さわらびの譜 (単行本)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 140
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105498

作品紹介・あらすじ

扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、藩の弓上手、樋口清四郎を負かすほどの腕前。競い合ううち清四郎に惹かれる伊也だったが、妹の初音に清四郎との縁談が。くすぶる藩の派閥争いが彼らを巻き込む。長編時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • パチパチパチ。拍手喝采。堪能しました。こうした清廉潔白でタフな登場人物を描かしたら、葉室麟は天下無双ですね。感極まりました。結びがちょっと急ぎ過ぎだったのが残念。あ〜、でも、面白かった。

  • 終わり方が、さわやかすぎるくらいですが、女性が頑張って苦難を乗り越える様子は、応援したくなり良かったです。

    自分も弓道をやっているので、様子がありありと浮かびました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前。競い合ううち清四郎に惹かれていく伊也だったが、妹の初音に清四郎との縁談が。伊也とのあらぬ噂により藩主の不興を買った清四郎の汚名をそそぐため、伊也は清四郎と立ち合うことに―。有川家に身を寄せる謎の武士の正体とは。姉妹の揺れる想いの行方は。くすぶる藩の派閥抗争が彼女らを巻き込む。高潔な志が清々しい感動を呼ぶ時代長編! --このテキストは、文庫版に関連付けられています。

    平成29年12月9日~10日

  • 12月-1。3.0点。
    ある藩の、弓道名人の娘。息子が生まれず、長女が
    弓の道を継ぐことに。妹の婚約者も他流の弓道。
    心惹かれながら、妹の婚約者。
    紆余曲折あり、藩の事情も加わり、混沌に。

    あっという間に読めた。最後は安心。

  • 時代が時代なので、仕方がないことだけど、やっぱり「思い人」と一緒になれるお話が良いな~、と思いました。

  • L

    あら?こんなヤワイ話をこの作家さんでは読んだことがなかったような気がするんだが、なに?このやわやわな感じ。くっさい感じ。
    結局全て丸く収まって、貧乏くじ引いたのは想う相手が変わってよかったね、の妹では。
    芯の強い女と思いきや、やってることはただの身勝手で身から出た錆的な。そんでもって全てが丸く収まる的な。全然ハラハラ感もナシ。
    最後なんて、やり遂げなくてもやり遂げてもそのあとは丸く収まるんでしょー的な空気がただよってましたけど。

  • 秘めた恋心とか、許されない想いとか、お上からの理不尽な処遇とか、話を盛り上げる要素満点。主人公の行動全てが納得のいくものではないが、興味がそれを上回っている。

  • 一途な愛をつらぬくため、藩の正義のため、千本の矢で通し矢をする女夕士。
    藩の陰謀や妹の許婚への想いとか、色々あるけどとても読みやすい。

    全て丸く収まるハッピーエンドでなにやら物足りない。

  • 弓矢小町とお家騒動~有川将左衛門は父の代から勘定奉行を務めているため、扇野藩の弓術指南を遠慮しているが、日置流雪荷派を伝えるため娘の伊也に手ほどきを始めて12年になる。藩主となった千賀谷左京大夫晴家は江戸藩邸で家門を傾けるほどの放蕩を尽くし、諫めるために腹違いの兄で旗本に養子に出された新納左近25歳を招いたが、次席家老の渡辺兵部や側用人の三浦靫負らは高齢の丹生帯刀に取って代わろうと画策していて、有川が邪魔である。有川は左近の護衛役に大和流の樋口清四郎を使おうと次女の初音との縁談を進めるが、試合で立ち合った伊也と清四郎は引き合っており、通し矢で清四郎が伊也に敗れると、それを責められる始末で、謹慎を言いつけられる。大和流の師匠・磯谷八十郎は将左衛門に流派に伝わる夜討ちはないかと訪ねられ、素直に打ち明ける。清四郎と伊也の噂が次席家老側から流され、伊也は自宅で座敷牢に閉じ込められるが、格子を通して矢は射かけることができる。将左衛門は江戸藩邸の綱紀粛正のために江戸へ追いやられ、屋敷に匿う左近が襲撃されると見ると、伊也に撃退法を伝授して、清四郎を除く大和流四天王の河東・猪飼・武藤を伊也は斥けた。火矢を打ち込む敵を撃退するために、牢の錠を開けようとするときに初音は負傷するが、左近の見舞いを受け、左近の決意が語られる。襲撃は不躾に他流の技を聞き出そうとしたことによる武道争いにされ,<影矢>なる秘技もなかったことにされ,双方を率いる将左衛門と八十郎が立ち合うことを藩主より命じられたが,本来は大和流の清四郎は次席家老の家に忍び込んでなかった筈の<影矢>で師匠を射て目を覚まさせ,左近は馬庭念流の<矢留>で藩主の放つ矢を三度続けて落とす勝負を提案した。鉄砲組を控えさせることで勝負を受けた藩主・晴家は勝負に敗れ,左近の諌言を聞いたが,伊也と清四郎の罪を許せとの言葉には,伊也が一失もなく千本通しを達成することを求めた。伊也の補佐には清四郎が付いて心強いが,弓士の襲撃撃退時に筋を痛めており,湯治場で療養を行うが,この警護に将左衛門は弓術使いの八十郎を頼った。鉄砲で一行が襲われるという心配は的中し,清四郎が馬で駆けつけて事なきを得た。千通し祈願は,驟雨に襲われ,馬手の肉刺が切れて血だらけになりながらも最後には藩主も次席家老も応援して達成され,左近は初音に,清四郎は伊也に求婚して,藩主にも認められた~まあ何とも都合良く・・・予定調和に満たされていて・・・勧善懲悪だけでなく・・・悪も改心するという, おまけ付きで,めでたしめでたし。早蕨というのは余り関係ないかなあぁ
     弓矢小町とお家騒動

  • この展開は作りすぎでしょ。

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プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、映画化された『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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