海よ、やすらかに

  • KADOKAWA (2014年2月28日発売)
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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  • 本 ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106594

作品紹介・あらすじ

4月の初め、湘南の海岸に大量の白ギスの死体が打ち上がる事件が続いていた。異常を感じた県の要請で対策本部に呼ばれたのは、海洋生物の生態系を守る魚類保護官・銛浩美。魚の大量死に隠された謎と陰謀を追う!

感想・レビュー・書評

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  • 喜多嶋隆さんの小説を、最近読んでいるが、シロギスが大量に死んでいるというところから、船底塗料をつきとめるまでのストーリーは、おもしろかった❗️

  • 2020.02.14
    初めての著書。また新しい人に出会えたっていう感じ。実際に起こっていること?みたいな錯覚を覚える内容だった。少し元気ももらえる本だった。続けて読んでみる。

  • 主人公の女性は男前。食物テロという言葉をこの本を通して初めて知った。

  • 今迄の喜多嶋隆の作品とは作風をまた変えてきてんだけど、芯は20数年来読み続けてきた喜多嶋隆そのものだった。昔よりより海、特に鎌倉辺りの海に対する愛着をより感じるようになった。最新の喜多嶋隆はすごく面白かった。

  • ハワイの海洋生物研究所に勤務する銛浩美の元に、日本から一本の電話が入る。
    相手は母親だったが、話の内容は浩美が生まれ育った湘南の海が直面している危機についてだった。
    ここのところ、大量の白ギスの死骸が海岸に打ち上げられているという。
    職場に許可を取り、調査の為に帰国した浩美を待ち受けていたものは......。

    2014年4月6日読了。
    文庫ばかりをチェックしていたのですが、久々に四六判で新刊が発売になっていました。女性ヒロインの活躍する海洋ミステリ小説です。
    ここ数年かけて、リズムだけではない、新しい文体に挑戦されてきた喜多嶋さんの、まさに力作に仕上がっていると思います。
    扱っている内容は一種のテロ行為。詳しくは書けませんが、これが実際に起きたら本当に恐ろしいという内容です。
    ラストで空港に向かったヒロインが、元恋人の元にUターンする場面は新鮮。これまでの喜多嶋作品だったら、ヒロインはたぶん、ほろ苦い想いを噛みしめながら、飛行機に搭乗して終わっていたんだろうな。
    随所随所に、新しい風が吹き込まれていて、これはこれで良い作品に仕上がっていると思います。

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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