男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.55
  • (6)
  • (11)
  • (22)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 151
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107263

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 上野千鶴子との対談で筆者を知り、興味を持って購入。が、上野慣れした目には、この本は主観が多すぎてちょっと参考にならないところも。

    が、人生経験豊富、自分の肚から出てくる言葉は、それはそれで濃厚であった。

    ーーーーーーーー
    〇勝ちたかったら、競争を自分から切り離せ!本当に勝ちに行くなら、さっさと次の勝負に参戦せよ。律儀に負けの感情にお付き合いしていては、どんどん勝利が遠ざかる。

    〇競争につきものの勝ち負けというシビアな結果は、ひょっとすると「生きている間中いつも憂鬱」状態を引き起こしかねない。なぜなら、競争はほとんどの人が敗者になるシステムだから。

    〇女は、シンデレラコンプレックス、ミソジニーに自覚的。男は競争に無自覚であるところが痛い。

    〇シンデレラコンプレックス:「他人に面倒を見てもらいたい」という潜在的願望によって、女性が「精神と創造性」とを十分に発揮できずにいる状態。幼い頃から女性の幸せは男性によって決まると考え、シンデレラのように理想を追い求めるも、主婦をやっているうちに自主性を見失い、結果的に夫に依存し自由と自立を捨ててしまう。

  • 最初の方、おぎやはぎをやたらほめるところや、村上春樹氏の登場人物の解釈が私と違うところで?と思いましたが、「マザコン上等で生きる」あたりから共感と納得の嵐でした。
    男の子のおかあさんと男の人(現実を突きつけられるから読みたくないだろうけど)にはぜひ読んでほしい本です。

  • 「男をこじらせる?男ってこじらせる前に要素ないじゃん」
    しかし読み進めると男も十分にこじらせ資質を持ってるという印象。それを認めたくないのが男という生き物なのかもしれないが…
    女性著者から見た男性論であり、女の私から見ても納得・共感するところが多かった。

  • 男性から読んでもなかなか示唆に富む作品だった。
    といっても、所詮エビデンスもなければ単なるアラフィフ女性の井戸端会議を出ない感じはするし、発想が老害。

    マザコン息子の完成は、家父長制に苦しめられてきた専業主婦による呪いといった言葉が出てくるが言い得て妙だと思う。
    まぁ、基本的に多方面の男性に喧嘩を売るのがこの作品。

  • ジェンダー

  • 読了。星4にした。途中、著者は、頭いいなと思って読んでいた。最後の話など辛くなってきた。マザコンの話も自分を見直すきっかけになった。「男が働かない、いいじゃないか」の対になる本に思った。サザエさん家族でいいのではと思うが、間違っているのだろうかとふと思った。

  • 男の困った所を、女同士でワァワァ言うのは良くあるけれど、想定読者を男性にした上で、きっちり言ってやってるのは痛快!

  • 367.5

  • 女性が書いた男性論。男は女からこのように観察されているようだ。恐ろしくもありこれで安心できる部分もある。

  • 出世に金、女性。男性の原動力はこの三つと長く言われてきた。しかし今、男社会のヒエラルキーが激震中! 「男」で生きることが不自由でツラい男たちへ、鎧を脱ぐ方法、教えちゃいます! 水道橋博士推薦!

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年生まれ、東京都出身。著述家、日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。著書に、文庫『女ひとり寿司』(幻冬舎)、『女装する女』(新潮社)、『文科系女子という生き方』(大和書房)など。共著に『快楽上等』(上野千鶴子対談集)、『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(二村ヒトシ対談集)。

「2017年 『男をこじらせる前に 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

湯山玲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×