無罪請負人刑事弁護とは何か? (角川oneテーマ21)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 102
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107645

作品紹介・あらすじ

小沢一郎氏への国策捜査、薬害エイズ事件、三浦和義ロス疑惑…弁護人だけが知る事件の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 人工知能に統治してもらいましょう。

  • 素晴らしい本だと思った。当たり前のように、ニュースや、新聞に書かれている事が事実だと思い、無罪判決が出ても、本当は悪い事したのに、いい弁護士に、無罪にしてもらったみたいな感じで、ニュースを見ている人がたくさんいると思う。
    無罪判決の重み、マスコミの恐ろしさ、権力との戦いを詳細に分かりやすく書いている。

  • 優秀な人は自分の先入観に自覚的だ、と思った。
    弘中弁護士から見た、安田弁護士や中坊公平に関する記述もとても面白かった。

  • 「弁護士には情報収集の力や論理的な思考力がもちろん求められるが、それとともに欠かせないのは、想像力と想像力だ。目の前にあるものだけでなく、事件全体をイメージして「何が足りないか」を常に考えなくてはいけない。」(136頁)

    「おそらく人々は「かわいそうな被害者」を引き受けたくないのだと思う。被害者に同情を寄せながら、ではその被害者を自分たちが受け入れるかといえば、それはしないのだ。被害の原因・責任の追及、制度改善に向けた努力など、その被害の全体を社会で引き受けること避け、「悪者」を叩くことを自分たちを免責する。それ以上、被害の本質に近づかなくてすむ言い訳を自分にできるよう「悪者叩き」を繰り返すのだと思う。」(243頁)

  • 郵政不正事件。一般には厚生労働官僚の村木厚子氏が冤罪に陥れられた事件を指す。もとは郵便割引制度を悪用した罰金刑レベルの事件。手柄を焦る大阪地検特捜部が政官に及ぶ大事件にしようと関係者の供述をでっちあげ、あろうことか、重要証拠書類であるフロッピーを検察官が改ざんしていたというもの。有罪率99。9%、日本最強の捜査機関。裁判では完全無罪を出さない不敗神話さえ謳われていた検察の信頼を地に貶めた事件である。ドキュメンタリーなのに、さながら心躍る勧善懲悪劇。水戸黄門を見るような爽快感があった。とりわけ村木さんの言葉には泣いた。「私にとって犯罪者にされるかどうか、ゼロか百かの大問題。公務員として30年間やってきたことの信用を全て失うかどうかの問題。」保釈という甘い餌の誘惑に負けた公務員が続出する中で一貫して容疑を否認し、自白調書を一本も作らせなかった。起訴されても執行猶予がつくからとの検察の甘言に最後まで揺るがなかった。見事なまでの信念にただただ敬服するばかり。
    小沢陸山会事件、ロス疑惑三浦事件、薬害エイズ安倍事件を通して日本の刑事司法の現実を炙り出す。人を有罪にするための仕組みはますます巧妙化される一方、救出する仕組みはほとんど整っていない。代用監獄、自白の強要、独房への監禁、死刑・・・・・警察・検察の力はあまりに強大すぎる。

  • 弁護士として活動されて45年を振り返りまとめられた本である。
    序章 刑事弁護とい仕事
    第1章 無罪判決まで ― 郵政不正事件
    第2章 国策捜査の罠 ― 小沢一郎と鈴木宗男
    第3章 メディアとの攻防 ― 薬害エイズ事件とロス
                   疑惑事件
    第4章 弁護士が権力と手を結ぶとき
    第5章 刑事司法の現実

    という内容である。
    権力が束になって弱い者いじめ、また、マスゴミも同調。そのような日本の刑事司法に独特な感覚で立ち向かう弘中惇一郎氏。
    不勉強で、知らなかった事実、法の適用の仕方。
    勉強になりました。 

  • 私たちは「何も悪いことをしていない人間が罪を犯したなどと
    自白するわけがない」と思い込んでいる。
    それが間違っていることを著者は指摘する。

    社会的に「敵」と認定された著名人でもあえて弁護してきた
    著者のその一本筋の通った生き方に感銘を覚える。
    これは並大抵のことではない。
    この同調圧力の極めて強い社会で、
    世間や権力を敵に回すということがどれだけ大変なことか。

    第四章が特に興味深かった。
    いわゆるサラ金に払いすぎた利息の返還を求める
    「過払い金返還請求」について、
    消費者金融における被害者救済という建前で、
    自分たちの食い扶持を増やしているという現実。
    弁護士や司法書士が簡単に稼ぐことのできる「金脈」であり、
    ただの弁護士ビジネスに過ぎない。

    欲を言うならば、著者には2012年の
    「PC遠隔操作ウイルス事件」について発言してほしかった。
    神奈川県警や大阪府警が、後に無実が明らかになる被疑者の
    具体的な動機を利益誘導によって自白させ、
    自白調書や上申書を作成したことや、
    完全に片山祐輔被告に騙される形になった
    刑事弁護の第一人者、佐藤博史弁護士についてどう思うか。

  • 特捜部による捜査の酷さを説く。
    厚生労働省 村木事件、小沢 陸山会事件 などの内情
    最も興味を持ったのは、池田弁護士(オウム弁護を担当)の逮捕についてRCCの中坊公平に質問状を送ったこと。
    弁護士が権力と結託する危険性に警鐘を鳴らしている。

  • たくさんの人が読むべき本。「正義」という台詞が声高に叫ばれるようになったら警戒するべきなのだ。

  • 刑事司法の現実の問題点を考えさせられた。
    真の弁護士。

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