- 本 ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108710
作品紹介・あらすじ
引っ越してきた新しい住居で愛車のカブの傷をなぞりながら、小熊はふと高校生活の出来事を思い出す。礼子との富士山登頂、椎の家でのクリスマス……大学生活を前に、本編では描かれなかった隙間の時間が今描かれる。
感想・レビュー・書評
-
あれま、本伝7巻の前に外伝が出た。しかし小熊、高ニの初夏から卒業までの2年足らずで変わったな。バイク乗りとしてはたくましくなった。生来人付き合いが疎ましく、周りからとやかく言われても我関せず。あんたが籠るその殻を破ってくれたのがスーパーカブで、カブへの愛着を深めてくれたのが礼子だ。ライド、メンテともに一気に腕を上げ、椎にとって憧れの師匠にもなった。ただ、けなげさが高慢さに通じませんよう。表紙絵の高い位置での腕組み、それって何か勘違いしてる頑固なラーメン屋オヤジの決めポーズだぜ。謙虚な小熊もらしくないけど。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公たちが大学生になってしまったので、もう続きは出ないかな?と思っていたので、短編が出てのが嬉しい。
幕間の小さな物語の物語たちが愛おしくなっちゃう。慧海ちゃんが好き。芯が通りブレることなく、淡々と歩んでいるところが好き。今回、小熊とのシーンでますますいいなぁと思えた。お姉ちゃんの椎ちゃんの可愛さも好き。彼女はちゃんと女子高生な気がする。一生懸命受験勉強して、手に届く範囲の背伸びをして、可愛らしく拗ねたりして。(小熊と礼子は規格外すぎるからw)
マルーンの女の後日談まで入ってるとは思わなかったわ。
看護師さんのカブのお話では、小熊は自分のスキルを提供して、看護師のお姉さんは彼女のスキルを提供しようと言ってくれる、お互いの対等性が印象的なシーンだったなー -
半分以上、カブに関係なかったな。
相変わらず、カブ以外の車両はセンスないわ。 -
面白みに欠けた大学生シリーズの前に出た高校生シリーズの最後の作品になるが、最終8巻の後に読んだおかげでお口直しの効果があった。
-
もうここまで来るとバイク愛好家の自慢と上から目線に感じられてくる。
本田宗一郎さんだってそんな人達のためだけに作ったオートバイでは無いと思うよ。 -
相変わらずの小熊のおやじっぷり。
女子高生がKADOYAのバトルスーツ着る?
アニメで心の中の描写がないと、可憐に見えるのかな。 -
今まで出た文庫本1~6巻までのスピンオフ?
少し表現が違うか。
間の話を書いたような感じかな。
アニメ化は楽しみやなぁ。 -
2020年11月角川スニーカー文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。プロローグとエピローグを合わせると35にもなる目次と、2,3編読み始めたところで気づいたのは、タイトルのreserveって、もしかしてあのreserve?。あとがきに答えがありました。なんと楽しいお話。今回は三つの発見が。富士山登山時は、キャブの混合気濃度調整で乗り切ったこと、サニートラックでドリフト走行できる小熊(普免持ち!、天才かも)、作者さんのお名前は、二つの工具メーカー名を合わせたものだったこと。本文ストーリーもさることながら、こういうところも面白い。reserveは、やはり価値が高いです。
トネ・コーケンの作品





