ナーダという名の少女

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.25
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本棚登録 : 78
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106532

作品紹介・あらすじ

カルナバルの国、ブラジル。初めて一人で映画を見にきたアリコは、右目は翡翠色、左目は水色の少女に声をかけられる。名前はナーダ、「なんにもない」という名の少女。何者にも縛られず、自由気ままな彼女は、周囲の人と打ち解けられないアリコの目にうらやましく映る。ある日、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年に出会う。ナーダに会っちゃだめ…と言われつつも、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは、ジットと会っていくうちに、ナーダの秘密を知っていき-。青空の下、サンバの季節と共に、大きな波がやって来る!「魔女の宅急便」の著者が描く、ブラジルに住む少女の成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • ある日、映画館でアリコは「なにもない」という意味のナーダという名前の少女と出会う。
    自由で気ままで奇妙なナーダ。
    ぱっと目を引く赤毛で、翡翠色と水色の瞳を持ち、足はいつもサンバのリズム。
    シャカシャカ、シャカ。
    反発しながらも惹かれ、振り回されながらも彼女に会いたくなるアリコ。

    内気でこもりがちだったアリコがナーダと出会ったことをきっかけに、少しの冒険心を出し、恋を知り、抑えていた母への想いを追いかける。
    光と影、はっきりと分かれているような強い日差しのブラジルが舞台。
    眩しい光だと思っていたら影だったナーダ。影から光へと踊りだす「これから」のアリコ。
    ちょっと不思議で切ない少女の成長物語。

    あとがきの「エイコ」のブラジルでのお話も印象深い。

  • 表紙のポップな絵柄に魅かれ読んでみた本です。
    ナーダという不思議な少女の魅力は~?と、サクサク読み進めることができました。
    最後はどうなる?なんて推理小説っぽいところも好きでした。

  • 不思議な世界観のおはなし。期せずして大好きなポルトガルがキーワードの1つとなるお話で、一気に読みました。
    角野さんの実体験からインスピレーションを得た作品とか。登場人物がそれぞれ個性的で頭に映像が浮かびやすい。

  • ブラジルリオを舞台に15歳のアリコが神出鬼没のナーダに感情をぶつけながら恋に成長に。⁄ 祭の喧騒にある他人の夢に入り込んでしまった?終始、自分が包まれてしまうよう。小学生のときの読書、読了感がこんな感じだった。読み応えではなくふわり温まった

  • ブラジルで父子家庭の日本人のナオキと、亡くなったポルトガルの母を持つハーフのアリコ。

    亡くなった母を今でも想う父ナオキの寡黙さと
    美しい容姿でありながら人生に距離をおくアリコ。

    アリコの目の前にあらわれた少女のナーダの
    不思議な魅力と正体不明の怪しさ。
    アリコが少しだけ、オトナになれるまで。

    ナーダっていうのはアリコの亡くなった双子の姉。
    失った片割れの存在。

    児童文学寄り。
    ナーダの存在が全体的に結構曖昧だから、前半は退屈気味。
    カーニバルでナーダの正体が判明するところがよい。)^o^(

  • 2015.08.17

  • カルバナバル(カーニバル)の国、ブラジルが舞台。
    日本人の父・ナオキと親子二人で暮らすアリコ。ポルトガル人だった母は、自分を生んだ後に、ブラジルを離れ、亡くなっている。15歳のアリコは、漆黒の髪に紺色の瞳。美しく成長したが、アリコにはそれさえもコンプレックス。
    だれもかれもが明るいブラジルで、無口な機械工の父と、アリコ。まぶしい太陽の光の国で、その光に作り出された影の中にひっそりと生きているような二人。

    アリコは映画館で不思議な少女と出会う。ナーダ(なんいもないとの意味)と名乗った少女は、アリコを惹きつける。
    そして、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年と出会ったアリコは、はじめて恋をする。

    けれど、ナーダはジットは本当は死んでいるという。
    ナーダも、本当は実在しないのでは?
    では、アリコが会っているのは 本当は誰なのか。
    本当に存在しているのか。


    前半、少し読みにくいと感じたが、さすがの角野栄子。途中からぐんぐん、引き込まれました。
    アリコの成長する姿がいい。

  • 大好きな角野栄子さんの新しい作品
    リオの熱気が伝わってくる
    くっきりとした光と影の国なんだね
    ブラジル
    不思議な少女ナーダと成長していく
    《 近づくよ 心とろける カーニバル 》

  • 愛する人の死は心を病める。アナマリアもまた、、、
    アリコには、強く生きて欲しいと望むしかないのが切ない。

  • リオのカーニバルで踊る、
    死人と生きているひと。

    カタコトでダンサブル。

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著者プロフィール

角野 栄子(かどの えいこ、本名 渡辺栄子)
1935年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、紀伊國屋書店出版部に勤務し、結婚して退職。1960年、25歳の時に自費移民としてブラジルに2年間滞在。早大時代の恩師、アメリカ文学研究者龍口直太郎の勧めによって、ブラジル体験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家デビュー。それから7年かけて、絵本・童話の創作も始めた。
産経児童出版文化賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、巌谷小波文芸賞、東燃ゼネラル児童文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数の受賞歴がある。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。
2018年、「児童文学のノーベル賞」「小さなノーベル賞」と評される国際アンデルセン賞作家賞を受賞。代表作の『魔女の宅急便』シリーズ、『トンネルの森1945』が受賞声明で言及されていた。

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