- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105245
作品紹介・あらすじ
子供にめぐまれず悶々とした日々を送る紗英、子育て中の奈津子。誰よりも気の合う二人を襲った事件とは--。『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞、気鋭の第2作!
感想・レビュー・書評
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またまた、あー、しっかり騙されてる。二度見しちゃいました。人間関係は家族、夫婦、親子、兄弟、親友、どれも絶妙な関係で成り立ってるかもしれない。ここでは夫、父、パートナーとしての男性像の描写がほとんどない。書かれているのは、表面的な部分だけで全員がクソ男に感じました(^_^;)そこに女性だけの、はたからみると異様なまでの女の関係を強調しているように感じました。
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どんでん返しに関しては☆5!!!
これは分からなかったー!
母としてのあり方や不妊に悩んでいた身からすると心が重くなりながら読んだ。心の描写が良く、登場人物に共感できた。 -
なっちゃんこと奈津子と、紗英という二人の女性。
「ちょっとおかしいんじゃない?」と思うほどの仲の良さに違和感があったのですが、なるほどそういうトリックでしたか。
紗英の夫の死の真相が解明される終盤からは、何かに背中を押されるように読み切ってしまいました。
何でも話せる、親友のような母親。
そうなろうと無償の愛を注いできたはずなのに、二人の関係はどこでどう食い違っていったのだろう。
なんだか他人事ではないような気がした。
私もまだ柔らかくあたたかくてふにゃふにゃの長女を抱いたとき、幸せばかりが待っていますように、悪いものが来ませんようにと、強く祈ったときのことをよく覚えています。
その切実な想いが分かるだけに、もやもやしたものが消えないラストだった。
母と娘というのは本当に難しい。
湊かなえっぽさもあるけれど、こういうミステリ好きです。
芦沢央さんのほかの作品も読んでみたい。 -
ホラーなのかと思ってた
ミステリーかと思ってた
違った
自分も悩んだ母と娘の関係
読了後、なぜか涙が出てしまう
胸がいっぱいになってしまった
みんなの感想はどうなんだろう -
依存し合い洗脳状態にある昔からの女友達の話かと思いながら読んでいてびっくり!一卵性母娘と呼ばれるお友達母娘の話。
母はひたすら娘のために…と生きているのだけど、娘はそれに依存してしまい自分で物事を判断できなくなってしまう。毒親、と呼ばれるもの。自分の子育ても考えないとな。
面白くて一気読み! -
何が悪いものかを判断するのは本当に難しい。
自分のことも分からないのに、他人のことなんてわかるわけもない。
憶測だけが広がる。お為ごかしが蔓延する。
人の悪意ばかりが増幅される。
そんな気持ち悪さ。
彼女は何に怒ってるんだろう。
自分の人生か。
彼女だけが、一番分からなくて、一番分かりやすい。
著者プロフィール
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