天涯の楽土 (単行本)

著者 :
  • 角川書店
3.41
  • (1)
  • (8)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 50
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105344

作品紹介・あらすじ

紀元前一世紀の久慈(九州)。津櫛との戦で奴隷となった少年・隼人は、おとなびた津櫛の少年・鷹士に危ないところを助けられる。やがて二人は久慈の十二神宝を集める旅に出ることに。壮大な和製ファンタジーの傑作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • んーんんん。絶賛されてたから期待したのだけど。
    すごく資料を調べて、違和感なく風俗が作られて、衣食住神様、全てきっちり作られていて、そこはすごいなあ、と思う。
    でも肝心の物語と人物が弱いし、真ん中あたりから会話だけで話が進むし、何がなんやら、感動する間もなく話だけがずんずこ進む。鷹士が隼人に何を感じていたかも、何故あんな決断したかも、結局全然見えてこないし。心を震わせる何か強いものがないのが痛い、と思ってしまった。
    高照が出てから面白くなくなってしまったように感じました。残念。

    あ、でも史人が発達障害?自閉症?みたいな兆候を見せてたのは上手いな、と思いました。

  • 弥生時代の日本を舞台にしたファンタジー小説。かなり緻密な取材に基づくであろう詳細な描写が素晴らしいです。西洋・異国っぽさが無い純日本ファンタジーとして貴重だと思います。
    クライマックスがやや盛り上がり足りなかったのと、現在の地名との対応や位置関係が頭に入ってこずわかりにくかったので☆4にしました

  • 普通に面白かったー!物足りないところもあるにはあるけれど、最後まで読ませる力があったなー。
    次に刊行される本があるなら読んでみたいかも。

  • 祝詞がいい。

  • 楽しく読みました。

    日本人が書いたファンタジーという意味の和製ファンタジーは
    上橋菜穂子をはじめ、荻原規子、小野不由美など
    いくつかの傑作はあるものの、日本を舞台にした
    純和風ファンタジーというのは意外となかったりするので
    そういう意味で弥生時代の九州を舞台した
    歴史ファンタジーというのは
    未開の荒野を切り開くがごとく貴重だし、嬉しかった。

    大学で考古学(弥生〜古墳時代)を専攻していた身としては、
    文中展開される弥生時代の設定のところでん?という部分が
    無きにしもあらずで、少し気になったりもしたけれど
    そこはあくまでファンタジー小説だと割りきって読むことにした。
    作者のブログを読んでみると、地名の表記など
    それなりにしっかり時代考証は考えていたみたいで
    好感が持てたし、真摯に作品作りしてるんだなあというのも感じられた。

    ただ、1つのファンタジー小説として見ると、やや課題が残る部分もあり
    例えば登場人物の行動原理にブレが多く、あちこちに行く中で
    誰々に会いたかったり、誰々を救いたかったりしたはずなのに
    いつのまにか別の目的で動いていたり、ということが多く
    結局何がしたいのかよくわからないという部分も目立ったし、
    それに付随する形で前半は物語の展開がスピーディーで
    この先どうなるのかという期待もあったのだが
    中盤以降どこに着地するのかよくわからなくなってきたという
    展開が読めない不安定さというのもあって、こなれていない感じも。

    キャラクターに関して、行動原理がよくわからない部分はあったものの、
    鷹士というツンデレキャラがなかなかいい味を出していて
    物語を読み進めるモチベーションの一つになっていた。

  • どこかに家族との関係で孤独を抱える鷹士と隼人の関係が深まっていくところが面白い。が、最後は都合よく進みすぎ。そしてこの話の世界観が分からなくなる。

  • 同じ名前、ということで。古代の九州を舞台に、神宝と呼ばれる宝物を探す旅がテーマのファンタジー。読み方どうだっけ、と何度も表紙に立ち戻ってしまう。選評にあるが、膨大な資料を読み込んだろうに、それを感じさせない自然とした文章の運びがすごい作品。エンターテイメントとしておもしろかった。5つの国、4つの氏族がそれぞれの国を緩やかに治める。武士はいなく、おおむね平和だったが、「王」を目指す氏族が登場して、物語は始まる。王の到来は争いの到来を意味し、その争いの根本を立つために、神を降臨する。そのためには神宝が必要・・・とざっくりとした展開。主人公は実は氏族の長の系統だったりと都合のいい設定は満載だが、楽しむための本なので問題なし。

全7件中 1 - 7件を表示

プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。

天涯の楽土 (単行本)のその他の作品

篠原悠希の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする