スリーパー

  • KADOKAWA (2014年2月28日発売)
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  • 本 ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106792

作品紹介・あらすじ

殺人罪で米国の刑務所に服役する由良は、任務と引き替えに出獄、CIAのエージェントとなる。スリーパー(秘密工作員)として活動する由良のもとに、沖縄でのミサイルテロの情報が……。著者渾身の国際謀略長編!

感想・レビュー・書評

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  • 殺人を犯してアメリカの刑務所に服役中だった由良は、CIAのエージェントとなり釈放される。活動を始めた由良の元に、米軍機を普天間米軍基地近くの民家上空でミサイル攻撃するとの情報が。北朝鮮か中国か、ことが起こる前に無力化する作戦がスタートする。
    後半は一気に流れたが、途中説明的なセリフが多すぎたような。最後は、”あの人”の登場となるのだが、正直名前だけしか覚えていなかったためさほど感動せず終わってしまった。

  • 実際の出来事を踏まえた構成で、水面下の各国の諜報活動とアメリカの北朝鮮への牽制が実は単純構造だというストーリーが面白かったです。

    微妙な駆け引きの中で戦争が回避されており、ボクらはそれらを知らずに生活しているという点で本当の平和ボケを感じました。

    楡周平らしくない内容の小説でしたが、ハリウッド映画を見るような感覚で読むことができました。

  • 諜報機関のスリーパーとして潜伏していた工作員が、アジア戦線で活躍する。
    沖縄の米軍基地においてテロを未遂に防ぐことが出来るのか・・・中国、アメリカ、北朝鮮・・・それぞれの思惑で物語は進む。面白いと言えば面白いのだが、色々な国の情勢に移る度に少し意識がずれるのが難点かも?
    ラストは「朝倉恭介」であって嬉しいような凄く悲しいような・・・そんな気分。

  • 日本人CIA工作員
    中国が企んだ小型ミサイルで、沖縄日軍の戦闘機を爆破する計画を阻止する。
    SNSの情報から、犯人を特定。

  • 作者の得意分野、スパイもの。バラバラのように見えるキャラたちが次第に収斂していき最後に交わる感じがたまらない。ボリュームもあり読み応えあり。最後に懐かしい名前が出てきてニヤッとした。

  • 中国、北朝鮮と日本、米国との緊迫感がよく伝わった。オスプレイ配備という事実にうまくフィクションを混ぜ合わせた上質の冒険小説に仕上がっている。

  • アメリカで無期懲役の判決を受けて服役中の由良憲二をCIAがSleeperとして刑務所から引き出して任務を与えて、その任に答えて彼が縦横無尽の活躍する物語だ.中国、北朝鮮、日本、アメリカが絡む話しで、フィクションであるものの事実に近い話しが出てきて、とても楽しめた.北朝鮮の高官や中国の工作員を憲二が籠絡するステップが面白い.沖縄の嘉手納基地のc-130をミサイルで攻撃する任務を持った工作員をあぶり出す過程が、軽快なテンポで進行するのは秀逸だ.

  • 自国のことがぼろくそに書かれとる。そして、あながち間違ってないような気もする。

  • 毎回の事ながら、時事が絡めてあるのでどこまでが本当でどこからがお話なのか境界があいまいになってくる。
    日本は本当に外交問題をどうしたいんだろう。
    今回は話の着地点が微妙な気もしましたが、ラストにまさか彼が登場するとは!Cの福音が好きな方は是非。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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