- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108802
作品紹介・あらすじ
高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然自宅に訪ねてきた。
音信不通になった小夜子を一緒に探して欲しいと言われ、倉坂尚人は
彼女の故郷、北海道・稲守村に向かう。
しかし彼女はとある儀式の巫女に選ばれすぐには会えないと言う。
しばらく村に滞在することになった尚人達は、神社を徘徊する異様な人影と遭遇。
更に人間業とは思えぬほど破壊された死体が次々と発見され……。
大どんでん返しの最恐ホラー、誕生!
感想・レビュー・書評
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廃れた村の怪しげな儀式が怖いっ 愛と憎しみの惨劇… バランスが取れたホラーミステリー #ナキメサマ
■あらすじ
主人公のもとに元彼女の友人が訪ねてきた。どうやら元彼女との連絡が取れなくなってしまい、気がかりだというのだ。元彼女の地元を訪れると、彼女は儀式の巫女として選ばれており、すぐには会えないらしい。
主人公は元彼女に会うため、寒村に留まることになるのだが…
■レビュー
まず本作は、構成、起承転結、登場人物、人間関係、ホラー、トリックなど、全体的にめっちゃバランスが取れています。
ホラーが苦手でなければ、誰でも違和感なく楽しめる傑作だと思いました!
昔ながらの村落で行われるいかにもな儀式、奇妙な習わし。村人たちも秘密裏で土着ホラーが満載で、やたら禍々しいんですよ。怖えぇぇ
登場人物も若干ありがちな感じはしますがよく描けています。人間のクズぶりが最高。むしろわかりやすくて良いと思いました。
特に村人たちが狂人ばかりでイイ!やっぱりホラーはこうでなきゃいけません。
トリックや事の真相については、正直ほぼすべて見当が付きました。
これも比較的わかりやすく書いてくれてますね、トリックの効果で作品全体が綺麗に引き締まってると思いました。
しかし本作の「一番の被害者」に対しては、やっぱり悲しくなりました。
愛情と憎悪は紙一重で、不幸はこうしてやってくるんだという典型的な例ですね…
人を救うということは、覚悟を決めるということ。ほんのちょっとの人の縁だと思うのですが。
■推しポイント
プロローグが秀逸、最初3ページが鬼スゴイ。
映像が地肌に伝わってくるんですよね。ぜひ映像で見てみたい。
一体どんな惨劇が起こったのか、これから読み進める物語には、どんな秘密が隠されているのか… 強烈な世界観に一気に引き込まれてしまいました。
最初の数ページで読者を魅了するのって凄く難しいと思うんですが、本作はバッチリでした。素晴らしいと思いました。 -
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ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
今回は抗体できなかったんですね。次の「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さん、以前ミステリーのアン...ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
今回は抗体できなかったんですね。次の「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さん、以前ミステリーのアンソロジーで読んだものはソフトでしたけどちゃんとホラーでした。「ぼぎわん」は皆さんのレビューによると‥抗体ばっちりつきそうですね!2022/09/14 -
なおなおさん、こんばんは。そうなんです。怖くなかったので抗体量は増えませんでした。京極さんは確かに怖そうですよね。分厚さも含めて。。。「ぼぎ...なおなおさん、こんばんは。そうなんです。怖くなかったので抗体量は増えませんでした。京極さんは確かに怖そうですよね。分厚さも含めて。。。「ぼぎわんが、来る」はい!頑張ります~2022/09/14
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111108さん、こんばんは!アハハ!そうなんです。抗体は後退しました。「ぼぎわんが、来る」はヤバそうです・・・途中でぶん投げると思います(...111108さん、こんばんは!アハハ!そうなんです。抗体は後退しました。「ぼぎわんが、来る」はヤバそうです・・・途中でぶん投げると思います(笑)2022/09/14
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最初は「ちょっと長くない…?」って思ってたけど、なんだかんだで読み進めていた。
終盤は「え?!そうだったの?!」の連続で、最後の最後もびっくり。
まさにミステリホラー。 -
面白かった!因習ホラーぽい雰囲気は漂うものの、なんかパッとしない展開が続いたり、ちらっとホラーな展開でスピードが上がるかと思いきやゆったりし始めたり、しかし本番は一つ目の大展開からだった。うわこうきたか、と思っていると阿鼻叫喚のグロ展開。めっちゃ良い!映像で見たい!と、なかなか良い着地しながらも払えない違和感。まさかもう一ネタぶち込んで来るとは思わなかった。大好きな流れでした。
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見るからにホラーな装丁に目を奪われる。書店に平置きされていた本書を見た時からとても気になっていたのは間違いない。なぜなら本棚に2冊あったから。(笑)本屋で購入して積読しつつ、BOOKOFFで見つけて買っていたようだ。たまにあるんだな、そんな本棚に2冊ある本が。グロいホラーを欲していたんだなぁ。
でもそんな本書、後半までなかなか盛り上がらなかった。いわゆる土着信仰系の物語。しかし儀式が始まって、真実が分かってからはゾクゾクした。そしてラストは追い打ちをかけるどんでん返し!なのだが、そこがなんだかあっさりとし過ぎていて物足らなさを感じてしまった。 -
横溝ホラー大賞は正直言うと物凄く好みの作品がある訳ではないのだが、つい手に取ってしまう。
今作のナキメサマも大きく刺さりはしなかったけれど、普通に楽しんで読めた。
ラストに仕掛けがブワーっと明かされるのだが、そのほとんどが予測出来てしまい少し残念。
登場人物は知れば知るほどクソ揃いで、
1番まともそうに見えないホラー作家がしっかりしていた印象。
このホラー作家でシリーズ出してくれないかな! -
最初はなんだこの主人公…!と読みながら若干の苛立ちを覚えましたが、ラストまで読むとガラッと印象が変わって凄く面白いお話でした。
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死体が次々と出てくるスプラッターホラー。最後にどんでん返しが、待っています。
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臭いがするくらいのホラー描写に顔をしかめながら、でも最後が気になって読み切りました…
いやー、これは怖い。色んな意味で怖い!
面白かったです!
あー、こわくって多分もう一回読みたくなるなこれ…
著者プロフィール
阿泉来堂の作品






こちらの作品、途中で全てのトリックに気付いてしまいました…(T-T)ウェェーン
秋さんもですか。
騙されたかっ...
こちらの作品、途中で全てのトリックに気付いてしまいました…(T-T)ウェェーン
秋さんもですか。
騙されたかった…。
さすプロ、やはりKaniさんも気づかれますよね^^
世の中にはひっくり返る本はいっぱいありますので。
全...
さすプロ、やはりKaniさんも気づかれますよね^^
世の中にはひっくり返る本はいっぱいありますので。
全体感としては綺麗にまとまっているので、良い出来の本だと思ってますー