東方見聞録 (角川ソフィア文庫)

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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107737

作品紹介・あらすじ

ヴェネツィア商人の息子マルコは中国へ陸路で渡り、13世紀のアジア世界を支配するフビライ・ハーンの絢爛たる宮廷へと辿り着く。元朝の使者として見聞した各地の暮らしや奇妙な風習、宗教、貨幣や通信制度、そして財宝の島ジパングと元寇の顛末。ヨーロッパ人の驚異を集めたその冒険譚は、コロンブスを突き動かし、大航海時代の原動力となった。生涯を中央アジアの踏査にささげたシルクロード史家が、旅人の眼で訳し読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • マルコと元帝国の大ハーンの信頼関係や当時の中東、中国、東南アジアのアジア諸地域の風俗、文化、民族の暮らしが書かれていて、興味深く読めた。迷信や神がかり的な事象も記述されていて、弘安の役の元軍の誇張表現は、面白かった。

  • 2021.03 『世界の古典 必読の名作・傑作200冊』より
    http://naokis.doorblog.jp/archives/Koten_SatoMasaru2.html

  • 誰もが知っている長大な旅行記を要約して読める。広大なユーラシアを往来するイタリア商人は恐らく他にも多かったのだろうが、マルコポーロはストーリーテラーの才覚に恵まれ、ほかにする事が無い獄中生活でそれが華開き、小説家の才を持った人物との出会いによって、後世に影響を与える見聞録に昇華したというのは、面白い経緯に感じた。西洋人の彼だが、モンゴルの脅威や恐ろしさを説く箇所は無く、大ハーンの偉大さとモンゴルの平和が全ての前提になっている。商人としてその恩恵を存分に享受したのでそれが自然ではあるが、大ハーン目線は当時の人類の重心がどこだったかを如実に語っていて、今日の西洋目線との対比も一興。もっとも所々貴重な記録を含みながら、ジパングのくだりなどはほぼデタラメで、全般にホラ話として話半分に読まねばならない。実見と伝聞が混在しかつ誇張されているので、そこを選り分け、資料的価値のある箇所をよりハッキリさせた解説が欲しかった。

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著者プロフィール

1254年生まれ。1324年没。ヴェネツィアの商人、旅行家。宝石商人である父ニコロ、叔父マッフェオに従って、1271年、東方へ旅立ち、1295年に帰国。その後、戦争捕虜となってジェノバの牢獄に入れられ、見聞談『世界の叙述』(通称『東方見聞録』)を筆録させた。

「2020年 『東方見聞録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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