USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106976

感想・レビュー・書評

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  • 大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの
    CMOである森岡毅さんの著書。
    USJをV字回復させた立役者が明かす、
    ずば抜けたアイデアを生み出すためのメソッド。

    題名からしても著者がエンターテイメント性を大事にしているのが分かります。

    ドキュメンタリー系というのでしょうか、
    体験談なのでとても面白かったです。

    アイデアとは、エンターテイメントとは。

    前半部分まではアイデアについてとても細かく語られていました。
    新社会人の方などが読むととてもタメになりそうです。

    後半部分。。あれ。USJのアピールになり出してる。。
    東京ディズニーランドとの比較まで。
    私は2社の争いを読まされているのか!?
    うーん、多分ですが好みはあれどTDLとUSJを比べる顧客はいないのでは。。

    本書は2014年に刊行されているのですが
    当時はUSJにハリーポッターができる!
    と話題になったようで、
    見どころや楽しみ方などが細かく記載してありました。
    私自身、テーマパークがとても苦手で
    学生時代に渋々付き合いで行くくらいだったので
    USJの魅力に取り憑かれていない私にはさっぱり。泣

    いや、学生時代にUSJのハリーポッターは行ったんです。
    観たことない映画のテーマパーク、まったく分からず。。
    (ハリーポッターは日本人の9割が観たことあるそうです、私どうした)
    バタービール?当時はなんじゃそりゃ状態。。
    その章は過去の答え合わせとして読ませて頂きましたm(_ _)m


    テーマパークにはこんなにも苦労があったとは。
    楽しい場所キレイな場所ほど裏では厳しいものですよね。


    アイデアは産み落としてからが勝負ですから。
    森岡毅さんのアイデアの出し方もですが
    その後の粘り強い実践がとても素晴らしいです。

    淡白な人間に好機は訪れない。粘り強く挑むこと。
    改めて、再確認です。

  • 答えば現場にある。

    アイデアはどんな時にふってくるのか。

    さんざん、歩き回り考え抜き
    そして眠りに落ちたとき夢の中で
    反対に走ってるジェットコースターを見る。
    昼間見た映像が、逆回転再生された。

    アイデアがふってくる瞬間というのは
    リラックスしているとき。
    やっぱ、緩急が大事。

  • USJのCMO(最高マーケティング責任者)職にあった著者の、V字回復ヒット法則論。

    よかった点
    ・思いがけず懐かしさ満載。2010~2013年の戦績を元に書かれた本なので「あー確かにこんなこともあった」「このイベント傾向はこの辺りが原点なのか」と2022年現在までとつらつら比較をしながら読んだ。

    ・アイデア出し技術のひとつ「数学的フレームワーク」で「足して100%になるよう掘っていく」っていうのが分かるけど難しいなーと思った。いつも「○○を解決するには??」に対して「A案、B案、・・・」とか考えがちなので、当てずっぽにならないように仮説と反証を繰り返す癖をつけていきたいと思う。めっちゃ忍耐いるけど。

    よくなかった点
    ・構想は3段構え!と最初豪語していたけど「俺たちの戦いはこれからだ」的に最後フェードアウトしてありゃりゃ?と思った。全部をさらけ出すのを控えたのか、そこまで手が回ってなかったのか、ご自分の興味が独立経営に変わったためなのかその辺分からないけど、2014年と趣向は変わってなさそう(失礼)なUSJの宣伝を見てると最後はうまくいかなかったのかなーとちょっと残念。

    総評
    USJの年代記としても、著者流問題アプローチとしても、普通に面白かった。でも別著で作者のぶっ飛び具合を読んでたのでそこを更新してほしかったかも。
    あと1章で「日本人はどうしてリスクを怖れて何も変化を起こさないのか」の問いに対して「変化を起こす必要性を理解していないから」と答える場面で、「リスクをとってもリターンが見えないから」ってのもあるんじゃないかな、と思った。企業が挑戦しなければ生き残れないっていうのは真実だけど、会社が死んでも個人は他所へ移ればいいじゃない的な(もちろん鞍替え先に上限はあるが)。USJの考課体制は知らんけど、成果は会社がとって、失敗は個人にかぶせられる構造をしたままじゃ、なかなか普通の人は協力しづらいし挑戦しづらいだろうなあと。
    なんかマネジメント論っぽくなってずれちゃった。
    こういう内部体制の話は時間がかかるし繊細だし自分の思い通りにやりたい!って独立した著者の気持ち分かる気がした。この本にはどこにも何にも書いてないので完全に邪推だけど。

  • マーケティングをやる人間は、何でも自分自身でやってみることを習慣にするべきです
    ある問題について、地球上で最も必死に考えている人のところにアイデアの神様は降りててくるのだと思っています
    中小企業や業界で2位以下のような会社は生き残るためには住め続けて勝ち続けるしかない

  • どんなアイデアがいいアイデアかを決めて考える

  • アイデアの見つけ方の確率を上げる手段として
    ①目的を徹底的に吟味し、満たすべき「必要条件」を一番時間をかけて考えると。そうすることで何を考えるべきか、事柄を絞ることができる。
    ②①を考えるために「戦略的フレームワーク」「数学的フレームワーク」「マーケティング・フレームワーク(本書では紹介されていない)」に当てはめて考えていく。
    「戦略的フレームワーク」:目的→戦略(必要条件)→戦術(アイデア)と考えることで選択肢で合理的に絞る
    「数学的フレームワーク」:何を解決するためのアイデアか、そのために解決すべき問題を最初に明確にする
    と紹介されています。

    上記のことはあくまで良いアイデアを思いつく「確率」を上げる方法であることに注意が必要だと思います。
    「アイデアの作り方/ジェームズW.ヤング」にもありますが、既存のアイデアの組み合わせ等で新しいアイデアも生まれることもあります。
    著者も書かれておりますが、常にアンテナを張っておくことも重要です。

  • アイデアの出し方が参考になりました。

  • 自分というより、夫が興味深々で、つられるように読了。


    イノベーションフレームワーク
    ①フレームワーク
    ②リアプライ(同じ課題に直面した他社事例を探す)
    ③ストック(アイディアを思いつくための情報のストック、人でもよい)
    ④コミットメント(考えて考え抜くこと、泥臭い戦術の詰めエクセキューションまで)

    ①には戦略的フレームワーク

    目的⇨戦略(アイディアの必要条件)⇨戦術(アイディア)
    と絞り込んでいって、当たる確率を高める。

    と、数学的フレームワークは足して100になる仮説を立てて、ロジカルに検証していくワーク。
    確実に100になるように、重なったり、あいてるところがないように。検証するエリアをどんどん絞り込むのに最適。

  • モンハン「400時間の風圧」、アイデアの神様の正体は確率、800億円の売上で450億円の投資、生き残るためには攻め続けて勝ち続けるしかない、「どんな条件を満たすか、着眼点をどこに定めるか」

  • 考えることが如何に大事かを教えてくれる本。
    それから、好きなことを仕事にしているとパワーが出ることも教えてくれる。

著者プロフィール

株式会社刀 代表取締役CEO

「2020年 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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