日本人だけが信じる間違いだらけの健康常識 (角川oneテーマ21)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年4月10日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041107638
作品紹介・あらすじ
まだそんな「迷信」を信じているのですか?世界の研究結果がウソを見破る。
感想・レビュー・書評
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文字通り、既存の薬や健康療法で誤ってるものを著者の視点で解説した一冊。
糖質制限ダイエットについての批判など、説得力があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
情報リテラシーが低い人はこういうのにひっかかるんだと思う…
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糖質の摂取量を少なくし、代わりに脂肪をエネルギー源として使うダイエット法が糖質制限食。血糖値を上げずインスリンの放出を抑えられるというのが売りとなっているが、裏返せばこれは高タンパク・高脂質食を意味する。高タンパク食はガンや心筋梗塞の死亡率が高く、結果として早死の危険を高める。糖質制限食の原理は健康を損ねる偏食ダイエットと全く同じ。摂取カロリーも減少させるが、ビタミンやミネラルなども著しく不足させる。このほか、降圧薬、牛乳、コレステロール値低下薬、抗うつ薬のウソに真正面から挑んでいる。健康常識の大幅修正を余儀なくされた。
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・糖質制限食で健康に痩せられる
・ビタミンCはたくさん飲んでも効果がない
・牛乳は健康に良い
・高血圧の人は降圧薬を飲むべき
・コレステロール値低下薬を飲むべき
・うつになったら抗うつ薬
何事も二面性、良い面と悪い面があるんですが、悪い面を思いっきり上げてくれています。たとえば牛乳を飲むほどに乳がんや前立腺がんになりやすくなるなど。
総じて、製薬会社(牛乳の場合は牛乳メーカー)の陰謀で、デメリットが黙殺されているというのが著者の主張で、事例は諸外国の文献や規制なども挙げて、なかなか説得力がありました。
牛乳はもともとほとんど飲まないし、薬にも縁のない生活なので、自分にとっては直接利害関係のない話ではありましたけど、ビタミンCはちょっと意識的に摂っても良いかなという気にはなりました。ビタミンCは安価なので、製薬会社にとっては、これを売っても儲けにならないというか、これを売って皆んなが健康になったら他の薬が売れなくなってしまうので、その効果を強く宣伝していないとの事でした。
(2014/7/21) -
生田哲/著
「糖質制限食で健康に痩せられる」「牛乳は健康に良い」…。なぜか日本人が信じる健康常識。病院に殺される前に、思い込みがあなたの体を滅ぼすかもしれない。薬学博士が世界の研究結果をもとに警鐘を鳴らす。
著者プロフィール
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