- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105849
感想・レビュー・書評
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女流もここまで描くようになったんだ!…最近知ることになった篠田節子さんに続きまた新たなリケジョ作家を開拓。
「無音潜行」や「亡国のイージス」にどことなく似ているような気がしないでもないがまぁそこはご愛嬌、潜水艦モノとなれば類似するのは仕方がないことだろう。
だがそれでも自称軍事小説読みの古参兵を唸らせるのは単に鉄の鯨だけの物語でなく欲張り過ぎるくらいの要素を盛り込ませているにも拘らず全くにブレることないディテールに他ならない。
次作を匂わせるようなラストも良かった…と思ったらこれ自体が続編だったようでそこは失敗でした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容紹介
中国の戦略型原子力潜水艦が、日本海で原因不明の爆発事故を起こした。同じ頃、春日基地で防空管制を勤める遠野真樹一等空尉は、海栗島に赴任したばかりの安濃小隊長を呼び出し、驚愕した。この男は、安濃ではない! -
集団的自衛権の話題が取り沙汰される2014年5月に読む。以前に読んだ『撃墜せよ』の続編であることは主人公の名前から気づいた。刑事ものならば連続ドラマの原作や映画に放って置かれないくらい面白いのだが、中国だ尖閣だ原潜だとなると本で読むしかないのだろう。ただ原潜の話は意外と艦内だけのシーンだけでセットを組めば実現可能かも。今の世の中の雰囲気から近いうちに映画になっていたりして。
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中国の最新型原子力潜水艦、長征七号は三ヶ月弱の任務に就くためにゆっくりと潜航を始めた。
三年前に起こったテロ事件。航空自衛隊F-2が盗まれ、ミサイル攻撃をすると国を脅迫する事件の際、主犯格とされた犯人に加担したとして安濃将文は疑われた。証拠がないため処分はされずにいたが、事件直後から硫黄島に飛ばされ、今度は長崎県対馬、海栗島に赴任になった。
着任してすぐに隊舎に寄ることもせず、熱心に仕事を始める安濃。しかし、そこに知らせが突然飛び込んできた。対馬沖で潜水艦からの爆発音を捕らえたらしいと。
騒がしくなるなか、一本の電話で自体が急変する。
安濃が姿を消すのだった。
__安濃将文が登場するストーリー。今回も巻き込まれ型の展開に遭遇する安濃にヒヤヒヤさせられる。前回の【追撃せよ】からの話も関わってくるので先にそちらを読んだほうがいい。個人的には前作よりもこちらの方が緊迫感を最後まで感じることができてよかったかなぁと思う。
しかし、ほんと些細なことですが、ちょっぴり文章に漢字が多いかな、とも思ったりした。話が話しだけにしょうがないかぁ。
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中国のミサイル原潜が爆発事故を起こして、姿を消えてしまう。一方、日本の自衛官も一名不明になっている。国家同士の駆け引きもあって、
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前作、迎撃せよの続編ではあるが、正直、前作の内容をほぼほぼ忘れてしまっていたので、登場人物の位置関係とかに思い至らず、読み進めることになった。これは本作から読む読者と同じではあるが、正直、背景がわからないとつらいので、もう少し配慮があるとありがたい。前作がせよという主体が明確であるのに対し、本作ではタイトルに相当する潜水艦は最初から潜航しているので、?という感じだったけど、最後の最後で落ちを付けた感があるが、これもタイトルから無理矢理こじつけた感もあるので、いちいち「○○せよ」にこだわる必要はないのではないかと思う。それにしても本作では主人公とか敵役のテロリストとかが、全くかすんでしまう張飛の様な中国人豪傑が意味なく最後まで突っ走った話に終始したという感があるが、自作でもこれが登場するとなると、いい加減にせいって突っ込みたくなる。
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自衛官は強く逞しい
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読み始めがなかなかのれなかったため、ページが進まないまま
図書館の返却日に・・・。引き続き延長したいと思ったけど、
次の人が予約入れてるみたいでダメでした。仕方がないので、
もう一度予約を入れておきます。
今回は65ページまで読みました。
(次もどうせ最初から読むんだろうけど・・・) -
中国の原子力潜水艦のシージャックと、自衛官の一人の拉致をめぐる、戦争小説。 日本の自衛官、中国の原潜の館長のダブルの主人公が出てくるところはおもしろい。中国を敵とだけ描かないところは好感を持てる。また、中国側の犯人(革命家?)や、その他の敵側の登場人物もそれなり”いいひと”的に描かれている。
なぜ、自衛官は(殺されずに)拉致されたのか?なぜ原潜がしーじゃっくされたのか?わかるようで、わからないのがちょっと不満。
シリーズ物みたいで、本編が2作目。次も続きそうな雰囲気。