- 本 ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106129
作品紹介・あらすじ
白い肌に、長い髪、そして細い身体。彼女に関わる男たちは、みないつのまにか魅了されていく。そしてやがて明らかになる彼女に隠された真実。2つの物語がひとつにつながったとき、衝撃の真実が明らかになる。
感想・レビュー・書評
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面白かった!ファムファタルものと言えばいいか…?
千早茜さん、こんなのも書いてたんだ〜。唖然としつつ感動!!
あまりの色香に、もうどこかに置いて来たと思っていた自分の中の女の部分が、少しざわめきだした気すらした。
文章は、最近の千早さんの文章の方が読みやすいし、言葉選びも洗練されていて、ぎゅっと詰まっているとほ思うけれど、
逆に十数年前だからこそこれが書けたのだろうと想像したりすると余計に感動した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悪女のイメージでいえぱ『白夜行』ですが、
そこまで唸らされる悪女でもなく、お話的にも何を軸にしているのかなぁ、という印象てした。
でも千早茜さんのよい意味での鬱蒼とした感じは好きです。 -
初めましての作家さん。
この本を手にしたのは、先日の「新井賞」の影響です。
『男ともだち』を読みたかったのですが、まずは手に入ったこちらから。
なかなか読み進めることができない。
正直、あまり好みではなく…
『男ともだち』への気持ちが薄れていく… -
魔性の女、と言っていいのか。とにかく怖い話という印象。
ヒロインが恐ろしい。彼女に「狂わされた」男たちも、常軌を逸している。そして父娘の異常な関係が恐怖。
そういう父でなければこんなふうにはならなかったのかもしれず、彼女もある意味可哀想なのかも。
読後もゾワゾワする。
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初めての作家さん。他のを読みたかったが、軒並み貸し出し中だったので、こちらを読んでみた。
なんとも言えない救いのない世界観。
ただただ静かな文章で、静かにその世界を覗き見ているような感覚だった。
この方の文章が好きだ。他のを読んでみたい。 -
すごい世界観、恋愛観。
千早さんの筆力に圧倒されます。
恋愛モノは好きではないのですが、千早さん作品は、恋愛という枠を超えた、情念を巧く描いていて、読み始めるとすぐに千早ワールドの住人になってしまいます。
女に囚われる男も、様々なパターンが描かれています。女性作家の描く男性像、私は唸らされますが、実際の男性が読んだらどうなのか知りたいところです。
2篇収録ですが、連作と知った時は衝撃が走りましたσ(^-^;)
読み応えはありましたが、千早作品でなければ読まないであろうモチーフだったので、☆3つ。 -
千早さん好きなのですが、ちょっと入っていけなかったです。狂気…ファム・ファタール。
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読了後に最初のページを見るとゾクゾクが止まらない。怖い話は苦手だけど千早さんの文章なら手が勝手にページを捲ってしまう。”狂気”と”赤”が似合う一冊。
著者プロフィール
千早茜の作品





