みかんとひよどり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 678
感想 : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041108932

作品紹介・あらすじ

シェフの亮は鬱屈としていた。創作ジビエ料理を考案するも、店に客が来ないのだ。そんなある日、山で遭難しかけたところを、無愛想な猟師・大高に救われる。彼の腕を見込んだ亮は、あることを思いつく……。

感想・レビュー・書評

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  • ダメなことかもだけど、スーパーでみるパックのお肉しか見たことなかったから、こんな風にして生き物を殺んだったな・・・。と改めてよく考えた一冊。みかんの香りのひよどり、食べてみたい・・・。お恥ずかしいことに、ひよどり自体も食べたことはないのだか。

  • ジビエ大好きな私にはとっても飯テロ小説でした。(鴨も鹿も好き♪)

    雇われたオーナのシェフ亮二は売り上げの店の売り上げが上がらないことに焦っていた。そんな時に出会った漁師大高。

    彼にご馳走された若猪のうまさに、定期的に仕入れたいと願う亮二なのですが……。

    ジビエは好き嫌いもありますし、野生の動物を食べるということで反感を持つ人が多いのも事実。

    そんな中でだんだんと亮二と大高の距離が近づいていくのがいいなぁと思いながら読んでました。

    合鴨のねぎまが食べたいと切に願ってしまいました。おいしいんだよね( *´艸`)

  • ピストロ・パ・マル シリーズも好きだが、こちらもシリーズ化して欲しい!シェフの亮、狩人の大高はじめ、それぞれの人間性や関係性がとても良い。

    いのちをいただくということ…食べ物をもっと大切にしようと思ったし、ちゃんと料理しようと反省した。
    世の中が便利になればなるほど工程が複雑化され原点が見えないものだけれど、そんな日常に日々感謝できる心を持ちたい。

  • ジビエ料理は、地元でもよく取り上げられている。食と命。狩猟をテーマに世界がひろがった。まさか事件に話が展開するとは思っていなかった。個人的には、ジビエは胃腸が弱いので、あまり好んで食べないけれど、奥深いと思った。


  • ジビエ料理の話。
    私自身はジビエにはあまり興味はなく、何の考えもないが、せっかくの命を無駄にしない、美味しく有り難く頂くという考え方には素直に頷ける。
    猟師とシェフの間に友情が芽生えていく辺りの流れも良かった。

  • 潮田亮二(しおた りょうじ)35歳。
    フレンチの料理人で、今は「レストラン・マレー」の雇われシェフをしている。
    フランスの料理学校では成績優秀だったのに、帰国して持った店はことごとく潰れた。
    留学費用の返済も済んでおらず、人生の赤字収支を嘆く、下向きな日々。
    店でジビエ料理を出すために、亮二も狩猟の資格を取って山に入ったが、愛犬とともに遭難・・・したところを、孤独なハンター・大高重実に助けられる。

    オーナーがジビエにこだわるから、という理由で狩猟に関わった亮二に、大高は無愛想なりに、猟犬の訓練の仕方、山のこと、狩猟のことを教える。
    その一方で彼は、害獣駆除などで獲れた獲物を客用として店に卸し収入を得ることを頑なに拒む。
    人と関わりたくない、人生を複雑にしたくない。
    亮二は、無理強いはしたくないと思いながらも、大高と関わることをやめられない。

    見た目も雰囲気も全く違う二人だが、何と無く似たものを感じる。
    そう言ったら、二人とも全否定すると思うけれど・・・
    こだわりと頑固さの影に隠れた、今一つ自分を肯定できないところとか。
    だから、「友達」と言える間柄になったのだろう。
    そして、知らないうちに影響し合っている。

    人間は、食物連鎖の頂点に立っている。
    ジビエを食べることだけを「殺生」と言って過激に責める人たちも出てくるが、スーパーで売られている肉だってかつては生きていたのだ。
    命を頂いていることを大切に考えたい。

    ーーーーーーーーーーーーーーー
    個人的に、ヒヨドリとは、庭にみかんを設置して、食べにくる姿を愛でるものだと思っていた。
    そうか〜
    みかんを食べたヒヨドリの肉はみかんの香りがするのか・・・

  • 2019年2月角川書店刊。2021年5月角川文庫化。ジビエ料理と調達とそれを取り巻く人々と犬達のストーリー。ジビエ料理って難しいもんなんだと思いました。

  • お肉は美味しそうで良いです。ヒヨドリを食べたことがないので想像しづらいけど。ジビエと有害駆除は別で論じてほしかった。利活用なんて行政の詭弁に過ぎず、自然の恵みを感謝して食べる、ってだけで良いじゃないかと思ってます。あと、レストランで休日とはいえペットがウロつくのは嫌だなぁ。

  • 人間の都合で殺される鹿や猪、とり。殺した命に責任を持つのも人間で、その責任の取り方として殺して終わり」、ではなく「食」という形をとる。作品を通してジビエ料理に少し関心を持ち、命をいただくことについて考えさせられた作品です。

  • 食と命…永遠に答えのでない問題がそこにはあって

    ジビエのことはかなり偏見もあるとおもうがこういう事件的なことにまで発展してしまうことも実際にあるのだろうか…

    近藤さんの作品はいつも私の知らない世界を掘り下げて教えてくれる

    今回もジビエ料理に興味がわき、早速レストラン検索!

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学卒。在学中に執筆した『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2007年刊行の『サクリファイス』が絶賛を浴び、同作で08年大藪春彦賞を受賞。その他の著書に『ねむりねずみ』『天使はモップを持って』『二人道成寺』『タルト・タタンの夢』『ダークルーム』『モップの精は旅に出る』『スティグマータ』『マカロンはマカロン』『ときどき旅に出るカフェ』『インフルエンス』『震える教室』『みかんとひよどり』『歌舞伎座の怪紳士』『夜の向こうの蛹たち』など多数。

「2022年 『筆のみが知る 幽霊絵師火狂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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