- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105849
作品紹介・あらすじ
中国の戦略型原子力潜水艦が、日本海で原因不明の爆発事故を起こした。同じ頃、春日基地で防空管制を勤める遠野真樹一等空尉は、海栗島に赴任したばかりの安濃小隊長を呼び出し、驚愕した。この男は、安濃ではない!
感想・レビュー・書評
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☆5つ
物語前半で安濃一尉が登場。これ『迎撃せよ』の続編なのね。
ここで読んで感じたことをハッキリ言います。『迎撃せよ』を読んでない人はこの本読んでもサッパリ解らず腹立たしいだけです。なのにそのことは表には全く書かれていない。こりゃ不親切の極みだとわしゃ思う。
そんなことは福田和代ファンならそこはかとなくくみ取ってくださいよぉ、とか言いたいのかもしれんが、この作品から福田和代を読み始める人だって居るのだから。そういう新しいファンを置き去りにしていいのか。いいわけないだろ。とにかく不親切でっせ。まろさんなんとか改善を。帯に説明書き入れるとか。頼むよぉ~。
でも作品はホントにめちゃおもしろい。くどいが『迎撃せよ』を先に読んでいればもう久々の感動ものの面白さ。☆5つ!あ、これものっけで書いたか。すまぬ。
ところで作者のFBのヘビィユーザ福田和代さん自身がこの『潜航せよ』の発売直前に、読者予備軍の方々が「潜行せよ」と誤字を書いて来てくれるのですよねぇ・・・、と嬉悲しくコメントしていたのが印象に残っている。そしてそのうちとうとう自分でもマジ本の題名で『潜行せよ』などとFB上で書いてしまって照れていました。いや、この感じはかなり好感持てます♪ だからハッキリと帯に書いてくらさい「本書は『迎撃せよ』(2011年1月 角川書店発行)の続編です」と。
ええとそして今時の事なのでもしやと思い・・・そぉしたら、Youtueには『潜航せよ』の公式PVがアップされていた。そのPVにはしっかりと『迎撃せよ』の続編である事がアピールされていた。すまぬ。
このPVはまろさんが直接監修して創ったものなのだろうか。Youtubeの「福田和代」HPマイチャンネルPageを観る限り、この『潜航せよ』PVはまろさん自身が創ってUpしたものの様に思える。
あ、そうか前職SEのまろさんにしてみればこのくらいのPVをパソコンで造るくらいどってことないのね。いや失礼しました。すまぬ。しかしこのPVよく出来てるなぁ。これぢゃまるで映画のPV(PVこれだす。
http://www.youtube.com/watch?v=qLpdR80DmBg)だよイヤハヤすごいね。
本はすぐに本屋さんへ走っていって買って読むように。あ、でも今時は「電子図書」もあるのかな?そっちの方が早いな。どっちにせよ面白いよぉ~!詳細をみるコメント2件をすべて表示-
ryoukentさんけ-こさん これほらあれあれ、あの有川さんの海陸空と同じよ。たぶん。今度福田さんご本人からコメントもらえる・・・わけねぇしょお。こうしてみん...け-こさん これほらあれあれ、あの有川さんの海陸空と同じよ。たぶん。今度福田さんご本人からコメントもらえる・・・わけねぇしょお。こうしてみんな売れてメヂャになっていくのだ。2013/11/11
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迎撃せよの続編。
前作の内容をあまり覚えてなかったが、それなりに楽しめる。 -
連作の二部らしいんだけど、初めて読んだ。
中国で起きるクーデター、それに応ずる晋級原子力潜水艦での副長の反乱、それらを企んだ北朝鮮工作員だったイソンミョク、主人公で対馬に赴任したすぐに釜山に拉致された主人公の航空自衛官安濃、それぞれを巻き込んだストーリーで、なかなかに読ませる。人民解放軍海軍の諸々はどうやって取材したんかな、潜水艦の様子も日本とそんな変わらんだろうってことなのかもしれないが、ちゃんと描写されてる。 -
福田和代氏の「迎撃せよ」の続編だ。この作品も大変面白かった。最後の終わり方が、少し気に食わないが…。
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4.0 和製トム・クランシー、福田和代の自衛隊シリーズ。『レッドオクトーバーを追え』を思い出しました。楽しめます。
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潜水艦ものはついつい手が出る。
そして安濃シリーズは続くわけだ。
遠野真樹と今回ちょい役の泊里がいい! -
シリーズ2作目だけど、この人をまた主人公に据える必然性があったのか正直微妙な感じ。
そういう部分さえ除けば、軍事モノの緊張感があって中々面白かったとは思いましたけどね。 -
中国の戦略型原子力潜水艦が、
日本海で原因不明の爆発事故を起こした。
副長とその仲間が仕組んだもので、
中国本土でのクーデターに端を発していた。
その一方日本では、
対馬赴任途中で空自安濃1尉が拉致され、釜山に送られた。
まわりが騒がぬように、
安濃そっくりの男がなりすまして赴任先に到着していた。
安濃の旧知の女性自衛官遠野真樹1尉が
電話で彼と話し、安濃本人ではないと明言。
安濃はどこへ行った? そこから始まった日本側の必死の捜索。
そしてなぜ、拉致されたのが安濃だったのか。拉致の目的は?
拉致監禁されていた安濃はなんとか無事に脱出をはかる。
釜山から北京へ移動させられる途中、
相手から奪った携帯電話で、
日本にいる妻に連絡し、無事の報告と現状を伝える。
迫ってくる追ってから、まだまだ安濃の逃亡は続く・・・。
ハラハラしながらも中身の恐ろしさに身が引き締まる思いだった。
現実問題としていかにもありそうな話だった。
現職自衛官を拉致し、なりすましの偽物を送り込み、
軍事関係の機密中の丸秘情報を探り出そうとする。
しかも事件現場は、
トップがいる中央ではなく、防人にあたる対馬の基地である。
クーデターをおこすような某国からは、
このように自衛隊も狙われるのだなあ。
この作品は前作があるらしいが、これはこれだけでも充分に楽しめる。
タイトルの「潜航せよ」については、
潜水艦の話からつけられたとばかり思っていたが、
ラストの首相のセリフからだったとは!
表面は普通の生活をしながらも
一度命令が出ればその職務にただちに就け。
それまでは、表にでるな。ということだ。
自衛官にとっては特殊任務。
責務を果たすのは務めだが、家族はどうなる?
「紗代、僕は、また君を置いていくかもしれない」
安濃のセリフは、
家族愛と職務に板挟みになる自衛官の本心だ。
国を守るのが自衛官の任務だが、
どこまでの武力保身が「守る」ことになるのだろう。
戦争をしたくて自衛官を志す人などいないと思う。
この作品の某国のような国から戦争を仕掛けられてきたら、
やむなく、排除のために武器を持つ。
それが自衛隊の真の設立の意義だったハズだ。今までは・・・!
世界情勢が変わる中、この「守る」がどう変化して
政府首脳陣に受け取られていくのか不安である。
どう変化しようとも、
実際に動かされ翻弄されるのは、現職自衛官であり国民だ。
リアルな「国を守る」問題意識は、
作品とは別問題だが、作品のようなミッションが、
密やかにが進められいるかもしれないと思うとぞっとする。
※前作は主人公安濃1尉が、
この事件の前に巻き込まれたクーデターを書いたものらしい。
こちらも余裕があれば読んでみたいと思う。
著者プロフィール
福田和代の作品





