ナーダという名の少女

著者 : 角野栄子
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年2月6日発売)
3.22
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106532

作品紹介

カルナバルの国、ブラジル。初めて一人で映画を見にきたアリコは、右目は翡翠色、左目は水色の少女に声をかけられる。名前はナーダ、「なんにもない」という名の少女。何者にも縛られず、自由気ままな彼女は、周囲の人と打ち解けられないアリコの目にうらやましく映る。ある日、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年に出会う。ナーダに会っちゃだめ…と言われつつも、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは、ジットと会っていくうちに、ナーダの秘密を知っていき-。青空の下、サンバの季節と共に、大きな波がやって来る!「魔女の宅急便」の著者が描く、ブラジルに住む少女の成長物語。

ナーダという名の少女の感想・レビュー・書評

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  • ある日、映画館でアリコは「なにもない」という意味のナーダという名前の少女と出会う。
    自由で気ままで奇妙なナーダ。
    ぱっと目を引く赤毛で、翡翠色と水色の瞳を持ち、足はいつもサンバのリズム。
    シャカシャカ、シャカ。
    反発しながらも惹かれ、振り回されながらも彼女に会いたくなるアリコ。

    内気でこもりがちだったアリコがナーダと出会ったことをきっかけに、少しの冒険心を出し、恋を知り、抑えていた母への想いを追いかける。
    光と影、はっきりと分かれているような強い日差しのブラジルが舞台。
    眩しい光だと思っていたら影だったナーダ。影から光へと踊りだす「これから」のアリコ。
    ちょっと不思議で切ない少女の成長物語。

    あとがきの「エイコ」のブラジルでのお話も印象深い。

  • ブラジルリオを舞台に15歳のアリコが神出鬼没のナーダに感情をぶつけながら恋に成長に。⁄ 祭の喧騒にある他人の夢に入り込んでしまった?終始、自分が包まれてしまうよう。小学生のときの読書、読了感がこんな感じだった。読み応えではなくふわり温まった

  • ブラジルで父子家庭の日本人のナオキと、亡くなったポルトガルの母を持つハーフのアリコ。

    亡くなった母を今でも想う父ナオキの寡黙さと
    美しい容姿でありながら人生に距離をおくアリコ。

    アリコの目の前にあらわれた少女のナーダの
    不思議な魅力と正体不明の怪しさ。
    アリコが少しだけ、オトナになれるまで。

    ナーダっていうのはアリコの亡くなった双子の姉。
    失った片割れの存在。

    児童文学寄り。
    ナーダの存在が全体的に結構曖昧だから、前半は退屈気味。
    カーニバルでナーダの正体が判明するところがよい。)^o^(

  • 2015.08.17

  • カルバナバル(カーニバル)の国、ブラジルが舞台。
    日本人の父・ナオキと親子二人で暮らすアリコ。ポルトガル人だった母は、自分を生んだ後に、ブラジルを離れ、亡くなっている。15歳のアリコは、漆黒の髪に紺色の瞳。美しく成長したが、アリコにはそれさえもコンプレックス。
    だれもかれもが明るいブラジルで、無口な機械工の父と、アリコ。まぶしい太陽の光の国で、その光に作り出された影の中にひっそりと生きているような二人。

    アリコは映画館で不思議な少女と出会う。ナーダ(なんいもないとの意味)と名乗った少女は、アリコを惹きつける。
    そして、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年と出会ったアリコは、はじめて恋をする。

    けれど、ナーダはジットは本当は死んでいるという。
    ナーダも、本当は実在しないのでは?
    では、アリコが会っているのは 本当は誰なのか。
    本当に存在しているのか。


    前半、少し読みにくいと感じたが、さすがの角野栄子。途中からぐんぐん、引き込まれました。
    アリコの成長する姿がいい。

  • 大好きな角野栄子さんの新しい作品
    リオの熱気が伝わってくる
    くっきりとした光と影の国なんだね
    ブラジル
    不思議な少女ナーダと成長していく
    《 近づくよ 心とろける カーニバル 》

  • 愛する人の死は心を病める。アナマリアもまた、、、
    アリコには、強く生きて欲しいと望むしかないのが切ない。

  • リオのカーニバルで踊る、
    死人と生きているひと。

    カタコトでダンサブル。

  • アリコの成長のお話、表紙が素敵
    この作者さんの書く話は温かい気持ちになれるので好きです
    ナオキも前に進み始めてよかった

  • ブラジルに住む、日本とポルトガルのハーフの女の子、アリコ。
    母はおらず、日本人の父と二人暮らし。
    ある日、アリコは初めて一人で映画を観にいき、その帰りに不思議な女の子ナーダと出会う。
    何もないという意味らしいのだけれど…。

    陽気でアリコの事は何でもお見通し。
    アリコの心はかき乱される。でも惹かれる。
    そして、恋も知る。

    自分なんて始まらなければよかった…。そんな風に呟いていた少女が、ちょっぴり大人になる、そんなお話。

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