ゴーストハント7 扉を開けて (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.42
  • (125)
  • (85)
  • (26)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 995
感想 : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108833

作品紹介・あらすじ

能登の事件を解決し、東京への帰路についた一行は、道に迷ってダム湖畔のキャンプ場にたどり着いてしまう。ナルの突然のSPR閉鎖宣言に戸惑う麻衣たちは、急遽、湖畔のバンガローに滞在することに。そこへ舞い込んだ、廃校になった小学校の調査依頼。幽霊が出るという校舎には恐るべき罠が仕掛けられていた――。すべての謎が明らかにされる最終巻。驚愕の真実とは!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • '22年8月11日、Amazon audibleにて、聴き終えました。

    シリーズ完結編、との事で…名残惜しく、思わず「続編を!」と望んでしまうのは、不粋なんでしょうね…かなり以前に完結してるんだし。
    でも…殺人事件には言えないことですが…登場人物たち皆が、「良かったね!」というラストだったような…その点は、とても満足しました!

    シリーズを通して、楽しく、面白く聴きました。作者さんとナレーターの方に、感謝!
    そして…さあ、次へ!

  • 再読扱いになりますが、何度読んでも名作は名作!

    これで『悪夢の棲む家』もリロードしてほしいなぁ。

  • ゴーストハントシリーズ7巻目・最終巻。
    最後の舞台は廃校となった小学校。

    怖さは5巻、2巻ほどではないけど、順番に入れ替わる静かな怖さは中々のもの。

    メインはナルの秘密。
    6巻までの伏線が徐々に明らかになっていくのは見事。特にナルの正体は思わず過去巻を確認するほど。リメイク版はページ構成も相まって、本当に驚いた(旦那様のデビュー作を彷彿とさせる仕掛け。いや、本当に驚いた)。

    最後は悲しくもあり、希望もあり。切なかったなぁ。。。
    キャラにも愛着が湧いてきて、これで終わりかと思うとちょっと寂しいけど。
    珍しくシリーズものを一気読みした満足感もあり。
    良い読書体験でした!

  • ナル麻衣とリンナルが好き。
    感動しすぎてそのほかの感想はわいの語彙では表せない。

  • あぁ、終わってしまった。という言葉に尽きる。
    自分の中での久しぶりの大ヒットシリーズ。
    次の巻が出るまでを待ち望むという作品に出会えた幸せ。

    本書においてはここにきてあの一言がここに繋がってくるかぁ〜の連続。
    見事な伏線回収、そして驚天動地の着地に喝采しかない。

    麻衣が本領を発揮し事件を解決に導くシーンには号泣。

    ほんとに文句ないシリーズでした。
    まだまだ読んでいたいがこの引き際がまた良し。

    すぐにでもまた読み返すシリーズです。
    大大大満足でした。

    あ、ジョンの秘密ってのは?
    「みんな秘密があるーーだろ?」

  • 読書記録 2023.4

    #ゴーストハント 7扉を開けて
    #小野不由美

    一人また一人、SPRのメンバーが姿を消す。シリーズで最も悲しい敵を前に、成長した麻衣がとる行動を見守りたい。
    ナルの出自に、二人の恋に、ゴーストハントらしい結末が訪れるよ。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読了

  •  若干のネタバレがあるかもです、、、
     やっぱり、最終巻って謎めいて終わったり、
    続きが...続きが欲しい...など、どゆこと?とかそういうのが多いと思うんです。(個人的に)なんですけど、この最終巻、本当に神様で、何の疑問もなく、平和に(?)終わって、もう、最高なんです。
     麻依の恋はぶっとびましたけど、ちゃんと、まだ続くっていうのがわかる。この終わり方はすごくスッキリして、すごいなって思いました。語彙力皆無
     何より、密かに幽霊と仲良くしたいと思ってる私に、麻依と餓鬼(?)が仲良く手を繋いで教室まで行くシーンは最高でした。ただ、いきなり知らない子が出てきて、何回も読み直しましたが、先に進めばわかることでした。急すぎる展開でページが破れてるんだと思いました笑
     ゴーストハント連載(?)お疲れ様でした。
    (ゴーストハントの世界に入って、全員の名前を当ててすごい賞賛をあびたい。)

  • すべての謎が解き明かされる、クライマックスにどきどきした7巻。麻衣の成長の物語だった…………本当に読後感が良い。清々しい気持ちに、少し切なさがまじる。有象無象の面々だったのに、誰一人欠けてはならない仲間になって。一息にシリーズ読み切って良かった、本当に。
    「渋谷サイキックリサーチ」の解散宣言、ぼーさんら男性陣の内緒話、突き放してくるナルの言動、色々な要因が重なって不安に揺れる冒頭の麻衣の心理描写に、胸が締めつけられた。孤児である出自もあり、淋しさに敏感である姿が等身大に現れていて、麻衣というキャラクターにより感情移入してしまう。
    不穏な気配を背負ったまま、廃校舎の事件へと舞台が移る。ジーンに手伝ってもらった浄霊のシーンは、圧巻。すごくきれいな情景で、しばらくはその光景を忘れられないと思う。冒頭の孤独感を経て、麻衣がもたらす癒やしの瞬間。一冊を通して前進し続けてる姿が眩しい。
    浄霊のシーンに負けずインパクトが大きかったのが、ナルを言い負かす麻衣。そう、ナルは優秀だけども一人のティーンエイジャーであることに変わりはなくて。ここまでの経験と素直な感覚が、そのことをナルに正面から突きつけた。ジーンが欠けてしまったナルにとって、麻衣は広がる世界を気づかせてくれる、大きな存在になったのではないだろうか。
    そしてほんのり漂っていた恋愛模様の決着。麻衣はナルに告白するけれども、実際はこれはジーンと麻衣との恋物語で。最後の最後で口を噤んだけれど、ジーンが何を言いたかったのか、本質的なところは麻衣も感じていたのじゃないかな。最後、「一人でも恋はできるから、もう泣かない」、この一言で終わるの、すごく良い。麻衣は本当に強くなった。素敵な時間を共有させてくれてありがとう、麻衣に本当にお礼を言いたい。

  • 2022.9.20
    あぁー!よかった〜
    中盤のマイの愛爆発の所なんてもう、たまんねぇよ
    好きを超えてみんなへの愛がもう……!!
    あんなストレートな愛を見ちゃうともうさ…

    自分もみんなの事大好きになりました。
    とにかくありがとう、またいつか。

  • ナルの謎が解ける最終巻。とっても面白かったけど、やっぱり主人公の女子高生のキャラが癇に障って途中イライラ。
    セリフの軽さも気になるし。
    この作家さんの別の本も読んでみます。

全75件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大分県生まれ。1988年作家デビュー。「悪霊」シリーズで人気を得る。91年『魔性の子』に続き、92年『月の影 影の海』を発表、「十二国記」シリーズとなる。十二国記と並行して執筆した『東亰異聞』『屍鬼』『黒祠の島』は、それぞれ伝奇、ホラー、ミステリとして高い評価を受けている。「悪霊」シリーズを大幅リライトし「ゴーストハント」として2010年~11年刊行。『残穢』は第26回山本周五郎賞を受賞。現在も怪談専門誌『幽』で「営繕かるかや怪異譚」を連載中。近刊に『営繕かるかや怪異譚』、文庫版『鬼談百景』。

「2023年 『過ぎる十七の春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野不由美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×