明日

  • KADOKAWA (2013年10月29日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105825

作品紹介・あらすじ

城南小学校の二年二組では今日も男の子が暴れていた。その頃、青年は新しい職場で再起を期していたが……。発達障害・自閉症の2人と周囲が抱く葛藤、そして彼らの成長を描いた“私たちの明日を変える”温かな物語。

感想・レビュー・書評

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  • 学年主任の先生から「自閉症スペクトラム」のテキストとしてオススメされた本。あらゆる偏見や誤解を拭うためにもぜひ読んでほしい一冊。フィクションなんだけど、描写がリアルなので、つい実在するものと錯覚してしまう。子どもも親も教師も周りの社会も、それぞれの立場で考えるヒントになる。出会いに感謝☆

  • いや、すごい。なんだろう、気持ちの面でも知識の面でも、すごくストンと自分の中に入ってくる。
    私の周りにもきっといたんだと思います。自閉症スペクトラムやその他色々生きづらく苦しい障害を持ってる方が。
    変わった人、空気が読めない人、人間には色んな人がたくさんいるけれど、問題が起きてその理由が障害だとわかった時にじゃあ何が悪かったのか、どこをどうしたらいいか、をみんなが考えられる社会になるといいですね。
    この本のような正しい理解がどんどん広まるといいなと思います。

    物語のラストはとても素敵でした。
    心が温かくなりました。

  • 発達障害の子をもつ親と学校と。

    そうだよなぁ。母親への支援だよなあ。
    こういった事例が描かれる場合、
    なんでいつも夫は無理解な人間なのだろう。
    でも、逆に言うと理解のある配偶者であれば
    負担は大きく減るということか。

    言葉は便利かもしれないが、
    言葉にしてしまうことによって
    こぼれ落ちてしまうものがたくさんある。
    そんな彼らを救える、掬える社会に。
    彼らを排除しようとしない社会に。
    君は悪くないし、母も悪くないし、
    父も悪くない。悪いとしたらやり方なのだから。

    「事実が最も人を傷つけない」
    原因、行動、結果。応用行動分析、しよう。

  • 「明日を漢字で書くと「明るい日』となります
    明日を今日より明るくて良い日にしたいなら、今日とは違ったやら方に変えなければなりません
    同じではダメなんですよ」
    「考えてダメだったら、誰かに教えてもらえばいいんです」『誰か必ず教えてくれる、それできみも僕も明日はうまくいく」

  • 自閉症関連の本を読んだことはあるはずなのに、全然わからずに読んでいたことを実感。

    明日明日って簡単に言ってて、意味とか考えたことなかったから感動した。

  • 発達障害

  • これは何のために誰のために書いたんだろう…プロローグ、担任はものすごくリアルだと感じた。
    2人の発達障害をもつ少年をめぐる、まわりの大人たちの物語。人物設定にはかありきたりなところもあるが(松田など)(小説としての価値は?)発達障害を理解する本としてはとてもよかった。(専門用語、心理描写など)
    2014/03/08読了。

  • 素晴らしい小説。子供の教育にかかわる人は読むべき。特別支援のケーススタディとしても使える。最新の特別支援教育の情報が盛り込まれている上、小説としても僕の中ではここ3年で一番おもしろかった。大スイセンです。

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著者プロフィール

1964年生まれ。静岡県浜松市出身。大阪大学大学院(博士課程)修了。2010年、『ボクら星屑のダンス』で第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞を受賞。他著作に『明日』がある。

「2018年 『学校ジャック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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