芥虫

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 19
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106914

作品紹介・あらすじ

痴漢をして捕まり、それまでの人生を失った「俺」。職と場所を変え、身を隠すように暮らすことで平穏な生活は手にしたが、こんなはずではなかったと肥大した自意識は泣き喚く。出来すぎた妻と無邪気な娘。アルバイトとしてただ働くだけの職場。それしか持たない自分を認められない俺に、正社員への誘いがかかる。正体の露見する危険を冒し、ささやかな幸せを求める俺だったが、それはさらなる転落への幕開けだった-。連綿と続く芥のような生活を嘆く、ツイッターから溢れ出した心の闇。第1回角川Twitter小説コンテスト最優秀賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 最後まで救いがなくて、苦しい。
    少しずつ追いつめられ、「自分は狂ってるかもしれない」と思うほどの状況が、ひりひりする。

  • この本については、未だに気持ちの整理がつきません。

    1つ言葉にして言えるとするならば、人間の感情とは幾通りもあるもので、常に変化が起きているのが自然な事だと思います。
    無理につじつま合わせて一定に、無難に保って行くのは困難な事だと思う。
    もしかしたら、不可能なのかもしれません。

    人間はそれくらい不安定な生き物なんだと思います。
    「罪を犯す人はもともと悪人なのだろうか?」と考えると、そうとは言えない気がします。

  • 妻は「知られないこと、知らせないこと」を最重要課題にして暮らしている。「俺」と「家族」は最後の最後までその事に苦しめられる。何ひとつ救われない。でも、この先に救いがあるのかも知れない。救われたらいいな。最後まで気が休まらないが先が気になり一気読み

  • Twitter上で投稿するという角川の企画で最優秀賞に選ばれた作品。
    痴漢をして捕まった主人公と家族のその後がめんめんと主人公の目線で描かてれいる。

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