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- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106808
作品紹介・あらすじ
人の思考を読み取ってしまう少年・百瀬は事件を起こし、小さな寺に身を寄せる。一方、上野では雨の日に犯行を重ねる殺人鬼、レイニーキラーが。青年僧徳丸を疑う百瀬だが…。過去との和解と許しを問う傑作ミステリ。
感想・レビュー・書評
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免許証も健康保険証すらも無く途方に暮れていた19歳の百瀬は、なけなしの金をスリに狙われたところを早乙女という男に助けられ、いわゆる駆け込み寺となっている瑞峯寺を紹介される。そしてそこでおよそ僧には似つかわしくない徳丸和尚に出会う。徳丸の行動はめちゃくちゃで、先代を恨んで寺をつぶすためにいるのではないかと噂されていた。寺での生活に徐々に慣れていく百瀬だったが、ある日、秘密にしている自身の特殊能力(共感能力)で徳丸からは何も聞こえてこないことに気づき、徳丸にサイコパスの可能性があることに恐怖を覚える。巷では雨の日に傘を使った殺人事件が連続して発生しており、徳丸が無関係には思えない状況があった。
おもしろかった!主人公の特殊能力や、隠された秘密をうまく生かしたストーリーでぐいぐい引き込まれたし、そして何より、キャラがとてもしっかりしているので最後には愛おしさすら感じてしまった。徳丸ー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雨の日に起こるホームレス連続殺人事件。
触れると相手の考えていることが分かってしまう主人公の百瀬と、人の気持ちが全く理解できないお坊さんの徳丸。
犯人はすぐ当たりをつけられるけど、対照的な二人のやり取り、関係の変化が良かった。二人の今後が気になるところ。
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著者プロフィール
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