殺人ゲーム (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107959

作品紹介・あらすじ

海沿いの屋敷で開かれる大富豪ルーカスの結婚式に招かれたジェマと夫。式の朝、ルーカスの妹アレックスが水死体となって発見された。その死は自殺とされたが、1年後、再び屋敷に集められた招待客は、“殺人ゲーム”に参加することに――。昨年と同じ状況で、真犯人を推理し合うのだ。その場に居合わせたステファニー刑事は、ある女性の失踪を追っていたが。2つの事件が結びつくとき、真実が明らかに。

「並外れた構成力。スリリングな人間模様。抜群に面白い本格ミステリ」(大矢博子・書評家)

感想・レビュー・書評

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  • レイチェル・アボット『殺人ゲーム』角川文庫。

    優れたプロットという評判ほどではなかったハズレの海外ミステリー小説。

    大富豪のルーカスの屋敷で開かれた結婚式に招待されたジェマとその夫。結婚式の朝、ルーカスの妹のアレックスが水死体で発見される。1年後、ルーカスにより再び屋敷に集められた結婚式に招待された客は、アレックス殺しの真犯人を推理する殺人ゲームに参加させられる。

    本体価格1,100円
    ★★

  • 女性が主人公のミステリー。女性ならではの感情が夫を取り巻く不安の要素を際立たせている。ハーレクインのミステリ仕立てのよう。

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★☆☆ 3
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》67 C+

  • 結構いい ちょい固い

  • 一つのトリックは途中で気付くものの、そこにも意外なオチがあったのでまぁよい…。が、ルーカスの取り巻きたちが、ルーカスに逆らえない理由が最後までわからなかった。目的があるとはいえ、アレックスは簡単に回復しすぎじゃないかと思うし、気づいたきっかけというのも、たったそれだけ?と。面白く読んだが、拍子抜け感は否めなかった。

  • イザベルだったのか、アレックスの誘拐事件に関わってたのは。最低だな。
    ニックが怪しいかなとは思ってたけど、まさかアレックスが生きてたとは。
    それもこれも全部クソオブクソなイザベルのせいだけどな。
    イザベル、ほんと最低すぎない?
    マットのことも嘘で強請るし、アレックスの誘拐事件には関わってるし、相変わらずルーカスにも図々しくつきまとってるし。
    ここまで胸糞悪いキャラってあまりいない。

    海外ドラマとか小説見てると、みんな何かと結構な秘密抱えてるよね(笑)
    今回なんて、ジェマ・チャンドラ以外は、結構オイオイってレベルの秘密持ってたよね。

    ルーカスはアレックスの身に起きたおぞましい事件考えたら分からんでもないけど、さすがに度が過ぎること色々やらかしちゃったね。

  • こーゆータイトルに無条件で釣られてしまうのを、いいかげんどうにかしないとねw

    何やねん、と言うしかない邦題だが、英語で「THE MURDER GAME」とはCluedo的な推理ボードゲームのことらしい。
    それなら非常によくわかり、要は「こいつらの中に殺人犯がいる!」と噴き上がったあるキャラが、クローズド・サークルの中で強制リアルCluedoをおっぱじめてしまう、というストーリーである。

    それはいいんだが、死なない。
    まあそれも道理で、主催者(と書いてゲームマスターw)は犯人を「殺したい」んじゃなくて「挙げたい」のであって、「ひとり、またひとり…」などとやってる場合じゃないんである。
    ということが、この邦題からはまったく伝わってこないのでストレスが溜まるw
    途中の急展開には「まさかあのベストセラーのあの禁じ手か…?」とwktkさせられたが、全体的に不発気味。あげくにラストは「意外な真実」をダーッとネタバラシ系で、これまたいささかフラストレーションが残った。

    「ハリー・クバート事件」「潤みと翳り」でも感じた児童性虐待に関する意識はますます進んでいて、19歳の時に歳下と致した男がハナっから「この過去の犯罪(と明言)が知られたら自分は終わりだ…」と絶望に頭を抱え、周りの者も「そんなとんでもない過去が明るみに出るのを避けるために殺人を犯したのでは…?」と当たり前に白眼視する。
    ヘルジャップでは「自由恋愛!」「むしろオンナが悪女だろ」などと言われる所業が、「社会的・道徳的にマズいこと」すら超えて、もはやはっきりと「犯罪」なのだ。ますます開いた彼我の差に、(外国への)頼もしさと(母国への)絶望が募った。

    2021/7/27読了

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著者プロフィール

イギリス・マンチェスター近郊生まれ。1980年代初頭に自身のインタラクティブメディア企業を立ち上げ、2000年に売却。11年から作家活動に専念し、サイコ・スリラーを中心に小説を発表。作品は英語圏で400万部以上を売り上げ、20カ国語以上に翻訳されており、英メディアで「サイコ・スリラーの女王」と評される。

「2021年 『殺人ゲーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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