深海のアトム (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 129
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106884

作品紹介・あらすじ

東北の架空の国、リアス・エリア。漁業を手伝う少年カイのまわりで、原発誘致計画を巡り隠された巨大な陰謀が明らかになる。やがて国を大地震と津波が襲い、人々は復興に向けて新たに一歩を踏み出していく――。

感想・レビュー・書評

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  • ある書評で高評価、内容も東日本大震災をモチーフにしている、そして以前初めて読んだこの著者の作品のスケール感がすごくて圧倒されたことも思い出し、期待を胸に手に取りました。

    のですが、読み始めてすぐにこれは自分の肌に合わないと感じ。…でもやはりスケール感があって読み応えがありそうな感じはしたので何とか読みこなそうと悪戦苦闘。流しながら何とか読み終えましたが…やはり読み終えても自分にはとうとう馴染まなかったという感でいっぱいでした。

    何だろう、問題意識が高く科学的知識や現状についてもよく調べて書いているんだなということはよくわかるのですが、どうも内容に入り込めなかった。
    登場人物の誰にも好感も持てなかったし、世界観が違いするぎると言うのか…。後半で明かされる何人かの抱えている秘密についても「そうくるのか」というのが良い意味での驚きではなくて、鼻につくというか反則感があるというか…。

    おそらく、人によってはすごくいろんな読み方で楽しめるのでしょうが、私は全くだめでした。
    以前読んだ作品が自分としては「絶賛」くらい良かったので(ちなみに「天の方舟」という作品)今回は残念でした。

  • 架空の国の話だと思ったら日本だった。

  • 福島の原発事故を思わせるような内容だった。私は被災者ではないので最後まで読み通すことができたが、実際に体験した人はこれを最後まで読むことはできないのではないだろうか・・・そんな気がした。
    原発がなくなる世の中が本当にくるのだろうか?

  • 盛り込みすぎでした。
    それぞれ一つずつ練り上げてほしい。

  • 面白くなりそうな話なのですが、最終的にはボリュームの都合なのか、もう少し盛り込めたであろうエピソードを残して消化不良の終章でした。
    残念。

  • いつもながら寝床本として数ヶ月かけて読んだ。
    スリリングな展開にドキドキしながら楽しめた。
    いつもながら最後がバタバタバタと謎解きがされてしまうところに少し物足りなさを感じてしまうが、スケールが大きいので収束させるためにはそうなってしまうのかもしれない。

  • こういう科学の魔法というか、発見が早く
    あればいいのにな。

  • 東日本大震災と原発の事故を題材にとりながら、そのストーリーは現在のに本当は違う方向へ。
    物語的にハッピーエンドで終わらないのか、どんでん返しがあるのか、最後の1ページまで分からない手に汗握る、と言うにふさわしい小説でした。

  • キタヒロ教授とは一体何だったのか…
    話の初めと終わりをこの人にあてている割りに、
    この人何したっけ?という感じ。

    流して書いたような印象があり、もっと物語の見せ場が欲しかった。

  • あれこれいろんな要素や伏線が盛り込まれているだけあり、読み応えはあって面白かったが、少し消化不良の感が残った。唐突にリアスエリアが出てきて???となった。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。95年に刊行したデビュー作『龍の契り』が大きな話題となる。’97年『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞を受賞。以後、豊富な取材と情報量を活かしたスケールの大きな作品を発表し続けている。他の著書に『KATANA』『ポジ・スパイラル』『エクサバイト』「清談 佛々堂先生」シリーズ、『天の方舟』『深海のアトム』『夢窓』などがある。

「2020年 『令和版 全訳小説 伊勢物語 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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