深海大戦 Abyssal Wars (単行本)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105252

感想・レビュー・書評

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  • かつての先進国に代わって、公海を周回するシー・ノマッドと呼ばれるグループが影響力を持つようになった世界を舞台にしたSF。

    海洋ものを書き慣れている作者らしく、海に関するディテールはよく書かれているのだが、全体的に細部に粗が目立つ。

    登場するパワードスーツが一点ものらしいところは、ちょっと工業製品としてどうかと思うし、主人公も命令違反をしまくっているあたりも組織としてマズい感じがする。

    だいたい、近海で戦闘が行なわれているのに、国力が衰えたとはいえ、海上施設をテロのターゲットにされた当事国が知らんふりを決め込むものだろうか。

  • 設定は面白いが、メインのイクチオイドに乗るまでが長い長い…。伏線も回収しないまま次巻に続くでちょっと消化不良。
    正直次回作を読まないと評価の判定出来ないかも。期待を込めて星三つ。

  • 面白い!
    説得力のある海中兵器の描写がよい。
    ハードな描写の一方で、ファンタジーとしての風呂敷が広がっているのを感じるが、それをどう括るのか?最近思うのは、良きSFはそこらへんのバランスが優れているのだ。
    この作品はどうなるか?
    楽しみ。

  •  近未来、深海資源をめぐる各国の競争が激しさを増す中、海中警備を担当するパイロットが不思議な現象に遭遇する。
     シー・ノマッドと呼ばれる海洋漂流民と既存国家との対立、精霊や未知の力、海中ロボット同士の戦闘シーンなど、SFアニメ的設定に不満はないが、肝心の戦っている相手が(殺戮をも辞さない悪い奴らということ以外)よくわからないので、いまいち話に乗り切れなかった。すべての真相は明かされないまま、続編につづくらしい。

  • ちょっと残念。
    「つづく」なのね…
    物語としての大団円を期待してたら肩透かしを食らう感じの「つづく」が個人的に嫌いなので。

  • ハイドゥナンと比べると。。。
    メカの設定とか十分なレベルなのですが、如何せん、バトル時の描写が今ひとつなので、十分な盛り上がりが得られませんでした。続きものということも意識されており、ここで終わるのかと、ちょっとガックリ。
    まあ藤崎大先生の書き下ろしということで、満足はしているのですが。。。
    エヴァっぽいのが少し気になるような。。。

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著者プロフィール

ふじさき・しんご 1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌『ニュートン』編集室に約10年間在籍。英科学誌『ニューサイエンティスト』に寄稿していたこともある。1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)で作家デビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現在はフリーランス。ノンフィクション作品には生命の起源に関連した『辺境生物探訪記』(共著・光文社新書)のほか『深海のパイロット』(同前)、『日本列島は沈没するか?』(共著・早川書房)がある。小説には『ハイドゥナン』(早川書房)、『鯨の王』(文藝春秋)など多数。



「2019年 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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