ナーダという名の少女

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 112
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106532

作品紹介・あらすじ

カルナバルの国、ブラジル。初めて一人で映画を見にきたアリコは、右目は翡翠色、左目は水色の少女に声をかけられる。名前はナーダ、「なんにもない」という名の少女。何者にも縛られず、自由気ままな彼女は、周囲の人と打ち解けられないアリコの目にうらやましく映る。ある日、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年に出会う。ナーダに会っちゃだめ…と言われつつも、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは、ジットと会っていくうちに、ナーダの秘密を知っていき-。青空の下、サンバの季節と共に、大きな波がやって来る!「魔女の宅急便」の著者が描く、ブラジルに住む少女の成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • ある日、映画館でアリコは「なにもない」という意味のナーダという名前の少女と出会う。
    自由で気ままで奇妙なナーダ。
    ぱっと目を引く赤毛で、翡翠色と水色の瞳を持ち、足はいつもサンバのリズム。
    シャカシャカ、シャカ。
    反発しながらも惹かれ、振り回されながらも彼女に会いたくなるアリコ。

    内気でこもりがちだったアリコがナーダと出会ったことをきっかけに、少しの冒険心を出し、恋を知り、抑えていた母への想いを追いかける。
    光と影、はっきりと分かれているような強い日差しのブラジルが舞台。
    眩しい光だと思っていたら影だったナーダ。影から光へと踊りだす「これから」のアリコ。
    ちょっと不思議で切ない少女の成長物語。

    あとがきの「エイコ」のブラジルでのお話も印象深い。

  • 日本出身の父とポルトガル出身の母を持ち、ブラジルで生まれ育った少女アリコは不思議な少女ナーダと出会う。
    前半は少し読みづらかったのだけど、ナーダがとても魅力的で後半一気に読んだ。
    生と死が手を取ってくるくると踊るような物語は、カルナバルと通じる。
    角野さんのノスタルジーを含んだブラジルの情景が美しかった。

  • 「カルナバルの国、ブラジル。初めて一人で映画を見にきたアリコは、右目は翡翠色、左目は水色の少女に声をかけられる。名前はナーダ、「なんにもない」という名の少女。何者にも縛られず、自由気ままな彼女は、周囲の人と打ち解けられないアリコの目にうらやましく映る。ある日、ナーダに誘われた食事会で、ジットという青年に出会う。ナーダに会っちゃだめ…と言われつつも、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは、ジットと会っていくうちに、ナーダの秘密を知っていき-。青空の下、サンバの季節と共に、大きな波がやって来る!「魔女の宅急便」の著者が描く、ブラジルに住む少女の成長物語。」

  • 『魔女の宅急便』の角野さん。お年を召されてもお洒落で可愛らしい角野さん、書く物語もオシャレ。
    ブラジルが舞台。
    喪失感を抱えた少女が、ナーダという謎の女の子との出会いによって変化していく。
    南米の文化も味わえた。
    光があるから影がある。なるほど。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=25881

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB15111072

  • 角野栄子さんがこんなさびしいお話を書くなんて
    遠くでカーニバルの喧騒が聞こえてくる
    私にとっては、小野リサのアルバムNaNaのアウトロのイメージ

    幸せじゃないお話とは知っていたけど
    悲しくはならなかった
    「フェリシターデ」だからかな
    うんと大人の人にも読めるストーリーだと思います

  • ブラジルリオデジャネイロが舞台。
    生い立ちにより内気な少女アリコが不思議な少女ナーダと出会い大人へと成長して行く。アリコの周りの大人達、カルナバル、ポルトガルへの旅・・・とても素敵です!ラストに向かって作者からのメッセージを強く感じ、読後感が良かったです。(最初は不思議な物語だと思いましたが、あとがきを読み納得しました)

  • 表紙のポップな絵柄に魅かれ読んでみた本です。
    ナーダという不思議な少女の魅力は~?と、サクサク読み進めることができました。
    最後はどうなる?なんて推理小説っぽいところも好きでした。

  • 不思議な世界観のおはなし。期せずして大好きなポルトガルがキーワードの1つとなるお話で、一気に読みました。
    角野さんの実体験からインスピレーションを得た作品とか。登場人物がそれぞれ個性的で頭に映像が浮かびやすい。

  • ブラジルリオを舞台に15歳のアリコが神出鬼没のナーダに感情をぶつけながら恋に成長に。⁄ 祭の喧騒にある他人の夢に入り込んでしまった?終始、自分が包まれてしまうよう。小学生のときの読書、読了感がこんな感じだった。読み応えではなくふわり温まった

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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