バチカン奇跡調査官 三つの謎のフーガ (角川ホラー文庫)

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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108420

作品紹介・あらすじ

イタリアの小さな村に「蜘蛛男」が出没。壁を這って移動し、車に貼りつくなど、人間ではありえない動きをするらしい。噂を聞きつけた平賀は、ロベルトと共に調査旅行へ。蜘蛛男の意外な正体とは?(「スパイダーマンの謎」)ほか、フィオナ&アメデオが犯人不在の狙撃事件を追う「透明人間殺人事件」、シン博士の血族が遺した暗号にロベルトが挑む「ダジャ・ナヤーラの遺言」を収録。謎とキャラが響き合う、洗練の短編集第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    本編より重くないため3割とも楽しく読めました。
    1話目は事件としては少しやり切れないですが、天才に振り回されている大佐が際立ち、天才ばかり出てくる作品にしてはスムーズに行かない感じがいいです。
    2話目はロベルトとシンさんの組み合わせで謎解き要素がメインの良い話でした。
    3話目がようやく平賀ロベルトペアの話で安定感あって終わりもよかったです。ロベルトの調理シーンは毎回美味しそうですね。
    本編も楽しみです。

  • 今回は3つの短編。
    久しぶりにローレン&フィオナのペアで面白かった。
    シン&ロベルトは新鮮で面白かった。

  • 短編3つとも、面白かった。ロベルトの作るマリナーラピザ食べたいなあ。

  • ミステリー短篇・3話。
    これはこれで面白かった(*^-^*)

    『 透明人間殺人事件』
    国会議員がホテルの喫茶室で銃で撃たれて死亡。
    ローレンの指示のもとアメデオとフィオナが事件を追う…。
    病的な思い込みって怖いわガクガクブルブル, アワ((゚゚дд゚゚ ))ワ

    『ダヤ・ナジャーラの遺言』
    シン博士の親戚の相続問題で
    遺言状を解読することになったロベルト。
    困った時のロベルト様認定(笑)

    『スパイダーマンの謎』
    イタリアの小さな村にスパイダーマン出没!!
    蜘蛛男を一目見たい平賀は
    ロベルトを誘い有給を取って村へGO!!

    これは最後いい終わり方。
    おばあちゃんと孫に幸あれ!!

  • 神の奇跡、その真偽を調査する二人の神父。今回は短編集ということで、主役の二人が出てこないお話もあります。短編集では、普段は脇役のキャラクター達が主役を務めたりするのが楽しいですね。
    今回、個人的に特に嬉しかったのは、スパイダーマンが取り上げられていたことです。いやぁ、スパイダーマン大好きなんですよね〜。

  • それぞれ別の人物を中心とした3つの短編集。
    事件としては「透明人間殺人事件」が面白かったけど、総合的には「ダジャ・ナヤーラの遺言」が好み。
    どうにも大佐が好きになれない…。
    ローレンも裏で動いているようだし、本編にどのように関わってくるのかが楽しみ。

  • 第一話「透明人間殺人事件」
    ローレン登場♡
    カラビニエリのアメデオ大佐の依頼で、イタリアの国会議員・ベルージェの不可解な死の謎を解いていきます。
    ローレンを「マスター」と呼び心酔するプロファイラーのフィオナもやっぱり面白い存在。

    それにしても、ローレンが軽くイタリアの国家予算を超えるほどの余剰金を所有しているとは(ひぇぇ)。
    改めて何者。
    そして、わかってはいたけれど、脱獄した後も平賀とロベルトの動向をチェックしているのだなぁと謎の感慨が湧きました。


    第二話「ダジャ・ナヤーラの遺言」
    様々な国の地理や歴史、風習や文化を知ることができるのがバチ官シリーズの醍醐味の一つ。
    今回の舞台はスリランカ。
    シン博士の亡くなった叔父が遺したという遺言の解読を依頼されたロベルトは、博士と共にスリランカへ旅立ちます。

    博士の親戚宅で振る舞われたご馳走(ダールカレーやカリフラワーカレー、コロッケ風の魚とマッシュポテトの料理、フレッシュな野菜の炒め物、カラフルなフルーツ、香草のサラダ、辛いピクルス、お菓子のコキス)がとってもおいしそうでした。
    美食家のロベルトも堪能した様子。

    平賀(今回は声のみの出演・笑)に怯えるシン博士に、気の毒だけれど毎回つい笑ってしまいます。
    (それと反比例して、ロベルトに寄せる篤い信頼よ・・・)


    第三話「スパイダーマンの謎」
    巨大看板を伝ってメッセージを残したり、林の中を縦横無尽に飛び回るという謎の蜘蛛男の正体は。
    有休を使ってまで平賀の好奇心にお付き合いするロベルト・・・

    ロベルト・キッチンが読めるのも嬉しい♡
    醤油×バルサミコ酢×オリーブオイルを混ぜ合わせたロベルト特製の和風ドレッシング、試してみよう。 


    どのお話も読み応えたっぷりの短編集でした。

  • 短編集。ロベルトとシン博士の話がとても良くて、外出先で読んでいたらうっかり泣きそうになりました。

  • どのお話も面白かった。
    フィオナとアメデオの凸凹コンビも慣れてきたし、ちょっとしたミステリとして楽しめた。

    次のシン博士とロベルトのやつは、平賀が殆ど出てこないのが新鮮で良かった。それにしてもフッ軽なロベルト。

    3つ目は奇跡調査とは違うけど2人の良さを活かして事件解決。スパイダーマンにはしゃぐ平賀かわいい。ロベルトの、偽免許証を見破った時の、
    「ああ。僕はこの類のものは見間違えない」の一言がなぜか明日萌えツボでした。自分でもよくわからないんだけど、いつも優しくて思いやりのある言い方をするロベルトの男らしさを感じたからでしょうか。

    2023.5.6
    75

  • 「バチカン奇跡調査官 三つの謎のフーガ」短編集。久々に読むと、やっぱ楽しいシリーズだな。既刊がどうやらあと2冊あり、次の巻が「急展開」らしい。これは買わねば!

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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