Burn.‐バーン‐ (単行本)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107294

作品紹介・あらすじ

心を失くした天才子役、魔法使いのようなホームレス、愛に満ちた気さくなドラッグクイーン。渋谷・宮下公園で巡り逢った3人は、やがて家族のように互いを慈しみ大切な存在になっていく。家族と愛を問う、感動物語!

感想・レビュー・書評

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  • スラスラと読みやすく、
    登場人物たちも爽やかで感情移入しやすい。

    レイジ、徳さん、ローズの3人の関係性がとっても素敵で羨ましく感じた。
    ローズみたいな友人欲しいなぁ!

    レイジの消えた記憶、いじめ、母親、望美との出会いもうまくまとめられていて、読み終わりスッキリ!!

    たまたま古本屋さんで格安で売られていたから買ったけど、出会ってよかった。
    元気が出ない時にまた読みたくなる作品だった。

  • 煌びやかな世界には裏がある。
    人も街も、外見だけ綺麗にしてもだめ。
    伏線回収もあって、読みやすかった。

  • 文句無しの面白さ。
    「レイジ、魂を燃やせよ」グッときました。
    面白すぎて一気に読んでしまいました!
    徳さんかっこよすぎる。
    途中、別作品の人物が少し出てきたのもよかった(^-^)
    完全に加藤シゲアキ先生の描く世界の虜です(*^^*)

  • 主人公レイジの過去と現代を交互に描写しており物語自体も面白く、徳さんの名言やレイジの葛藤も読み応えがあった。過去の徳さん、ローズ、レイジの組み合わせが個人的に好みで現代のレイジの隣には2人はいない現実が時折寂しくもある。だが、望美、産まれた赤ちゃんの存在があり守られる立場だった天才子役のレイジが大切な家族を守る1人の大人の男に成長しているのがはたまた感動。

  • 一瞬で読み終わったような感覚。徳さんの影響でレイジの世界が変わったかのよう。過去現在を交互に書いているところも面白かった。加藤シゲアキさんの作品は衝撃的な描写もあるが読んでて本当に面白い。

  • 魂を燃やせよ。キザで恥ずかしい台詞だけど、ちょっと救われる。誰が言ってたか思い出せないけど、「一生懸命はかっこいい」。真剣に取り組めばそれだけ傷つくこともあるけどね。加藤シゲアキ、結構好きだな。良い意味でなんのひっかかりもなく読める。そして、スッキリする。

  • 「お前も魂、燃やせよ」徳さん。
    「吐きながらでも、外に出なさい。向き合いなさい。」ローズさん。
    “ホームレス ” “違法スナック経営オカマ ”
    各々が、職業や社会的地位といった枠からはみ出した色々な形で生きていた。
    決して煌びやかなものではないが、ただただ魂を燃やして生きていた。

    もしホームレスのようになったとしても
    情けない自分のままでいるのか、
    徳さんのようにそれを認めて受け入れた上で自分の居場所を見つけるのか。
    全て自分次第なのかもしれないと感じた。

  • 著者の作品は読み易くて独特の空気もあってすき。登場人物を覚えておくことがはじめは難しかったけれど、物語にはすぐに引き込まれた。儚くてキラキラした雰囲気と、ホームレスのおじさんやオカマのママとの純朴な関係性がすき。坂木司さん作品やインディゴの夜シリーズを連想したりした。関西弁の登場人物の言葉が品のなさを強調していて苦手だった。行けないと言う小学生に対しての学校に行きなさい発言もそこだけ抜き出してモヤッとしてしまったりした。前作のミズミンのことがちらりと登場したことには嬉しくなった。

  • 色んな事が起こるのに、どれも同じ調子で物語が進む。ハッとしたりグッときたりしないのはどうしてだろう。お話は面白いのに。

    徳さんの壮絶なシーンでさえ、なんとなく読んでしまって、もう一度読み戻ってしまった。

    上手いと思うし、素敵だなと思う言葉もあるのだけれど。

  • まだ傘を持たない蟻たちはを残しているので一番というには早い気もしますが、一番好きです。母の経験がまだ浅いからか、母の気持ちにも子の気持ちにも感情移入したように感じます。

    加藤さんの作品に出てくる登場人物が毎回とても素敵だなと思います。特に女性の人物描写が丁寧で、どうして男性作家なのにこんなに女性が魅力的に感じる女性を描けるのだろうと思うのですが、男性作家だからこそ出来ることなのかもしれないな、とも思いました。

    車で3人が話すシーンは泣きました。きっと今後何度も読み返すであろう私にとって大事な大事なワンシーンです。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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