ナキメサマ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
  • (10)
  • (43)
  • (37)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 427
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108802

作品紹介・あらすじ

衝撃の大どんでん返しに誰もが騙される……。 恐ろしい才能が放つデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 廃れた村の怪しげな儀式が怖いっ 愛と憎しみの惨劇… バランスが取れたホラーミステリー #ナキメサマ

    ■あらすじ
    主人公のもとに元彼女の友人が訪ねてきた。どうやら元彼女との連絡が取れなくなってしまい、気がかりだというのだ。元彼女の地元を訪れると、彼女は儀式の巫女として選ばれており、すぐには会えないらしい。
    主人公は元彼女に会うため、寒村に留まることになるのだが…

    ■レビュー
    まず本作は、構成、起承転結、登場人物、人間関係、ホラー、トリックなど、全体的にめっちゃバランスが取れています。
    ホラーが苦手でなければ、誰でも違和感なく楽しめる傑作だと思いました!

    昔ながらの村落で行われるいかにもな儀式、奇妙な習わし。村人たちも秘密裏で土着ホラーが満載で、やたら禍々しいんですよ。怖えぇぇ

    登場人物も若干ありがちな感じはしますがよく描けています。人間のクズぶりが最高。むしろわかりやすくて良いと思いました。
    特に村人たちが狂人ばかりでイイ!やっぱりホラーはこうでなきゃいけません。

    トリックや事の真相については、正直ほぼすべて見当が付きました。
    これも比較的わかりやすく書いてくれてますね、トリックの効果で作品全体が綺麗に引き締まってると思いました。

    しかし本作の「一番の被害者」に対しては、やっぱり悲しくなりました。
    愛情と憎悪は紙一重で、不幸はこうしてやってくるんだという典型的な例ですね…
    人を救うということは、覚悟を決めるということ。ほんのちょっとの人の縁だと思うのですが。

    ■推しポイント
    プロローグが秀逸、最初3ページが鬼スゴイ。
    映像が地肌に伝わってくるんですよね。ぜひ映像で見てみたい。

    一体どんな惨劇が起こったのか、これから読み進める物語には、どんな秘密が隠されているのか… 強烈な世界観に一気に引き込まれてしまいました。

    最初の数ページで読者を魅了するのって凄く難しいと思うんですが、本作はバッチリでした。素晴らしいと思いました。

    • Kaniさん
      秋さんこんにちは^ ^

      こちらの作品、途中で全てのトリックに気付いてしまいました…(T-T)ウェェーン

      秋さんもですか。

      騙されたかっ...
      秋さんこんにちは^ ^

      こちらの作品、途中で全てのトリックに気付いてしまいました…(T-T)ウェェーン

      秋さんもですか。

      騙されたかった…。
      2022/08/22
    • autumn522akiさん
      Kaniさん、こんちわー

      さすプロ、やはりKaniさんも気づかれますよね^^
      世の中にはひっくり返る本はいっぱいありますので。
      全...
      Kaniさん、こんちわー

      さすプロ、やはりKaniさんも気づかれますよね^^
      世の中にはひっくり返る本はいっぱいありますので。
      全体感としては綺麗にまとまっているので、良い出来の本だと思ってますー
      2022/08/22
  • 久しぶりに角川ホラー文庫!読友さん読んでいる表紙絵が気持ち悪くて読むのを決めた。何故ホラー?理由は「夢野久作・ドグラマグラ」への抗体獲得。元カノの小夜子が失踪し倉坂尚人が、小夜子のルームメイト・弥生に連れられて、北海道の村を訪れる。そこでは、二十三年に一度の祭りが開かれる予定。小夜子はその祭りで巫女を務めることになっていた。そこで起きる目をくり抜かれる壮絶な殺人。徐々に真相が明らかになる。途中、登場人物の正体が明らかになり、どんでん返しもあった。うん、気持ち悪いけど読めた。でもそこまでホラーではない?③

    • 111108さん
      ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。

      今回は抗体できなかったんですね。次の「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さん、以前ミステリーのアン...
      ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。

      今回は抗体できなかったんですね。次の「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智さん、以前ミステリーのアンソロジーで読んだものはソフトでしたけどちゃんとホラーでした。「ぼぎわん」は皆さんのレビューによると‥抗体ばっちりつきそうですね!
      2022/09/14
    • ポプラ並木(ふゆいちに自分の感想が掲載されました!)さん
      なおなおさん、こんばんは。そうなんです。怖くなかったので抗体量は増えませんでした。京極さんは確かに怖そうですよね。分厚さも含めて。。。「ぼぎ...
      なおなおさん、こんばんは。そうなんです。怖くなかったので抗体量は増えませんでした。京極さんは確かに怖そうですよね。分厚さも含めて。。。「ぼぎわんが、来る」はい!頑張ります~
      2022/09/14
    • ポプラ並木(ふゆいちに自分の感想が掲載されました!)さん
      111108さん、こんばんは!アハハ!そうなんです。抗体は後退しました。「ぼぎわんが、来る」はヤバそうです・・・途中でぶん投げると思います(...
      111108さん、こんばんは!アハハ!そうなんです。抗体は後退しました。「ぼぎわんが、来る」はヤバそうです・・・途中でぶん投げると思います(笑)
      2022/09/14
  • 今年の初ホラー。
    民俗学やミステリを取り込んだ所は面白かった!

    ただ過去をもう少し詳しく書いてほしかった。

  • 見るからにホラーな装丁に目を奪われる。書店に平置きされていた本書を見た時からとても気になっていたのは間違いない。なぜなら本棚に2冊あったから。(笑)本屋で購入して積読しつつ、BOOKOFFで見つけて買っていたようだ。たまにあるんだな、そんな本棚に2冊ある本が。グロいホラーを欲していたんだなぁ。

    でもそんな本書、後半までなかなか盛り上がらなかった。いわゆる土着信仰系の物語。しかし儀式が始まって、真実が分かってからはゾクゾクした。そしてラストは追い打ちをかけるどんでん返し!なのだが、そこがなんだかあっさりとし過ぎていて物足らなさを感じてしまった。

  • 横溝ホラー大賞は正直言うと物凄く好みの作品がある訳ではないのだが、つい手に取ってしまう。

    今作のナキメサマも大きく刺さりはしなかったけれど、普通に楽しんで読めた。
    ラストに仕掛けがブワーっと明かされるのだが、そのほとんどが予測出来てしまい少し残念。

    登場人物は知れば知るほどクソ揃いで、
    1番まともそうに見えないホラー作家がしっかりしていた印象。
    このホラー作家でシリーズ出してくれないかな!

  • ホラー好きな人なら満足度高いかなぁと思った本。私は好みから外れてるので★3に近い4。登場人物達があまり好きになれなかったのと、怪異が起こるのが北海道っていうのが受け入れ難く…。やはり綿々と日本っぽい思想が受け継がれた土地の方が日本っぽい怪異は現れそうな気がするので。
    グロい叙述やストーカーなどでてくるので、小学校は向いてない。

  • 村の因習不足を補充するため、久しぶりのホラーミステリを購入。
    読みやすい代わりに、最後のどんでん返しもわかりやすい仕掛けとなっていたけど、概ね満足。
    どちらかと言うと、従姉妹関係の方が想定外、というか考えもしてなく驚いた。

    最後のナキメサマ大暴れも堪能させていただきました。というか、DV彼氏への依存の方が狂気度高めでは。。。?
    DV彼氏の今の彼女は貰い事故みたいなもので、作中一番可哀想だと思ってます。

    楽しめたので、次も買います。

  • あらすじ通りの内容で最後そうきたか!!って感じ
    サクッと読めて(笑)面白かった。
    高校時代の元カノ小夜子のルームメイト・弥生から
    小夜子と連絡が取れないから一緒に探して欲しいと言われ、
    倉坂尚人は彼女の実家・北海道・稲守村に向かったが……。

    ホラーだけどミステリー感もあり
    謎解きしても悲惨な結果で
    最後どんでん返しって…
    弥生の強引さと
    尚人の内面のうだうだ感に違和感を感じていたけれど、そういう事か!!と納得。
    どうりで違和感感じたわけだ。
    それとは別に村の因習だけど
    北海道の村って気がしないのは私が北海道民だからか?「(ーヘー;)

  • 驚愕するのは間違いないです

    帰省したまま音信不通になった元彼女を探しにやってきた倉坂
    そこは神社で彼女の祖父が巫女の役目のため儀式が終わるまでは会えないと言う

    この倉坂変な思考回路だなと思っていたら…彼だけじゃなかった!おかしな人が他にも沢山

    色々狂ってる

  • 良いですねーこういう因習村もの。好き。
    仕掛けられたトリック自体は「こういうことかな?あーやっぱりな」って感じだったけど、それでも真相が語られるパートは面白かったし読み返してなるほどねーってなった。
    一番の被害者がマジ被害者でしかないところは、個人的に私がホラーに求めてる後味悪さそのものだから満足感ありつつ、それでもやっぱり可哀想になっちゃうな……救いなさすぎっしょ……

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著者プロフィール

第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<読者賞>受賞、『ナキメサマ』でデビュー。北海道在住。会社員。著書に『ぬばたまの黒女』『忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件 』(角川ホラー文庫)、『贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚』(PHP文庫)がある。

「2022年 『邪宗館の惨劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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