アヴェ・マリアのヴァイオリン (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.62
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本棚登録 : 92
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106051

作品紹介・あらすじ

14歳のあすかのヴァイオリンには数奇な物語が隠されていた…。強制収容所に入れられながらも囚人音楽隊員として生き抜いた少女・ハンナ。家族、仲間、そして音楽のすばらしさを高らかに歌い上げた感動の力作。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに、日頃自分が趣味で演奏している"ヴァイオリン"の文字があるのに目が止まり手に取ると、高等学校の部の課題図書とある。表紙のデザインは草原の中ヴァイオリンを持って大きく両手を広げる少女の姿。音楽をテーマにした作品は沢山あるけれど、想像のつくパターンの作品が多い気もしていて躊躇しましたが、課題図書ならもしかして、、と期待を持って読みました。

    読み始めて間もなく、想像とは全く違う内容だと分かり驚きながらも、読むことをとめられないぐらいに夢中で読み切りました。
    ありきたりな言葉で感想を言うのも憚られるぐらい、描かれていたのは、酷く、辛く、俄には信じがたい光景ばかり。アウシュヴィッツを題材にした作品はこれまでにもいくつか触れたことがありましたが、勉強不足でまだまだ初めて知った内容も多くありました。
    1人でも多くの人がこういう事実を知り、人間の怖さを理解する必要があると思いました。

    そんな環境の中での音楽の在り方、それは余りに辛いメロディですが、それでも一瞬でも人の心を捉えていく音楽というものは、神に通ずる何かが宿っているのだろうと感じました。
    今ある幸せに感謝して、様々なことを考え感じながら生きなくては、それに、これからもヴァイオリンを続けていきたいと思いました。

  • これを読んだ高校生は、人間がここまで、人の尊厳を踏みにじれるのかと、愕然とするだろう。美しい音楽は、親衛隊にすら感動の涙を流させる。しかし、その翌日、親衛隊らはまた、何百人ものユダヤ人を虐殺する。何を思って、彼らはハンナらの演奏を聴いたのだろう?

  • 2017.1.8
    アウシュビッツのできごとは、いつ読んでもつらい。わが身に置き換えて考えると、痛み、飢餓、絶望、寒さ、恐怖……
    とても耐えられない。

    音楽の役割 そういう面もあるだろう。

    あすかには共感しづらい。その母親もいやだった。けれど、あまりに形骸化されたキャラクターで、その描かれ方に反発していた。

    描かれ方といえば、文の言いまわしに引っかかるところや、主述がねじれていてわかりづらいところが、少なくなかった。

    若い世代に読んでほしい内容と思ったら、課題図書になっていた。そうなると、なんだかテンション下がる⤵️感じがしてしまった。

  • 小学生のときは「アンネの日記」に影響をうけて、日記を書き始めたけれど、アウシュヴィッツのことはよくわかっていなかった。
    これを読んで、そこに楽団があったこと、生き延びた人がいたことを知ったし、この本では音楽がその場所でどのような意味があったのか、音楽の果たす役割とか、人が音楽に求めるものなども考えさせられる。
    作られたストーリーと現実にあったことと混じってはいるのでしょうけれど、テーマとしてとても深いものを扱っていると感じました。

  • なんか、お説教くさいし、本当の話じゃないから、アウシュビッツの悲惨さをネタに書くなんてなぁという幹事もする。夜と霧かアンネを課題図書にすればいいのに。
    ただ、鈴木メソッド経験者としては、鈴木先生の優しい声を思い出したりして、懐かしかった。

  • 思っていたのと、違う内容で…
    2015.7.17

  • 登録番号:11178 分類番号:913.6 カ

  • 課題図書(高校生) 第60回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(2014年)

    新聞で多数の感想文を読み、本書を手に取ってみた。

    徳島の14歳の少女あすか。医者の娘で、ヴァイオリンを習っている。徳島では天才と言われていたあすか。しかし、東京で受けたレッスンで自分の能力を越える子どもの存在を知り、進めない。
    そんな折に、運命のヴァイオリン「アヴェ・マリアのヴァイオリン」と出会う。
    このヴァイオリンの最後の持ち主は、ホロコーストで家族を奪われたハンナ・ヤンセンで、彼女はあすかと同じ14歳でアウシュヴィッツ収容に送られ、音楽隊として一人生き残った少女だった。





    この内容をこの分量でさらりとなぞるのはもったいない。
    もっと丁寧にたどってもよいのではないかと感じた。
    フィクションだからよい、というのではなく、文学的に成熟させてもよい内容なのに・・・

  • 内容が教育的・でもこれはフィクションなので・・・主要参考文献として出ているノンフィクションを読むべきかも・・・・『夜と霧』とか・・・・・戦争はイカン!

  •  進路調査票をもらって、途方にくれる中学2年生のあすか。親の後を継いで医者になる気はさらさらなく、好きなヴァイオリンを弾いて何か仕事ができればと思うものの、ヴァイオリンで食べていけるほど自分に才能がないこともわかっていて、なかなか結論が出ない。
     そんなあすかに懇意にしている楽器店から、いいヴァイオリンが入ったと連絡が。その中で一番気に入ったヴァイオリンを母に無理を言って買うことにしたあすかだが、楽器店の清原さんから、そのヴァイオリンにまつわる話を聞いて……。

     医者の娘とはいえ、中学2年生で1,200万円のヴァイオリンって、なんだかなぁ~と思いつつ、ページをめくっていくと、いつしか、アウシュヴィッツの収容所で、音楽隊としてヴァイオリンを弾いていた少女ハンナの物語に。
     強制収容所に音楽隊があったことや、その役割など初めて知ることも多かったけれど、(毎回思うことだけど)この1冊でホロコーストのすべてを知ることは到底できないし、この本がきっかけになればいいなと思いました。

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