- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106501
作品紹介・あらすじ
“ぼく”を忘れていた“ぼく”は、大切な言葉をすこうしずつ取り戻しながら、この箱庭の世界から飛び出すため<旅の仲間>を求める。世界に気づく、自分を知る、友を作る。“それ”は癒しか、傷となるのか――。
感想・レビュー・書評
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最後は良かったけど…回りくどくて挫けかけた。
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児童文学として
人生の哲学的なものを
そっと読者に染み込ませるみたいな物語。
人生観、倫理と観念、社会と理論、
辞書的な説明ではなく
不思議な世界でぼくと旅をする過程で
するっとある種の道徳が思考に入り込む感じ。
感想を書くには書き難いことこの上ないのだけど
なんだかずっと印象に残っている本。 -
とにかく合わなかった。この作者はファンタジーよりも現代の話の方が好きです
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哲学的な本でした。
始めはそうは思わずに、ファンタジーかしらと読んでいたけど、最後に近づくにつれて、そしてエンディングは、哲学要素いっぱいな物語でした。
こういうのもたまにはいいかもね。 -
人が複数人いて歩いて行く、というのがこんなに面白いものなのだな、と思った。
モヤモヤとしたシチュエーションで結論もない物語に触れることが多い昨今、ラストにキチンと物語を読み終えたカタルシスを与えてくれたことが嬉しい。 -
世界に気づく、自分を知る、友を作る。“それ”は癒やしか、傷となるのか―
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話の流れとしては、住んでいたところから出発して、仲間を探しながら旅をしてという、王道RPG感。何を忘れているのかを思い出しながら、最後に明かされる答え。そんなのもいいなと思った。
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もう一度やり直すくらいなら、生まれ変わるほうがいい。
身体が無くても、魂だけで存在することができるなら、
そちらのほうを選ぶこともあるかもしれない。
いまは身体も魂も両方を持つ人間でいられるとき。
未来は一瞬先になくなっているかも知れない。
振り返れば、持ちきれないほどの過去を積み重ねている。
記憶の淵に沈んでしまったものもあるけれど、
イメージとして焼き付いて離れないものもある。
同じなのかも…性というものは変わらないのかも。
そうだった…いつ終わってしまっても構わない。
できることは、ただ思いを積み重ねて生きていくだけ。
いつか必ず終わる、そのときまで。無くなるまで。
著者プロフィール
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