さとり世代 盗んだバイクで走り出さない若者たち (角川oneテーマ21)
- 角川書店 (2013年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105436
感想・レビュー・書評
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微妙にさとり世代。
分かる…分かるよ、その通りだよ。
納得し過ぎて唸りながら読破。
なんでも「めんどくさい」し、「大してなにも欲しくない」から「あんまり頑張りたくないし」「ていうか、ぶっちゃけ普通でいいし。偉くもすごくも、なれなくてもいいし。それで幸せだし」
でもそれじゃダメだと思うんだよね。
こうやって客観的に分析されると、
この世代、このままじゃマジヤバイだろって思うよ…。
なんか…頑張らないのは楽でいいし
欲しがらなければ辛くないからそれで我慢出来るんだけど、
一生懸命になれないっていうのは苦しいな。
でもそういう夢を持てないのが今って時代なのかな、とか……。
いや別にそんな深刻な話じゃなかったんですけどねっ
楽しくサクッと読める今時の若者あるある本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゆとり世代=さとり世代として、博報堂の若者研究室に集う大学生60名くらいに、自分たちの世代や価値観について語ってもらった本。大人数のディスカッションみたいになっているので、とても読みやすかった。
僕はポスト団塊世代ジュニアという年代になるのだが、さとり世代の若者たちの価値観にすごく共感出来た。彼らは何も特別ではなくて、ただ時代背景に即した考え方をしているだけだと思う。
それにネットやSNSが普及した後の世代特有の縛りなども影響しているらしい、このあたりは自分が学生時代にはなかったものなので、とても興味深かった。
読み物としても今の20代前後の若者たちの生態や価値観を知る意味でも、とても面白くて有用な本だと思います。 -
三葛館新書 367.6||HA
ゆとり世代と言われる大学生61人と著者を含めた大人との座談会。ゆとり・さとりと呼ばれること、恋愛、消費、これからの日本について、大学生の赤裸々な意見を知ることができます。番外編の「バブル世代VSさとり世代」は、お互いの思考が全く理解できず、異世界のことのように語られていてとても面白く、ついついつっこみながら読んでしまいます。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=68943 -
いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる若い人の思考や行動を垣間見ることができた。自分たち世代(バブル)に比べて、素直だし真面目だと思う。バブルだって、皆が超行動的だったわけでもなく、当然政治なんか無関心だった。今の方が、世の中の事よく考えている。ただ、可哀そうなのは情報が無尽蔵に手に入ること。情報を大量に仕入れても知恵にはならない。そんなものは機械に任せて、もっと行き当たりばったりの経験や行動に全力投入したほうが、最後には後悔しないと思う。201401
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さとり世代はさとったつもり世代。コスパ重視。過剰なほどの空気読みはSNSが酔っぱらうと要因。そして結局のところデフレが大きな影響。仕送り額も過去最低。大学の授業も大変だし、大変な世代だ。かわいそう。
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きょうの目からウロコの一冊。いまの大学生の空気感というか感覚がなんとなーくじわじわと感じられました。グループトーク形式なんですが、さとり世代とバブル世代とのすれ違う対話もおもしろい。
筆者が指摘していた、「不況、デフレ経済、コスパ感覚;低コストで何でもそこそこ良いものが手に入る(し、ネットで情報にもタダでアクセスできるので、それゆえに無駄はしたくない(≒行動しない)」と「ソーシャルメディア村;クローズドな仲間内でネタにできる話題やネタコミュニケーション(LINE・NAVERまとめの強力さ!)」はなるほどです。
ファスト企業、チェーン店、コンビニ、ショッピングモール、ネット動画、無料ゲームの行き着く先を少し垣間みたような、、、期待しない、行動しない、悟った(風の)彼ら/彼女たちのミライは。。。