謎と暗号で読み解く ダンテ『神曲』 (角川oneテーマ21)

  • 角川書店
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106259

作品紹介・あらすじ

ダン・ブラウンの最新作『インフェルノ』のモチーフとして注目を集めるダンテ『神曲』。謎と暗号に満ちた「世界文学の最高傑作」を、豊富な図版と共にわかりやすく解説!

感想・レビュー・書評

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  • ダンテが『神曲』を理想民俗言語としてのトスカーナ語で書いたのが興味深い。それが700年たった今でもイタリア人は理解できるというのが驚異だ。

    神曲に関して、本書は品の良いあらすじ紹介に過ぎない。謎とき、記号ときは少ない。

    しかし、新書らしい筆致で、今の日本では忘れ去られつつある『神曲』を紹介した意義は大きい。

    本書を読んで、神曲の構造を改めて理解し、筋についても記憶違いしている箇所がいくつか発見できた。

  • 改めて、そうか、そういえば、アレもコレも元ネタは神曲だったのね、と。

    プリモ・レーヴィも出てきて、ちょっと驚くなど。

  • 本編を読むには躊躇があり読むにしても先に解説を聞いておかないと何も理解できないだろうと思ったので本書を手に取った次第。依然躊躇している。

  • ●「謎と暗号」で読み解いたかどうかはよくわからなかった。詩の構造を形作る“3”と“1”の意味については、そういった読み解き方ができるのかと感心した。

  • 岩波版でわからなかったところがわかった。

  • 神曲を読むのはちょっとという人はこれで。

  • - 誰かのある作品が読み継がれ、多くの人々の手で写本として書き写されたなら、それは作家やテクストのアピールする力や重要性が非常に大きかったことの証左だ
    - 人間は誰もが知ることをよくするのであり、「学問・科学」がこそが我々の魂の完成であり、そこに我々の幸福が存すると。けれども、実際には、この最も高貴なる「完成」を、多くの人がいろいろな事情で手にすることができない、と述べる
    - 知りたいという望みをもちながらも、知や学問の場に直接に関わることのできない読者のために自分は恋愛詩を書くのだという

  • 2014.12.20

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著者プロフィール

1963年東京都生まれ。イタリア文学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ボローニャ大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『謎と暗号で読み解くダンテ『神曲』』(KADOKAWA)、訳書にアンナ・マリア・オルテーゼ『悲しみの鶸』、アントニオ・タブッキ『イタリア広場』(以上、白水社)など。

「2020年 『まっぷたつの子爵[新訳]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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