通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.03
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本棚登録 : 93
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106518

作品紹介・あらすじ

広い世界を、己の足だけをもって渡る小さな<わたし>。その<わたし>だけが果たせる任務がある――。世界を変える、“それ”は死神か福音か。『黄金の王 白銀の王』の著者が贈る、新しい社会・懐かしい未来!!

感想・レビュー・書評

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  • 25:沢村さんの新刊。シリアスどっしりファンタジーではなさそう、と思っていたけど、ファンタジーというよりはSFに近い気がしました。一瞬、某雨男の死神を思い出したけど、そういうことだったのねと最後まで読んで納得。
    ただ、物語の設定としては……どうなんだろう?

  • 久しぶりに頭の先までファンタジーに浸かった気がする。
    設定がとても丁寧で、次第に解き明かされていく世界の仕組みにわくわくした。
    しかしとても壮大な設定なのだけど、実際描かれてるのは一つの小さな家族の話で、かなりちっちゃくまとまった感じ。
    このすごく贅沢な使い方もありだとは思うものの、もう少し広げた話の方が私は好み。
    続編があるなら別なんだけど、どうかな…?

  • 世界を変える、“それ”は死神か福音か。優しくて残酷な、世界の決まりとは?

  • なかなか面白い設定。アメの正体?も面白かったんだけど、どうしても効率悪くない?って思ってしまうのは仕方ないよね。

  • 雨が死神を連れてくるという噂と、それを取り巻く世界の話。

    随分時間かかってしまった。。。
    ぬめっとした文章が、表紙とのギャップを感じさせたせいか、なかなか捗らず。
    世界の設定は面白いと思ったけど、それまでの距離が長い。

  • ふむ、面白かった。
    わたしも、カオア界がいいかも。

    しかし、きちんと伝わるのだろうか。
    送り手と受け手の共通の感覚でなんとかなるものなのか。

  • 「憧憬」誰もが憧れるのは、自分が知った気でいる世界ではない。知らない世界、異世界には知り得ないリスクもある。でも、先が読めない期待に胸が躍るのなら、求めて止まないのも仕方がない。自分がここにある、そう決まってしまうのは、何に因るものなのか?受け入れられないもの、受け入れられるものの差、基準はいつ生まれるのか?選択の余地がなければ、どうでもいいことには間違いないのだけど。
    …もう少し、自分のことがもう少しだけ分かればいいのに。どうでもいいメッセージは届くのに、大切なことは素直に伝わらない。次に機会があるのなら、どんな方法で伝えられるだろう。

    最後に関係ないけど、「超高速、参勤交代」もっとハッキリしててよかった(笑)

  •  ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た と同時刊行。こちらはSFとのこと。
     <カオア界>の住人花園家にある日、旅人のスオウがやってきた。彼らは、色の名前を偽名に使うと聞いたことがある。

     SFの定義がいまいちよくわからないので、あれですがこれはSFなのか…。そして少し期待していたのですが、特に同時刊行のもう1つの本とはつながりはなさそう。
     帯の「彼らにとって、わたしは死神だろうか、福音だろうか?」で心配しながら読んでしまって最後でがっくりきました。はぁ。タイトルはそのとおりという感じ。

     花園家の7歳のハランやその姉のナズナ等、それぞれの視点がかわいらしくて読んでいて楽しかったです。
     自分だったらどの世界に行くことを選択するのか考えると楽しかった。別の家族の話も書けそうな設定でした。

  • 最初は穏やかで、テンポもゆっくりで、この人の作品で初めて「外れかな?」と感じましたが、読み進めるうちに、やっぱりいつも通り引き込まれ、この〈世界〉の仕組みが見え、なぜ『アメ』なのかが分かってくると、やっぱりこの人の世界観に感嘆する。

    どうやったらこんな発想が出てくるのか、この人にはどう世界が写っているのか、やっぱりしりたくなる一冊でした。

  • 『眠りの町〜』と同時刊行された作品。装丁など同テイスト。ただしまったくつながりはなかった。

    謎の男がある世界にやってきた、という描写から物語ははじまる。
    その世界はまだ”科学”誕生以前、電気も機械もない。イメージとしては中世ヨーロッパの田舎。ほとんどが農工業に従事し、自給自足の生活。

    男は祖父、両親、三人の子供の六人家族の元を訪ねる。
    男はその世界では『雨』と呼ばれる存在で、それが何者かが物語のミステリ部分。
    冒頭、家族の末っ子が見聞きした内容から、男は招かれざる客の印象を植え付けられる。
    「家族の誰かが死ぬのではないか」と匂わされ、またそれを暗示するような描写が続く。
    物語は家族六人と男の視点が入れ替わりつつ進んでいく。

    ”世界”の設定と男がこの家族と接触した理由など、伏線が巧みに張られている。
    ファンタジーの体裁を取っているが、他の著作同様に「与えられた世界の常識、価値観への疑問」「幸せとはなにか」「理想の生き方とは」など、生きることへの問が根底に流れている。
    沢村さんはやはり哲学者だなと思うのである。

    その分、物語としては退屈に感じる冗長さがあるのだが、読み終わると良い話だなあ、としみじみする。
    ファンタジーなのにワクワクしない、というのは評価が別れるところだろう。

    ところで、帯によるとこの作品はSFらしい。
    SFとファンタジーの定義は私の中でも曖昧だし本棚の中でも大人の都合で分類されている。

    私はファンタジーだと思った。

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