本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041108833
作品紹介・あらすじ
能登の事件を解決し、東京への帰路についた一行は、道に迷ってダム湖畔のキャンプ場にたどり着いてしまう。ナルの突然のSPR閉鎖宣言に戸惑う麻衣たちは、急遽、湖畔のバンガローに滞在することに。そこへ舞い込んだ、廃校になった小学校の調査依頼。幽霊が出るという校舎には恐るべき罠が仕掛けられていた――。すべての謎が明らかにされる最終巻。驚愕の真実とは!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
シリーズもの、最終巻。
現実ともう一つの世界を行き来していましたが、こんがらがることなく、楽しんで読めました。
気になっていた人の正体も分かって良かったです。 -
シリーズ第七弾。且つ、(リライト版では)最終巻。
前巻の能登での事件を解決した帰路の途中で、山に囲まれたダム湖付近に迷い込んでしまったSPRメンバー達。
ところが、ナルは唐突にこのダム湖に留まると言い出し、ここでの解散とSPR閉鎖を宣言します。
納得のいかない麻衣達(ナルとリン以外)がグズグズしていると、近隣にある廃校になった小学校の怪異について調べてほしいとの依頼が舞い込んできて・・・。
謎めいていたナルやリンさんの秘密が明らかになる、伏線回収巻ともいえる本書。
そして、個人的に今回の廃校のターンは今までのシリーズの怪異の中で一番怖かったかもです。
メンバー全員が廃校に閉じ込められて、仲間たちが次々消えていく・・途中で子供の霊たちがスゥっと麻衣達の意識の中に入り込み、その代わりにメンバーの存在を忘れていくところは“その子たちは霊だから!”と、ヤキモキしました。
で、この絶望的な状況を救ったのは、我らが主人公・麻衣でございます~。
霊たちを浄霊(そう、除霊ではなく“浄”なのです)するために、麻衣が自分語りならぬ“仲間語り”で彼女がメンバーをどれだけ大事に思っているかを熱く訴える場面は、まさにこの巻のハイライトともいえる胸アツシーンでしたね。
で、そんな麻衣を夢の中でガイドしてくれていた(麻衣の能力開花を導いていた)“優しいナル”の驚きの正体と、ナル自身の背景諸々が明らかになっていく終盤では“そういうことだったのね~!”と色々腑に落ちた次第です。
あとは忘れてはいけない、麻衣の切ない恋の行方もご注目ですよ~。
何だか、シリーズ第一作目では全然まとまりがなかったメンバー達(むしろ険悪だった)が、本当、仲良くなったもんだよね・・と感慨深いものがあります。
(ただ、麻衣とメンバー達がわちゃわちゃするシーンは、やり取りの台詞が昭和すぎて、微笑ましさより“寒さ”が勝ってしまっていた感が正直ありましたが‥汗)
という訳で、楽しいSPRメンバー達(そうそう、“SPR”の本来の意味も判明していました!)とも、この巻でお別れと思うと寂しい限りです。
ただ、リライトはされていないですが『悪夢の棲む家』が(多分)続編のようですので、こちらも読んでみたいですね~。 -
'22年8月11日、Amazon audibleにて、聴き終えました。
シリーズ完結編、との事で…名残惜しく、思わず「続編を!」と望んでしまうのは、不粋なんでしょうね…かなり以前に完結してるんだし。
でも…殺人事件には言えないことですが…登場人物たち皆が、「良かったね!」というラストだったような…その点は、とても満足しました!
シリーズを通して、楽しく、面白く聴きました。作者さんとナレーターの方に、感謝!
そして…さあ、次へ! -
前回の調査の帰り道にふと立ち寄った場所でまさかの展開が…!!
そして廃校での調査を依頼され、巻き込まれるいつメンズ。
とうとう終わってしまった…
ずっと謎だったナルの正体にびっくり!!
最初から伏線もあったのにどうしてぼーさんのように気づかなかったかなぁ。
麻衣の夢の話には泣けました。
まさかそんな…
だけどいざ明かされてみたらとてもしっくり来ました。彼にもう会えなくて淋しい…
今後の麻衣の能力の進化と恋の行方がとても気になります。
「幻の続編」も機会あればぜひ読みたいです。
著者プロフィール
小野不由美の作品





