした。
私もまだ柔らかくあたたかくてふにゃふにゃの長女を抱いたとき、幸せばかりが待っていますように、悪いものが来ませんようにと、強く祈ったときのことをよく覚えています。
その切実な想いが分かるだけに、もやもやしたものが消えないラストだった。
母と娘というのは本当に難しい。
湊かなえっぽさもあるけれど、こういうミステリ好きです。
芦沢央さんのほかの作品も読んでみたい。 -
違和感は感じながらもすっかり騙されて、途中で仄めかす文章もあったけど、え?でもじゃあどういうこと?となり、前半ページをペラペラ確認。
その後ハッキリそういうことかと分かって、また前半ページをペラペラ(笑)
そして最後はまたどんでん返し的な結末。
娘を想っての母の行動だけど、本当に娘のためになるのかなと考えさせられた。 -
助産院で働きながら、夫の大志との子供を待ち望む日々を送る庵原紗英(いはらさえ)。梨里の面倒を見ながら、マイらいふプロジェクトというボランティアに所属し、外との繋がりをかろうじてもつ柏木奈津子。立場は違うものの、2人は気が合い、いつも一緒にいた。しかしそんな2人に亀裂が入る事件が起きてしまう。
お互いを好きだという気持ちに嘘は無いものの、自分に無いものを持っている相手に嫉妬する気持ちもあり、共依存するような部分もあり。女同士にありがちな部分をうまく描いているなぁと思っていたのだが、後半、「は?」と思う一文があり、事態はひっくり返る。やられたーーー!!!思わず最初から読み返し、特にファミレスのシーンなんかでの言い回しに唸る。この仕掛けが無くても高評価だったのだけれど、やっぱりこういうサプライズがあるとさらに評価はあがる。すごい。 -
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ホラーなのかと思ってた
ミステリーかと思ってた
違った
自分も悩んだ母と娘の関係
読了後、なぜか涙が出てしまう
胸がいっぱいになってしまった
みんなの感想はどうなんだろう -
依存し合い洗脳状態にある昔からの女友達の話かと思いながら読んでいてびっくり!一卵性母娘と呼ばれるお友達母娘の話。
母はひたすら娘のために…と生きているのだけど、娘はそれに依存してしまい自分で物事を判断できなくなってしまう。毒親、と呼ばれるもの。自分の子育ても考えないとな。
面白くて一気読み! -
何が悪いものかを判断するのは本当に難しい。
自分のことも分からないのに、他人のことなんてわかるわけもない。
憶測だけが広がる。お為ごかしが蔓延する。
人の悪意ばかりが増幅される。
そんな気持ち悪さ。
彼女は何に怒ってるんだろう。
自分の人生か。
彼女だけが、一番分からなくて、一番分かりやすい。 -
最初からずっと最後まで騙されっぱなし
だった。
紗栄となっちゃんの関係がどんどん歪になって
いき、それぞれの同年代の女性が抱える
問題かと思いきや!
最後まで騙され何度も前のページを読み返した。 -
なっちゃんと紗英お互いに家庭があっても1番に考えられる相手。どんな時も味方。
そんな2人の関係は親友
ではなくて母娘。
合鍵を持ち、娘の生活が心配で夫婦生活まで覗き見するあたりはドキリとした。
最後の最後のどんでん返しは納得のいく展開。
娘の幸せを祈る母と母に認められたい娘の境界線はどこにあるのか。肉親との距離感は相当に難しい。どんなに近くても別の人間なんだ。
母のような母親にはなりたくなかった。一緒に買い物に行って恋愛相談にも乗る。何でも話せる親友のような母親になりたかった。だからこうしなさいと頭ごなしに叱ることをしないようにしてきたし、自分のことなっちゃんと呼ばせてきた。
ずっと母を憎んできた。けれど自分自身が母になると今度は母を憎みきれなくなった。つわりの苦しみ長の痛みそこから周りなく続く生地の日々一つ一つを経験するたびに強く等なり切れないことを理想の母親にはなり切れないことをどうしようもなくしてしまった。娘に嫌われたくなかった。ずっと許されていたかった。嫌ってもいい肉んでもいいから幸せになってほしい。
この子のもとに幸せばかりが待っていますように。悪いものは来ませんように。
ずっと母が大好きだった。母と同じもの、母が言う通りって小さい頃からずっとそうやって生きてきて、迷ったときは母ならこういうときどうするだろうって考えたり。母に認められたかった。母に褒められるのが嬉しかった。母から何か強制された事は無い。でも母に例えば「私はあまりあの子好きじゃないな」と言われたらあぁそうかもしれないって思ったりして。今思えば全部母に気に入られるように生きてきただけなんじゃないかと思います。
奪われてきました。私はずっと母にいろんなものを与えてもらっていると思ってきたけど違ったんです。母が反対するから都会にも出て来れなかったし仕事もつまらないものしかできなかったし、友達もいない。
母になり切れない母親と、母親から卒業できない娘…一卵性母娘とは非常に現代的なテーマ。娘を自分と同一視してしまう母。
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★3.5
かわいそうな子。この子は、母親を選べない―。
ボランティア仲間の輪に入れない、子育て中の奈津子。
昔から、友達を作る事が出来なかった…。
助産院の補助の仕事をしながら、不妊と夫の浮気に悩む紗英。
二人の異常なまでの密着…。
そして、紗英の夫・大志が殺されて埋められていた…。
最初のプロローグから不穏な気配が漂っていた。
主に二人の女性奈津子(なっちゃん)と紗英の視点で進められる。
なっちゃんは紗英にどうしてそこまで尽くすの…?
紗英に見付からない様に家を覗くの…?
大志が死んだと気付いて、遺棄までするの…?
違和感や沢山の謎が、真実を明かされる迄、全く気付かなかった。
なっちゃんと紗英は親友だと思ってた。
母娘だったなんて…。
母娘だとわかって、あーなる程だからなのねって思えた。
伏線も至る所に散りばめられていた。
ラストの大どんでん返しには、気付いてしまっていました。
私にとっては、大どんでん返しではなかったです(p・Д・;)アセアセ
奈津子は母の顔色を伺って嫌われない様に生きて来た。
自分が母親になった時、母を反面教師として
母の様な母親にならないように、育てたつもりが、
紗英も結局、母親に認められたかった。
褒められるのが嬉しくて、気に入られる様に生きて来ただけ…。
母と娘の関係って本当に難しい…。
「母」になりきれない母親たち・一卵性母娘・共依存…。
テーマはとっても、良かったです。 -
一度読んで見事に騙され、伏線を回収したくてすぐに二度目を読んだ。
奈津子と紗英の関係は確かに歪んでいるけれど、そこには「相手を守りたい」という確かな愛情があって、胸が切なくなってしまった。 -
周囲に溶け込めない育児中の奈津子と、夫の浮気と不妊に悩む紗英。
相手に対して強い執着心を持つ二人の関係性は、共依存という言葉を連想させます。
事件と関わる中での感情の揺らぎや、歪な関係性の表現も巧みで、そこにミステリ的趣向が加わることで、インパクトのある物語になっていると思いました。 -
面白かった。さすが芹沢央。
もう一度、読み返したくなる展開。
母として娘として読めました。
著者プロフィール
芦沢央の作品
