ひとごと

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  • KADOKAWA (2014年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784041106761

作品紹介・あらすじ

幼い息子を虐待して殺した母親を逮捕ーー残酷な事件のニュースが、人々の心に起こした波紋。離婚、不妊、予定外の妊娠、親子の確執、嫁姑問題……悩める8組の家族の人生の転換期を、鮮かな手法で描いた感動の短編集

みんなの感想まとめ

家族の絆や人間関係の複雑さを描いた短編集は、読者に深い感慨をもたらします。8つの異なるエピソードは、離婚や親子の確執といった現代の悩みをテーマにしており、どの物語にも共感できる要素が散りばめられていま...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの意味を期待しすぎたところもありますがちょっとすっきりしない感じがありました。
    短編集をまとめているので全ての話に繋がりを持たせた要素としてはもう少し欲しかったかなと。
    一つ一つの話のどこかには似たような状況で共感できる部分はあると思います。
    森さんの作品は読みやすくさっくり読める割にジーンとくる部分もあるのでわりと私は好きです。

  • 今回のタイトルは「ひとごと」 私の嫌いな言葉ですが、本の内容はいつもの森さんの世界です。

    家族に纏わる8つの短編が収められていて、どのエピソードもいつでも誰にでも起こりうる事、そしてその時にどう関わりどう対処するか考えさせられる内容になっています。

    今までも感じていたのですが森 浩美さん、男性でありながら女性の心の内をこれだけ繊細に理解していらっしゃって凄いと感じます。

    そしてどのお話も今までの家族シリーズ同様、ラストに希望、光が見えるので読後、心がほっとします。

  • 人は独りでは生きていけない
    よく 言われる言葉ですね

    いろんな人が亡くなる事件を
    見聞するたびに思うことがある

    人は一人でいい
    その人のことを気にかけてくれる人が
    いれば なんとか生きていける
    を 森さんの新作で
    改めて思いました

    すくいのある話は
    やはり いいものです

    単なる ハッピーエンドで終わらず
    次の展開が読者にゆだねられるのも
    また うれしいところです

  • 情景も心情も説明が多くて、読み込むというよりは読まされてる感覚になってしまい、私は苦手でした。

  • 家族にはイロイロ。そうだなぁ。。

  • 「虐待の末に幼児を殺してしまった母親のニュース」が、どの短編にもチラリと出てきます。ほんとにチラリとだけ。
    ・・・これも短編連作に入るのかな?

    日常を切り取ったような、・・・本当に短編で、これが物足りないと感じるか、サラリと読めていいと思うかは人それぞれ、かな。
    サラリと読めて余韻が楽しめた作品と、「これは短編じゃなくて、中編くらいで読んでみたかったなー」と思う作品とがありました。

    「親子ごっこ」や「愛情ボタン」が個人的には好きです。

  • 家族を巡る8つの連作短編集。
    全てのお話に、幼児虐待をした母親の事件が、少しだけ登場する。

    家族にはいろいろある、をしみじみ感じさせる話ばかり。
    読みやすく、さらりと読み進めましたが、一話終わるごとに、ふと手を休め、自分を振り返るような時間を持ったように思います。

    どれが好きだったかなと、見返してみましたが、うん、どれも好きでした。
    でも、子どもを亡くし、気持ちが離れてしまいそうになった夫婦の話、桜ひらひら、は辛すぎましたが。

  • 子どもを事故で亡くした夫婦、未婚の母になるキャリアウーマン、イクメンパパの仮面をかぶった夫、父親の所に戻ってきた息子と孫とのつながり、姉の子どもを養子にした若夫婦、最後に自分の名を呼んでくれた病気の母親、施設に入るために犬を捨てた老人の嘆き、ママさんアナウンサーの周辺など。
    ドラマになりそうな8つの話。

  • +++
    交通事故で幼い息子を失い、自分を責め続ける妻。ともに悲しみを乗り越えなければならないはずの夫との間には、次第に亀裂が入っていった。一周忌の法要が終わり、夫は躊躇いながらも、妻に意外な話を切り出すが…。(第一話「桜ひらひら」)。幼い息子を虐待して殺した母親を逮捕―残酷な事件のニュースが、人々の心に起こした波紋…。8組の家族の人生の転換期を、鮮やかな手法で描いた感動の連作集。
    +++
    「桜ひらひら」 「かたくなな結び目」 「仮面パパ」 「接ぎ木ふたたび」 「親子ごっこ」 「愛情ボタン」 「捨てる理由」 「晴れ、ところにより雨」
    +++

    <幼い息子を母親が虐待して殺した>というニュースを縦糸に、八つの家族が横糸となって物語が紡がれている。それぞれの家族には何の関係もなく、完全に独立した物語でありながら、遠目で見ると哀しく愛おしい色調が似通っている。そして最後にちいさな光が見えるのも気持ちが救われる。いまは他人事でも、いつ自分のことになるか判らないような、苦しいものが胸に押し寄せてくる一冊でもある。

  • アラフォー、仕事をしながら3人の子どもがいる私には共感できる部分あり、ちょっときれいごとすぎる…と思う部分あり。

    でもそれぞれの短編集の中に、ハッとすることばがあったり、希望が見えたりするので、少なからず心に響くものがあるかも。

  • 短編だと少し物足りなさが・・・。内容が好きなのでよけいに長編を読んでみたい。
    今回は、それでもひとつの事件が鍵となって、どの短編でもそれが柱となっていたのでよかった。

  • 面白いですが、「そんな上手くいかないよな〜」と思ってしまいます。

  • 事故でも病気でも、子供が亡くなったというニュースを
    見聞きすると、「可哀想に」とどんよりとした気持ちに
    なります。虐待のニュースも可哀想すぎてツライ。
    子育てはいろいろ大変です。
    誰だって最初から立派な親なわけじゃないけど、
    だったら子供産まなきゃいいじゃないという思いが
    一度は頭をよぎります。
    神様も、親と子供が幸せになれるような組み合わせに
    してくれたらいいのに・・・。親子になる以上、
    きっとお互いに何かの縁があったんでしょうけど、
    やっぱり最終的には「もっと必要とされるところに
    生まれて来られたらよかったのに・・・」という所に
    思いが至ってしまいます。

  • 共感できる部分がとても多かった。
    自分の今の状況にあった本と出会えた。
    子育て、夫婦として成長していけるよう頑張らないと。

  • 『家族のいい訳』を読んで、森浩美さんの本に、魅かれて手にした本である。
    8篇の短編である。
    『桜ひらひら』――ほんの一瞬目を離したときに、最愛の息子を列車事故、会わしてしまった母親と、其の夫のぎくしゃくとした生活に、子供の命日に、ランドセルを無意識のうちに買ってしまった夫は、天国にでも、小学校に行けるようにと、、、桜の花が散っても、その時期が来れば、花咲く桜、、、人は、桜を、忘れはしないし、息子のことを忘れるわけではないと、言葉にする。
    『かたくなな結び目』――産婦人科の待合室で、ヤンママと、アラフォーのキャリアウーマンの会話で、結婚もせずに、妊娠した自分は、嫌っていた母親とは、同じではないか?
    仕事を理由に、安易に子供をあきらめるのではないと、、、病院を出るのである。
    『仮面パパ』――全然子育ての協力をしない父親が、イクメンパパとして、月刊誌に掲載されてしまう。
    其の反撃を、ユニークに、妻や、母親、友人たちが、、其の仮面を剥ぐのである。
    『接ぎ木ふたたび』―― 一人暮らしになった父親の所に、離婚した息子と孫が、帰って来る。
    孫の世話を、接ぎ木に例えて、人生経験のある、父の大木から、孫へ、栄養分を与えてやり、光合成できるように、息子が、努力する、、、、、同居への話。
    『親子ごっこ』―― 子供に恵まれない若夫婦の夫が、、子供放棄状態の姉の子どもを、養子にしてしまった。
    その話を、子連れ結婚したビルのお掃除のおばさんに、ことに次第を聞いてもらう。
    おままごと、、、いや、親子ごっこが、本当の親子になれる日が、来るように。
    『愛情ボタン』―― ずーと、母親と確執のあった長男が、最後の最後に、余命わずかの母親の入院している病院に行く。
    そこで、母親の発した言葉は、待ちあぐねていた息子の名前であった。
    『捨てる理由』―― 捨て犬を拾ってしまった所に、飼い主が現れる。複雑な事情で、其の飼い主の老人は、施設に入ることになると、説明する。
    拾った方は、飼う事にするが、動物を簡単に捨てることは罪であるから、、、、其のバツとして、、老人に、共に命ある限り、犬に会いに来るように、ゆだねる。
    『晴れ、ところにより雨』―― 小学生1年生を持つ、良きママさんアナウンサーは、仕事のため義母に、息子を頼んだことから、離婚へと、向かっていく。
    実父が、やって来て、自分がどうして、子会社への出向になったか?それに対抗して自分は努力して行ったか?と、、、諭す。彼女は、前向きに話を勧めるように、避けていた義母と、会って、懐柔(?)しようと思う。、、、、、

    本当に、『ひとごと』と、して、読ませてもらった。
    どれも、自分には、この年になるまで、遭遇しなかった話である。
    しかし、8つの話の中に、現れる家族の人生は、色々の転換期があり、その後はどうなるの、、、、と言うところで、読者に、自分で、最後の文章を、考えされるところがこの人の作品の良さなのかもしれない。
    動物好きの私は 『捨てる理由』の話が、良かった。
    しかし、子犬を拾った博史氏のように、老人に、話を出来るであろうか?と思う。
    犬を買うのは、簡単に、ペットショップに行けば自分の物にな
    る。『買う』のは、簡単だが、』『飼う』のは、大変である。
    昔のように、10年の命でなく、今は、15~18年も、犬の寿命も、伸びてきていて、今から飼っても、自分の方が、先に逝ってしまったら、、、なんて思ってしまい、飼う事が出来なくなった。もし飼っていて、一人病気にでもなったら、、、どうするだろう、、、と、思ってしまった。

    何処にでも、ひとごとと思っていたことが、身近に起こることもある。
    そんな作品集でもある。

  • 8編の短編集にはどの作品にも、あるひとつの事件の事が
    出てきて主人公達が自分の置かれた状況になぞえられるものと
    なっています。


    その中でも好きだった作品をいくつか


    <仮面パパ>
    娘の事はかわいく大事な存在だけど子育ては妻に任せきりの石川
    そんな石川に腹を立てた妻が娘を会社の受付に預け家出してしまう
    娘のアレルギーの有無も知らない、タオルが仕舞ってある場所も
    分からない、結局会社を二日間休み娘と二人きり
    そこへママ友からのランチのお誘い、一時でも娘から解放されたい
    思いで出かけたのだが・・・・。見事なチームプレーが炸裂。


    <接ぎ技ふたたび>
    定年退職をして2年、のんびりとした余生を過ごしていた父に
    不仲が続いていた息子、洋平から1本の電話がかかってくる
    洋平は妻と別れ息子の大貴の世話でまいってしまい
    一緒に住みたいと言う。久々に感じる人の気配のある生活
    父が心の中でブツブツ言う声が笑えます。
    この父親、何だかんだ言ってもかわいい。



    <親子ごっこ>
    寛夫婦は子供が欲しくても妻の流産で妊娠出産が
    難しい状況にあった。一方、寛の姉は母であるより
    女を優先させる女性、育児放棄に虐待
    見かねた寛夫婦は娘を引き取ることを決意するのだが。


    <愛情ボタン>
    祖母の危篤の知らせを受け、病院に駆け付けた佳代子
    病室には母と叔父が居たが父の姿がない
    父が祖母を受け入れられない理由があった。佳代子は
    それでも父親を病室に無理やり連れてくる。
    祖母が最後の力を振り絞り声にした言葉にはグッときた。


    <捨てる理由>
    コンビニの横に商品の入っていた段ボールが折りたたまれて
    山積みにされた中から犬の鳴き声が・・。ガムテープで止められた
    箱の中から出てきたのはトイプードル、会社員の博史は
    子供の頃に出会った捨て犬の事が今でも後悔として残っており
    トイプードルを家へ連れて帰るが・・・。


    家族の中で起こる問題は大なり小なり様々
    どうすることが最善の選択なのか、もしかしたら一生
    見つけられないのかもしれない。


    これが正解という解決はなくても、登場人物達の少しずつでも
    前に進もうとする姿にあたたかい気持ちになりました。

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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