随筆集 一私小説書きの独語 (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 37
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106822

感想・レビュー・書評

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  • 20150912

  • この作家の世界が好きだ。怖いもの見たさ?!

  • 雑誌「野性時代」の連載分がメイン。途中で終わっているので、続きを読んでみたい。

  • 既読のモノも含まれた断片的な随筆集であるが、やはり西村賢太さんフリークにはたまらない内容。

  • 女体に対する思いは灼けつけんばかりのものがあった。一日も早くマラを然るべきところに突き込む行為を成し遂げたくてジリジリとしていた。著者は最も学歴重視の風潮が昂まっていた時代の中卒。進学しないことを知ったクラスの皆から既に人生の落伍者と嗤われる。せめてものこととして女体ぐらいは進学した同級生よりも早く知りたかった。買淫を急いた理由はこの一心。弱冠15歳の決断が当時は矜持の立脚点となり著者を支えた。本作は私小説で脚色した部分と事実とを比較できる趣向となっている。筋も結末も分かっていながら読ませてしまう筆力にただただ驚懼。

  • ☆☆☆3つ

    どうやらわたしはこの作家西村賢太がザクザクと出す新刊を今のところ全部読んでいるようだ。

    『苦役列車』という本が塵芥まみれ賞を捕ったのはいつだったろう。
    もう数年前の様な気がする。なのに未だにその塵芥のおかげでその後なにがどうなったのかに少しづつ触れながら進んでいく私小説ならぬ、今回はノンフィクション・エッセイらしい。

    でもなんも変わらんぢゃないか。書いていることと文体は蛻(もぬけ)のいっしょ!
    実生活も私小説もいっしょなのだ。という片文本人も「どっちがどっちでもイイヤ、あははは」と思っているのだろうなぁと感じた。

    そしてわたしはなぜかそのどうでもいい本を読んでいる。今は別に他に読む本がなくて困っているわけでもないのになぁ。なんだか読んでるとある種の安心を感づる様なところがあるのだ。基本的に字は少ないし、ゆったりとした装丁なので直ぐ読み終えるし。

    西村賢太の作品をづっと読んできて、やっと覚わった2つの漢字。それは「編輯(へんしゅう)」と「慊い(あきたりない)」 である。だが特には何の役にも立たない。すまぬ。

    表紙がイイ。これは神保町あたりの古書店の並びなのだろうか。仔細はさぱりとわからぬが、手前にある「A型」に柱をもったガードレールといい、これはイイ!!

    こんなものまで載せなければ本に成らないのかい、と思いながら、最終章近辺の横溝映画解説が存外に良かったりする。わからないものだ。再び、すまぬ。

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プロフィール

1967年7月、東京都江戸川区生まれ。中卒。
2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011年「苦役列車」で芥川賞受賞。刊行準備中の『藤澤清造全集』を個人編輯。文庫版『根津権現裏』『藤澤清造短篇集』を監修。
著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』『寒灯・腐泥の果実』『西村賢太対話集』『小説にすがりつきたい夜もある』『一私小説書きの日乗』『東京者がたり』『棺に跨がる』『無銭横町』『形影相弔・歪んだ忌日』『蠕動で渉れ、汚泥の川を』『芝公園六角堂跡』などがる。

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