作ってあげたい小江戸ごはん3 ほくほく里芋ごはんと父の見合い (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 191
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108796

作品紹介・あらすじ

川越の定食屋「たぬき食堂」は、ほっとする味と看板娘たまきの明るさでファンを増やしていた。夏も近いある日、青年店主・大地に見合い話が。しかし話をよく聞くと、父・昇吾の縁談だった。見合いは食堂で行い、料理も昇吾が作るという。母が他界して二十年。再婚する気はないと思っていたのに。戸惑う大地に、相手の女性の孫娘・遥香が縁談の意外な目的を明かして――。見合いに隠れた「親心」、その思いを込めた父の料理とは?

感想・レビュー・書評

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  • 凪が出てきたね、なんだか繋がるのが嬉しい、他にも登場したけど、ホスピタルが場所で多いかも。病気を隠して亡くなって知らされる恋人が労しい。もっと方法なかったのかと思ったが。確かに短い思い出を持ちながら闘病すると考えるのは自分が健康だからじゃないかとも思う。本でじんわり来るけど、傍観者だからだろうか、本人の気持ちは絶対わからないし、立ち入ったらダメかと。凪の回も読み直す、5年しか一緒にいられないと言うとお母さんと凪も5年なんだよ。ドキッとさせられる。眼鏡屋の夢見た結婚の一瞬がまた違う境地に思えて感動する

  • Kindleで読んだ。
    川越の定食屋「たぬき食堂」は、ほっとする味と看板娘たまきの明るさでファンを増やしていた。夏も近いある日、青年店主・大地に見合い話が。しかし話をよく聞くと、父・昇吾の縁談だった――。
    シリーズ3作目。

    自分のお見合いと言いつつ、本当は息子のお見合いって…強引じゃないからまだいいけどどうなん?と思ってしまった…。

  • 「朝曇 -ゴマかけ里芋ごはん」
    施設に入る前に。
    お見合いだというのに食事会だけで終わったが、これは本当にそうだったのだろうか。

    「片影 -きみ思う夏のサンドイッチ」
    話題を作るため。
    傍から見れば分かりやすい状況だとしても、当人となると意外と気付かないのかもな。

    「老鶯 -ほくほくの肉じゃが」
    追い詰められて。
    辛いことばかり続く中で、繁盛しているのを見て咄嗟に口に出たとしても酷いだろう。

    「秋彼岸 -たっぷり茄子の照り焼き丼」
    教えて欲しい事。
    子供から背を押されると戸惑うだろうが、最終的には一緒に考える事ではあるもんな。

    「白露 -彼女の栗ごはん」
    お見合い相手は。
    記憶が少しずつ失われている事に気付いた時、次は何が消えるのか恐ろしいだろうな。

  • 引き続き、たまきちゃんにハマり
    次が待ち遠しいのは久しぶり

    今回はホロリとするところもあって
    ますますファンになりました

  • 目次
    ・朝曇(あさぐもり)――ゴマかけ里芋ごはん
    ・片陰(かたかげ)――きみ思う夏のサンドイッチ
    ・老鶯(ろうおう)――ほくほくの肉じゃが
    ・秋彼岸――たっぷり茄子の照り焼き丼
    ・白露(はくろ)――彼女の栗ごはん

    ある日大地の父親が、見合いをすると言い出した。世話人がいるわけではなく、自分から相手に申し込んだ見合い。場所は、この店。
    明らかに何か企みがあると思われる展開。

    案の定、見合い相手の孫娘が、介護施設入所の代わりに見合いをするというのは失礼なので、この話はなかったことにして欲しいという。
    大学生の孫とふたり暮らしの祖母が、思い立っていきなり介護施設というのはいささか無理展開。

    思わせぶりなこれらの展開も、祖母がきちんと状況を孫に説明すればすむ話。
    来春から就職する孫が迎えるであろう大変な日常の迷惑になりたくない、という祖母の気持ちはわかる。
    けれどいきなり「介護施設に入所するから」と言われる孫の気持ちは?
    世間が孫を見る視線は?
    自分のことしか考えないような祖母ではないからこそ、説得力に欠けてしまう。
    何より本当の見合いはだまし討ちって、どうなの?

    この手の、ほっこりいい話系に時折りみられる、「よい(良い・善い)ことをするためには手段を問わない」というのが好きではない。
    多くの宗教的問題がここから発しているのを知らんのか?
    自分だけは許されると思っているのか?
    安易なストーリー展開ではなく、もっとプロットを練ろうよ、プロなんだから。

    続きはまだ出版されていないみたいだけど、多分もう読まないな。
    高野豆腐のサンドイッチは今度作ってみたいと思いました。

  • お久しぶりのシリーズでした。
    穏やかに過ぎていく日常と、ちょっと人生の悲哀。
    美味しいご飯の裏に人生の苦さが見え隠れ。

    なんだかちょっと『別れ』がキーワードな巻でしたね。ちょっと切なくなりました。

    肉じゃが問題は次巻に持ち越しかな。
    ちょっと切ないお話だったけど、次回はもうちょっと幸せなお話も出てきそうなので期待。

  • 表紙に惹かれて手にとってみた
    本の中で出てくるご飯がどれもすっごく美味しそう
    アレンジのきいたものばかりだったからいつか作ってみたい!とりあえず里芋の炊き込みご飯

    高齢化と時代の流れの影響でお客さんが入らなくなった惣菜店屋さんの話を読んで
    メディアやSNSの情報に乗っかることは楽だし優越感にも浸れるけど、昔から続いているお店にも目を向けられる人になりたいなと思った
    地元でも旅先でも

    あと子ども食堂の話がちらっと出てきて、前からお手伝いしてみたかったことを思い出した
    コロナがもう少し落ち着いたらできるといいなあ

  • 父に縁談

  •  高橋由太「ほくほく里芋ごはんと父の見合い」、作ってあげたい小江戸ごはんシリーズ№3、2021.1発行。5話とも素晴らしい話が展開しています。早くも次巻が読みたくなりました(^-^)

  • シリーズ3作目。
    たまきちゃん、かわいいなぁ♪

    実食でございます!
    たまごさまは正義でございます!

    この口癖、真似したくなっちゃうなぁ 笑
    彼女の純粋さは周りの人を温かい気持ちにしてくれます^^
    今回お惣菜やさんのお話、じーんときちゃいました♪

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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