死相学探偵最後の事件 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2021年1月22日発売)
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本棚登録 : 215
感想 : 17
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  • 本 ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108390

作品紹介・あらすじ

黒術師の居所を探し、候補地である孤島に渡った黒捜課のメンバーと、俊一郎と祖父母たち。そこで待ち受けていたのは、どこか奇妙な言動のスタッフたちと、次々と発生する不可解な連続殺人事件だった――。

感想・レビュー・書評

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  • 現実離れした妖怪・妖術世界の想像は難しいが、家族の隠れた過去が背景にあった。それは家族愛を求めた母親が子供と疎遠になったことで巻き起こった事件に繋がった。子と一緒に幸せな暮しを求めた母親はどれほど寂しかったのか。やはり家族は一緒にいるのが最高の幸せに繋がるのだ。

  • シリーズ全部読み返してから読むべし。最後ということで全部詰め込まれている。一人ずつ減っていくところは、お約束。黒術師の正体も。本作自体は導入が雑すぎるし、最初の犠牲者については自業自得めいたものもあり、微妙。終わり方も予想通りだったが、書かないのね。無粋とは思うけど、後日談求む。

  • 冒頭から、名探偵・飛鳥信一郎、作家・速水晃一の登場にわくわく
    黒術師の招待で孤島に乗り込む俊一郎、祖父母、黒捜査課4人。
    祖父・駿作が、シリーズ初の登場にびっくり。今までは電話だけの登場だったのに。
    しかも、能力が凄い。
    緊迫のラストは圧巻。
    シリーズ完結で少し寂しい。

  • 角川ホラー文庫にはまって、二子玉の本屋さんでとりあえず買ってみた、死相学探偵シリーズ!
    全8巻読み進めるうちに作品の世界観にすっぽりとはまってしまい、毎巻楽しみに読んでいました。
    結果、何故か私は最終巻で窓の外にドサッと放り出された感じっ笑
    シリーズがここまで面白くて楽しませていただいただけに、最後の最後でぽかーんっとなりました笑

  • うーん、最後にこういう展開とは思ってなかったので正直戸惑う。
    何でもありちゃあ、ありだが・・・
    それでもいいのだが・・・
    勝手にシリーズ最怖の展開を期待しちゃってたので。
    そして、期待は裏切られた。ガクシ。

  • ついに死相学探偵シリーズが終了。
    感慨深いなぁ。
    最後の黒術師の塔にいたってミステリーから離れて狂ったお遊び感に移った感じだったが、黒術師の正体、目的が開示されて、そこも納得。そして様々な伏線がやっと回収された。
    最後はなんだかぐっとしたなぁ。
    僕にゃん…

  • 呪術は全てを凌駕する。科学的な根拠なんて微塵にもなし。
    昔、車田正美「リングにかけろ」と言う漫画があったけど「ギャラクテカ・マグナム」の一言で相手が空を舞ってたけど、あれと同じだよな。
    でも、面白ければなんでも良いよね。

  • これにてシリーズ完結。ついに黒術師との直接対決。
    前半は招かれた孤島で呪術により一人づつ命を落としていく王道の展開。
    後半はついに黒術師のアジトでの直接対決で、祖父母や黒捜課に託されて塔を登っていく俊一郎という展開が胸熱だった!
    黒術師の正体も僕にゃんの真実も衝撃。

    作者の別の作品の登場人物や地名も出てきて、過去作品をおさらいしたくなった。

  •  「最後」だからなのか、冒頭で作者の他の作品に出てきた探偵役や、作品が、作中で実際にあった解決済みの事件として登場しており、とても楽しい。
     しかも、ただの雑談ではなく、謎解きに関連してくるために過去作を呼んでいればさらに楽しめる。
     最後の舞台は黒術士のアジトがあるとされる孤島。
     死相学探偵たちはそこに招かれるが、関係者や無関係のホテルの従業員たちが一人ずつ殺されていく。いわゆる孤島ミステリーである。
     しかし、相手が黒術士なだけあって、一筋縄ではいかないトリックが使われていた。
     連続殺人の謎解きの後には、黒術士の塔に招かれて直接対決を行う。
     シリーズ全体のまとめがなされ、きれいな最終回となった。

  • あー、終わっちゃった。ばあちゃんとじいちゃんがいい味出してます。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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