怒濤の関西将棋 (角川oneテーマ21)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107454

作品紹介・あらすじ

阪田三吉、大山康晴、升田幸三・・・関西出身の棋士たちはなぜこれほど強かったのか? 日本将棋連盟会長にして第一線で闘いを続ける著者が明かす勝負力の秘密。

感想・レビュー・書評

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  • 現役棋士の谷川浩司が、関西将棋界の歴史について書いた一冊。

    坂田三吉から増田・大山から自身の時代の谷川・福崎・南から最近の豊島まで、いわゆる藤井以前について網羅している。
    現在も活躍してる当事者から語られる歴史は貴重だった。

  • 書かれたのは4年前だが、このころより現在はさらに関西の棋士が活躍している。棋風などに関東と関西の違いはないものの、少数で関東の棋士とわたりあっているのはなかなか。関東には佐藤名人など関西から移籍した人も多く、関西の底力がわかる。

  • 勝負強い人が必ずしも素晴らしい執筆家であるとは限らないと思いますが、羽生善治さん、谷川浩司さんは間違いなく両刀使いであり、かつ大変な人格者だと思います。谷川浩司さんの「怒涛の関西将棋」、2014.3発行です。とても読みやすく、ワクワクする本です。「銀が泣いている」というセリフ、村田英雄の「王将」のモデルになった伝説の阪田三吉。広島の升田と岡山の大山、 両雄の時代。そのあとに神戸の天才少年、谷川浩司の出現!そして今、次の時代をうかがう錚々たる棋士たちが!! 糸谷哲郎前竜王、佐藤天彦、豊島将之、山崎隆之等

  •  谷川九段が関西将棋(ようは棋士達の西日本部門だ)の変遷を種々のエピソードを交えて解説した本。
     大阪生まれの一ファンとして楽しめた。

     ただ、昭和の棋士の話(河口『大山康晴の晩節』や田丸『熱血の棋士 山田道美伝』など)を読む限り、昭和前中半の時期の話が「濃すぎて」、現代の話は霞んでしまうのかも、と邪推した。
     「現在」は難しいのかもしれないので、平成初頭あたり関西将棋ももっと知りたくなった。

  • 谷川先生のA級復活を心より願います。
    都成さんも、是非プロになって欲しい。

    静かに応援していこうと思う。

  • 狭い社会の棋界の、更に狭い関西限定の話。
    谷川さんの将棋は素晴らしいが、文章はそれ程でもない。そう言うもんですか、と言うくらい。

  • 熱い

  • 僕自身は将棋は駒の動かし方を知っているだけで、定跡すら知らない初心者ですが、同郷・同世代の谷川が史上最年少名人になった頃から棋戦には興味を持ち、1980年代や90年代にはよく見ていました。でも羽生が出てきて谷川がタイトルを取れなくなってからは自然と見なくなってしまっていたのですが、本屋でこの本を見かけて、久々に昔の興味がよみがえりました。
    生まれが関西で元々「アンチ東京」だったはずなのに、東京で大学を出て就職し、家も結局東京で買ってしまった僕ですが、やはり関西へのシンパシーは捨て切れません。
    この本を読んで、とても懐かしい気持ちになりました。関西がんばれ。

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著者プロフィール

谷川浩司(たにがわ・こうじ)
1962年4月6日生まれ  兵庫県神戸市出身
1973年 5級で若松政和八段門
1976年12月20日 四段
1984年4月1日 九段
 1983年、第41期名人戦でタイトル戦初登場にして名人位を獲得。21歳の名人は史上最年少記録。1997年、第55期名人戦で通算5期獲得で「十七世名人」の資格を得る。2002年、通算1000勝(特別将棋栄誉賞)達成。2012年12月から2017年1月まで日本将棋連盟会長。
 タイトル戦登場は57回。獲得は竜王4、名人5、王位6、王座1、棋王3、王将4、棋聖4の27期。棋戦優勝は22回。
 著書は「月下推敲」、「光速の終盤術」、「光速の寄せ」シリーズ、「光速の詰将棋」、「完全版 谷川流寄せの法則」(日本将棋連盟)など多数。

「2019年 『谷川浩司の将棋 振り飛車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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