- 本 ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041107294
作品紹介・あらすじ
演出家・夏川レイジは不慮の事故により、失っていた20年前の記憶を取り戻す。当時、天才子役と呼ばれていたレイジの現実は、ただの孤独な少年だった。しかし、渋谷の宮下公園で出会った心優しきホームレスとドラッグクイーンとの友情が少年を変えていく。本物の感情を知るうちに、機械のように精密だった彼の演技は鈍り始め……。
心を失くした天才子役、不思議で優しいホームレス、愛に満ちたドラッグクイーン。
“家族”とは、“愛”とは何かを問う――圧巻の成長小説。
感想・レビュー・書評
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どうコメントを残したらいいか迷う。
他の方が仰ってる通りに作り込まれてるのは間違いない!一気に読めちゃったけど、重めの内容ではあるので読了後ちょっとズシン。 -
スラスラと読みやすく、
登場人物たちも爽やかで感情移入しやすい。
レイジ、徳さん、ローズの3人の関係性がとっても素敵で羨ましく感じた。
ローズみたいな友人欲しいなぁ!
レイジの消えた記憶、いじめ、母親、望美との出会いもうまくまとめられていて、読み終わりスッキリ!!
たまたま古本屋さんで格安で売られていたから買ったけど、出会ってよかった。
元気が出ない時にまた読みたくなる作品だった。 -
煌びやかな世界には裏がある。
人も街も、外見だけ綺麗にしてもだめ。
伏線回収もあって、読みやすかった。 -
文句無しの面白さ。
「レイジ、魂を燃やせよ」グッときました。
面白すぎて一気に読んでしまいました!
徳さんかっこよすぎる。
途中、別作品の人物が少し出てきたのもよかった(^-^)
完全に加藤シゲアキ先生の描く世界の虜です(*^^*) -
主人公レイジの過去と現代を交互に描写しており物語自体も面白く、徳さんの名言やレイジの葛藤も読み応えがあった。過去の徳さん、ローズ、レイジの組み合わせが個人的に好みで現代のレイジの隣には2人はいない現実が時折寂しくもある。だが、望美、産まれた赤ちゃんの存在があり守られる立場だった天才子役のレイジが大切な家族を守る1人の大人の男に成長しているのがはたまた感動。
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一瞬で読み終わったような感覚。徳さんの影響でレイジの世界が変わったかのよう。過去現在を交互に書いているところも面白かった。加藤シゲアキさんの作品は衝撃的な描写もあるが読んでて本当に面白い。
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魂を燃やせよ。キザで恥ずかしい台詞だけど、ちょっと救われる。誰が言ってたか思い出せないけど、「一生懸命はかっこいい」。真剣に取り組めばそれだけ傷つくこともあるけどね。加藤シゲアキ、結構好きだな。良い意味でなんのひっかかりもなく読める。そして、スッキリする。
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著者の作品は読み易くて独特の空気もあってすき。登場人物を覚えておくことがはじめは難しかったけれど、物語にはすぐに引き込まれた。儚くてキラキラした雰囲気と、ホームレスのおじさんやオカマのママとの純朴な関係性がすき。坂木司さん作品やインディゴの夜シリーズを連想したりした。関西弁の登場人物の言葉が品のなさを強調していて苦手だった。行けないと言う小学生に対しての学校に行きなさい発言もそこだけ抜き出してモヤッとしてしまったりした。前作のミズミンのことがちらりと登場したことには嬉しくなった。
著者プロフィール
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