国と世紀を変えた愛 張学良と宋美齢、六六年目の告白 (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106860

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  • 張学良モテ過ぎワロタ。光源氏かよっていう。

  • 東北軍閥の首魁張作霖の息子張学良。
    関東軍や日本軍の立場から見たら辺境の軍閥の首魁にしか見えないが、実は蒋介石のナンバー2として中国軍の最重要人物であった。
    で、あったが掃共を唱える蒋介石と衝突し西安事件により蒋介石を拘束。
    事件解決後、逆に蒋介石により半世紀に渡り監禁されることになった張学良が、1992年に著者がインタビューした時の内容を元に、裏とりと周辺取材から執筆まで22年の歳月をかけて描いた大作ノンフィクション。
    張学良を巡る6人の女性を中心に近代中国の歴史を描く!

  • 張学長と言えば西安事件で蒋介石を捉え、国を挙げて抗日へ向かうことを約束させた人物として知られている。本書は俗に言えばその張学良の女性遍歴、高尚に言えば蒋介石の怒りを買い、50年あまりの間幽閉生活をよぎなくされた張学良をささえた多くの女性たちの愛の物語である。そこにはかれの生涯の大きな部分を第一夫人としてささえ、最後は離婚を宣告される于鳳至、生涯の大部分を秘書として彼をささえ最後は妻となった趙一荻、張を愛しながらも最後には物理学者になった谷瑞玉、お互いに愛しながらも結婚できず人妻になった後も張学良を愛し、張を守った蒋子雲、そして本当は結婚していたかも知れない宋美齢、張のことが好きだったイタリア公使夫人エッダ等何人もの女性が現れる。張学良という人はとても持てた人のようで、かれに言わせれば、11人のガールフレンドがいて、その中の3人は夫がいたそうだ。そして、その女性たちもお互いに微妙な嫉妬の感情を抱きつつも互いに張を支えた。張学良とは女性たちをして守らせたくなるような磁力をもった人のようだ。ところで今から20年以上も前、張学良が突如NHKのインタビューに答えその生涯を語ったことがある。(1990年)それは自由を得た張が日本の若者に日本の軍国主義がいかに中国人を苦しめたかを語りたかったからだという。かれは日本によってその根拠地である東北の地を追われ、死ぬまでその地を踏むことはなかった。そうした日本に対する恨みを越えて日本の若者に語ろうとしたのである。(これは後、本になった)その後だれからの取材も受けなかった張が本書の著者富永さんの取材を受け入れ、女性遍歴に限ってと語り出したのは、富永さんの友人カメラマンが張に送ったふるさとの写真集のおかげである。しかし、張は1時間と限ったインタビューに答える中で、かなり政治的な話もしたようで、結局はその倍の時間もしゃべり続けた。本書は全体として張の女性遍歴を語りながらも、多くの資料の裏付けをとりながら、張の生涯、中国の近代史を生き生きと語る読み物になっている。それは本書が張への取材のあと22年という歳月を経て書きあげられたことからもわかる。だから、どこからどこがそのときの取材の内容でどこがその後の調査の結果かは渾然一体となってわからなくなっている。これは仕方のないことだろう。富永さんが張にあったとき張はすでに92歳になっていたが、富永さんに握手をもとめた張には恥じらいを感じさせるものがあったという。92にしてこうなのである。

  • 20世紀をまるまる生きた人、張学良。日本では授業でもあまり取り上げられることのない人物だけれど、その数奇な人生、その生き方、選択は非常に興味深い人物である。
    その張学良と直接会った著者による、張学良伝。主にその人生に関わったパートナーたちとの話を中心に、人物を起点に語られる。どうしても陰鬱とした話も多いのだが、後半に向かうに連れて何かくびきから解放されていくような、それこそ天に昇っていくような不思議な解放感があった。著者もまた、張学良に魅せられた1人なのだろう。

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著者プロフィール

(とみなが・たかこ)1931(昭和6)年山口市生まれ。昭和18年から同22年まで大連市に住む。同年、引揚。昭和30年早稲田大学第一文学部卒業。雑誌記者を経て昭和33年日本教育テレビ(現・テレビ朝日)入社。同37年退社後、テレビ局を中心に広報、企画構成に参画。現在文筆家。1986年に発表した『大連・空白の六百日‐‐戦後、そこで何が起ったか』(新評論)は、マスコミ40紙誌の書評で、澤地久枝氏はじめ、各氏から絶賛された。他書に『深海からの声‐Uボート234号と友永英夫海軍技術中佐』(新評論)ほか。

「2017年 『張学良秘史 六人の女傑と革命、そして愛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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