幻夏 (単行本)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 718
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105832

感想・レビュー・書評

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  • 相馬と鑓水、修司のシリーズ。小6の夏に友達が行方不明になった相馬。そして現在の少女誘拐事件に同じ痕跡が。2つの事件は繋がっているのか?→前作「犯罪者」とはまた違った面白さ。たくさんの謎を解きたくてぐいぐいページが進む。もう帰らない、少年時代の夏の思い出の描写が素晴らしく、そしてその後を思うと切なく悲しい。あの日、少しでもいろんなタイミングが違っていたらやり直せたのか?//=|の読み方はすぐにわかった。最後に依頼者のために本気を出す鑓水が良かった。

  • 冤罪の被害者とその家族の心の闇、日本の司法制度の危うさを描いた。

    とにかく面白く一気に読んだ。
    冤罪の苦しさと家族愛がもたらした悲しい話だった。

  • 冤罪事件なのに
    警察官も検事も判事もその事件を覚えていないなんて…
    主人公以外はみんな悪く書きすぎ。

    冤罪事件がなければ
    兄弟は犯罪者にはならなかった。
    だけど同情はできない。やってる事が悪すぎる。

    あと3作品とも事件のその後が長い。
    余韻を残して終わらす方がいい気がする。

  • 前作『犯罪者』から繋がっている魅力的な主人公3名の虜です

  • 社会の歪みに不運にも巻き込まれてしまった家族。それぞれの人生にとても心が痛んだ。これは小説だとわかっているから救われる部分もあり、だが現実に冤罪はある。そして現実の痛みは計り知れない。
    下地にある「現実に起こった事件」代表的なものはドキュメンタリー等で知ってはいたが、もう一度目を向け、冤罪について自分なりに考えてみたい。遅ればせながら2020年末にこのシリーズに出会えて良かった。

  • おもしろい。後半から登場人物が複雑に絡み合ってどんどん読ませる。

  • 読むの時間かかったー面白い

  • 面白かった〜余韻がすごい
    100パーセントのうちの数パーセントが重なりすぎてるのはさておいても。
    こういう小説読む度に警察ってこんな腐りきってんのって思ってしまう
    犯罪者の方も読みたい

  • こんなに泣きながら読んだミステリーは初めてかもしれない。悲しさ、悔しさ、虚しさ。

    読み始めてすぐ、「何かの続編かも…」と気付いたけど、もうすでに引き込まれてたのでそのまま読んじゃった。前作、これから読む。

  • 脚本家出身だけあって、テレビドラマの脚本のような小説。
    失踪時の尚の描写は素晴らしいと感じたが、その他は登場人物の性格や背景が曖昧で感情移入しにくい。深みはないがつまらないというわけでもない。標準作

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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