- 本 ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105931
作品紹介・あらすじ
フィレンツェ。襲撃を受け病院を逃げ出したラングドン教授。手にした見慣れぬ円筒から浮かびあがったのはダンテ『神曲』を描いた、ボッティチェルリ〈地獄の見取り図〉。原画にはない暗号、解読した先に待つのは?
感想・レビュー・書評
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相変わらず、初っ端から追われて逃げて!
気が付いたら、頭にケガを負い病院にいたラングドンさん。しかもなぜだかフィレンツェにいる。どうもここ2日ほどの記憶をなくしているらしい。
自分の置かれた状況がわからないまま襲撃され、手当てをしてくれた医師シエナとその場を逃げ出す。
いつものように事件には巻き込まれているようだけど、その理由はわからない(記憶喪失なので)ので、ラングドンさん自身が狙われ追われる立場になっている。美女を助ける側ではなく、助けられる側に。
巻き込んでしまったシエナに申し訳なさを感じていること、短期記憶の欠如、追っ手の巨大な力と速さのせいなどで、前作のように懐疑的になる暇もない。
前作では「そんなバカな!」「そんなはずはない!」的なセリフばかりのラングドンさんに、少しうんざりしていたのだけど、今作はその心配はなさそう。かな?
短期記憶はないけれど知識はあるままなので、頼もしさも戻ってきたような。
愛用のミッキーの腕時計と離れ離れになって嘆く姿がなんだかキュートでもあります(笑)
何度も現れる幻の中の銀髪の女、疫病の仮面、ボッティチェルリの『地獄の見取り図』、ダンテの神曲とデスマスク……
不穏な空気をまとった発疹の男も気になり、下巻が楽しみ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダン・ブラウンさん。待っていました。三年ぶりの新刊。新刊がでると分かったとたんに、「読む!」と飛びつきました。
今回も、大まかの構成は変わらずですね。
1.ラングドン先生も知らぬうちに、事件に巻き込まれ、命までも危ぶむ状況に陥る。
2.そこを辛くも逃れながら、ボンドガールならぬ、ラングドンガールと謎を解いていく。
という構成。
今回のテーマは、ダンテです。ダンテ??「新曲」を書いたあの、ダンテ?
予備知識もフィレンツェの地理もない私の脳内で、ラングドン先生たちのあの息もつかせぬ行動を解析するのはなかなか大変でした。
チェルカ・トローヴァ。探して、見つけなさい。
そう言われましても・・・ヴェッキオ宮殿とか、サンタ・マルゲリータ・デイ・チェルキ教会とか、サン・ジョヴァンニ洗礼堂とかいわれましても・・・
イタリアに行きたくなります。イタリア人であったなら、この作品をもっと楽しめたのに、と思ってしまいます。
ダンテにまつわる謎を追うラングドン先生は、ダンテのデスマスクの隠し場所にたどり着く。
そして、下巻へ。 -
うわ~!おもしろかった!
気が付いたらそこはフィレンツェ!?
ハーヴァード大学宗教象徴学教授・ロバート・ラングドンはアメリカにいるはずだったのになぜか頭に被弾して病院へ運び込まれていた。さらに記憶喪失の状態のラングドン教授を狙って殺し屋が追ってくる。間一髪なところを近くにいたシエナ医師の助けで逃れるが…。そしてラングドン教授が追われる秘密は服の中にあったバイオハザードマークがつけられた謎の円筒形のもの…その正体とは…。
あまりにもおもしろくて一気読みしてしまった。
ダンテの「インフェルノ」に隠された謎
次々と増える追手
WHOと謎の組織
そして下巻に続く! -
ダン・ブラウンのインフェルノ(地獄)上巻読了。
人類は増えすぎている。人類自身の重みが人類を滅ぼす。
解決策は多くの人類を間引く…。
それは地獄なのか、後世にとっての福音なのか。
テーマや謎のちりばめ方はやっぱりおもしろい。
しかし途中説明過多だったり、ありえねーってぐらい都合良く物事が進んだりする場面は、読むスピードを落とした。
でも下巻が愉しみです。 -
こちらの本は、2014年12月28日に、ブクログに登録しているが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年5月22日)書いておきます。
著者、ダン・ブラウンさんは、ウィキペディアには、次のように書かれています。
ダン・ブラウン(Dan Brown, 1964年6月22日 - )は、アメリカ合衆国の小説家。ニューハンプシャー州出身。
2003年に発表した第4作の推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』は、世界的な大ベストセラーとなった(2006年5月20日、映画公開)。
こちらの本は、『ロスト・シンボル』に次ぐ、「ロバート・ラングドン」シリーズの第4作。 -
ラングドン教授シリーズ第四作目。
そろそろ飽きてくるか、と心配だったけど、今までで一番話に引き込まれたかもしれん。
やっぱりキリスト教がメインテーマじゃないからかしら。。。
「もし世界の人口の半分を無作為に殺せるボタンがあったら、あなたはそのボタンは押すか」
「押すわけがない」
「もし、あなたがいまそのボタンを押さなかったら、人類は百年以内に滅びると言われたら?」
こんなこと、考えたくなくて、違うことに意識を逸らすことを「否認」という。
日常生活で否認してばかりの私、
こういう抗えない恐怖を本や映画で感じることが快感だったりする。 -
物語の始まり、全く回りの状況が分からないところ記憶がないという、これは恐怖だ。何らかの認識ができないと、パニックなる。
なくした記憶を逆向きにたどる。追っ手の数は増えていく。
上巻では、わずか半日にも見たいない数時間の出来事。めまぐるしく状況は変わっていく。
ダンテのデスマスク、宮殿の裏構造は、興味深かった。
人類にとっての危機の原因は、人口増加により、もたらされる。このテーマの解決はあるのか? -
ラングドンシリーズ4作目。
下巻を買うまでしばらくかかったので積読していましたが、入院を期に下巻を購入し二日で両方読了。
今回は、ダンテの「神曲」がテーマ。
そして天使と悪魔と同じような科学的な話が盛り込まれていました。とはいっても、今回は恐るべきパンデミックの話でしたが…。
上巻はいつものエンジンがなかなかかからないダン・ブラウン節と違い、しょっぱなから飛ばしているように感じました。(無駄な会話というか、もういいよ!と感じるシーンが少なかった印象)
そのため、時間をかけず上巻をあっという間に読み終えることが出来たと思います。
ラングドンシリーズの中で毎度好きなのは
ラングドンが大学や講演会などで、象徴について説明しているシーン。
頭の中で本当に教授に講義を受けているような気分になれるので、このシーンが出てくると前のめりで読んでしまいます(笑)
状況が二転三転していくなか、記憶喪失のラングドンが下巻でどう活躍するのか期待です。 -
記憶喪失状態からのスタートで、冒頭から緊迫感漂う展開。上巻はダンテのデスマスク発見まで。愛用のハリス・ツイードのジャケットはボロボロになり、ミッキーマウスの腕時計を紛失する可哀想な教授。なぜかただの一読者である私も、ミッキーの加護を得られないことに不安を覚えてしまう。初読時は本書の人口爆発論に怯えていたが、『FACTFULNESS』を読み一安心したことを思い出す。コロナパンデミック後の刊行だったならまた違う話になっていたのだろうか。
著者プロフィール
ダン・ブラウンの作品





