- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108895
作品紹介・あらすじ
――海に現れた「壁のない密室」――
何者かに海中深くに引きずり込まれた元ダイバー。
無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。
現場はソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室”。
事件の調査依頼を引き受けた、防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、
大海原に隠された謎に挑む! (「コロッサスの鉤爪」)。
表題作ほか計2編収録。『ミステリークロック』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。
本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」は、同時に発売された文庫『ミステリークロック』に収録されています。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ドラマ化もされていた防犯探偵シリーズの中短編集その2。『ミステリー・クロック』よりもこちらが好みだった。「鏡の国の殺人」はトリックが専門的すぎて理解が難しいが、先にドラマで見ていたのでイメージしやすかった。表題作は謎もトリックも魅力的で、多視点で描かれていくのもスリリングで読む手がとまらない。ただ、榎本と青砥のやりとりのコメディ要素はもう少し薄い方が好み。
-
これはおもしろい!
被害者が卑劣な奴で犯人に同情しつも、密室は解いてしまうのね。
このまま、事故にすればいいのに -
とてもとてもとても好きなお話。
鏡の国のアリスをテーマにした短編と、
深海をテーマにした短編。
1作目はまたもや強烈なキャラクターの人が出てきて、出てきた瞬間この話はお前が主人公だ、と思った(笑)
表題作のコロッサスの鉤爪は、榎本&純子シリーズで一番好き。
貴志祐介はやっぱりサイコパスを書くのが上手。
一番切なくてグッとくる謎解きと余韻だった。
金田一少年の事件簿の殺戮のディープブルーという映画を思い出した。
覚悟を決めた人は、凪のように穏やかで、切ない。 -
「鏡の国の殺人」
「コロッサスの鉤爪」
防犯探偵・榎本シリーズ第4弾『ミステリークロック』を分冊化したもの。
本書は、「鏡の国の殺人」と「コロッサスの鉤爪」という2つの中編の組み合わせ。
「鏡の国の殺人」は映像化済み。というかトリックの性質上、ドラマと合わせて読むとより楽しめる。
「コロッサスの鉤爪」は謎の深海生物がいるのではという謎が読み手を引きつける。
こういう勧善懲悪的な物語は好きだが、欲を言えばもう少しそれぞれの人物たちの背景を描写してもらいたかった。 -
何者かに海中深くに引きずり込まれた元ダイバー。
無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。
この惹句にひかれて読んでみた。
「鏡の国の殺人」と「コロッサスの鉤爪」が収録されていたが、「鏡の国の殺人」は★★
「コロッサスの鉤爪」は★★★
ちょっとガッカリだった。 -
限定的な密室
-
久々の続編。もう少し榎本と純子の掛け合いがあって欲しかった。
著者プロフィール
貴志祐介の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





