- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105832
作品紹介・あらすじ
「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていた23年前のあの夏、少年に何が起こったのか。人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのか。残酷な「世界」に、必死に挑んだ少年の驚くべき秘密とは…!?
感想・レビュー・書評
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「犯罪者」からのこの作品…警察官の相馬が小学6年生の夏に出逢った兄弟はその母との3人暮らし、父は刑務所に服役していたが冤罪であったことが判明、その直後に亡くなる…それから数日後この兄弟の兄が失踪する…。それから23年が経過、鑓水が起業した興信所(助手として修司が勤務)に、その母が23年前に失踪した息子を探してほしいとの依頼を持ち込む…。
今回も引き込まれるように読んじゃいました!!やっぱり、太田愛さんの作品ってすごいです。関係なさそうに思えて全てはつながってる…「冤罪」に翻弄された被疑者とその家族、そして「冤罪」を作りだした側の警察、検事、判事…1つ1つが細部まで描かれてます。真の正義とは?を考えさせられ、大切な人を守りたい思いにじーんときました。そして「犯罪者」から続く、相馬、鑓水、修司のこのコンビ、やっぱ好きだなぁ…!だんだんと結束感が強くなってきているように思えたので、「天上の葦」への期待も自然と高まります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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gaoさん
おはようございます、ロニコと申します。
マカン・マランにコメントをありがとうございました。
私も1972年生まれです!(早生...gaoさん
おはようございます、ロニコと申します。
マカン・マランにコメントをありがとうございました。
私も1972年生まれです!(早生まれなので、gaoさんより1学年上かと思いますが)
少女漫画誌は、小学校低学年の時の「なかよし」に始まり、「りぼん」、「LaLa」…。
単行本は、友人間で様々なレーベルが飛び交いました( ^ω^ )
併せて、少女小説全盛期だったため、コバルト文庫で氷室冴子や久美沙織なども読んでいました。
太田愛さんの作品は、「犯罪者」と「天上の葦」を読みました。「天上の葦」は特におススメです!
これからも宜しくお願いします。2020/03/18
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やっぱり太田愛さん、面白い。
金曜日の朝に失踪した少年のランドセルに土曜日の時間割が入っていた謎とか
もう読むしかない。とにかく真相を知りたいと思わせる謎を次から次へと投げ込んでくるプロ。
そしてその色々な伏線を丁寧に回収していくところとか、本当に大好き。
日本の司法制度から生まれる冤罪と少年の悲しいお話。
男の子の母親としては、少年の不幸な話はつらい。お願い最後は幸せになってと願いながら読みました。 -
ガッツリ読んでしまった。
内容を読んで、題を見るとピッタリだと感じる作品。視点移動が多く頑張る所はあるが細かい描写や心情の表現があり没入できる作品だと思う。
終わりよければすべてよしではないが、エピローグが個人的に好きだった。1から10全て語られると味気ないが1だけでも困る。ほどよい余韻と想像の余地が残る最後だったと感じる。 -
けっこう切ないし余韻を残すミステリーです。出だしから息も吐かせない展開で、なかなか上手いストーリーでした。小学生時代に束の間 強い友情を育んだ3人の男児の思いがけないその後の人生!
冤罪に弄ばれた家族と 日本の理不尽な司法制度を浮き彫りにしつつ、テンポ良く快調に進んで行くけど、終盤は少し冗長な印象を受けた。それでも厭きることは無く余韻を残して穏やかにエンディングを迎える♪ -
デビュー作「犯罪者」が面白く、登場人物が同じとのことなので、続けて読んでみた。
修司が20歳になっているので、多分前作から2年余り。鑓水は興信所を始め、その鑓水の元に23年前に行方不明になった12歳の息子を探して欲しいとの依頼が舞い込む。
一方、深大暑の交通課に異動になっていた相馬は、元検察の大物の孫が誘拐された事件の手伝いに出ていた。
一見、全く関係なさそうな二つの事件だが、相馬は誘拐事件の現場で見つけた「//=|」と言う記号が、23年前、自分の友人・尚がいなくなった現場に残されていたものと同じであることから、科警研の倉吉の協力の元、独自の調査を始める。
物語の伏線として、冤罪事件が取り上げられており、物語として面白いのはもちろん、冤罪事件がいろいろな人の人生に及ぼす影響を描いた社会派の作品でもあり、考えさせられる部分も。
著者プロフィール
太田愛の作品





