- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106907
作品紹介・あらすじ
少年の姿のまま、永い時を生きる不思議な存在・タケル。彼と「運命の相手」が出会うとき、凍りついた時間は再び動き出し、そこに事件が起きる――。少年たちの危うさと切なさを描く、ミステリアス・ミステリー誕生!
感想・レビュー・書評
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ごとうしのぶさんが普通の小説を…ということで、blレーベル以外からの発行ということで気になり手を出しました。
結果、星二つにはなっておりますが、『曼珠沙華』という短編のほうは四つ!凄く切なくてしんみりと心に入ってくる作品で、綺麗にまとまっており、とても読んでいて楽しかったです。ただ、本編である『闇にあかく点るのは、鬼の灯か君の瞳。』という作品がもやもやが残る終わり方だったので残念でした。続編が存在するのか知りたいのですが、これで終わったら何が言いたいのかどうしたかったのかよくわからない作品に、私は思いました。キャラクター、登場人物が多いうえ、視点がころころ変わってあたふたとした結果のもやもやは、イライラが残るだけでした。シリーズ作品なのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何と、題名が長い事でしょうか?
そして、ミステリアスで、同性愛的感情!の小説であり、昔の年よりから、不可思議な、昔話を、膝の上で、聞かされるような感覚であった。
曼珠沙華の花が、畑の畔の端一面に咲いている姿は、グリーンの中に真っ赤な絨毯のように広がり、壮観な感じがする。
私も、幼き日に、母に、墓参りに行った帰り、曼珠沙華が、ユリの花のように思えて、摘んで帰りたいと、言った覚えがある。
母は、即、「駄目!」と、、、
彼岸花と言って、お墓の傍に咲く花だから、、、、根っこが、深くて、お墓の中まで、根っこがつながっているから、、、
お家には、飾ってはいけない花なのだと、、、、
それまで、妖しい雰囲気なんか全然感じなかったのに、その話を聞いた後、帰りに、しびと花(死人花)と言うんだよ!と、通りすがりの人に、きいてから、近くで見るのも怖くなった事があった。
摩訶不思議な事が、小説になっているような感覚で、読み終えてしまった。 -
面白かったし、2時間くらいで読めてしまった。
ネタばれをしてしまいそうで本の内容は書けない(> <)
とっかかり的なお話しとしての『曼珠沙華』と『鬼灯』を連想させる表題と同じ名前のお話しの2本立て。
夏から秋にかけての花やし、今読むのにちょうど良かったかも?笑
帯の煽りにある通り、みずみずしい少年たちのミステリーで、切ないという感覚を味わわせてくれる本でした。
曼珠沙華は、お墓に手向ける不吉な花と言われてるけど、凛と咲き誇る姿勢も毒々しい赤もステキ。
でも死人花とも言われてて、お家の中に入れられないっていう…
そんなお花の題名だけでも切なさが増すネ。
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