- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108970
作品紹介・あらすじ
新吉が芸者のお葉とともに訪れた三囲神社で出会ったのは、薪炭屋の主人。お葉のお座敷にも上がったが、どうやら正体は別のようで……向島を舞台に繰り広げられる、芸者たちの諍いに、訳アリ箱屋が挑む!
感想・レビュー・書評
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謎の客 ― 向島・箱屋の新吉シリーズの2作目
2020.12発行。字の大きさは…中(前作よりほんの少し字が濃くなっています)。
妖艶な向島芸者お葉の箱屋の新吉の人情物語です。
此度は、赤猫(放火)が有り小伝馬町の大牢から囚人が解き放ちになりました。
人殺しなどの重罪人を縄で繋ぎ本所回向院に護送していたところ、襲撃されて人殺しの疑いのある銀次郎が仲間と逃亡します。
その銀次郎が、芸者お葉を贔屓にしてくれている山西屋を何回も襲います。その都度、新吉が助けます。新吉が疑問に思い調べて行くと、ことは意外な展開を見せます。
【読後】
最後に、同じ長屋の茂助が、新吉に。
「侍が、訪ねて来たが、新さんが留守なので帰って行った」と、
「そのお侍さん、なんだか新さんに雰囲気が似ていたんだ」と……、
新吉が追いかけると、
(平岡……)
新吉はじっと船を見送った。
いつしか雪が激しくなり、八年ぶりに見る平岡伊一郎の姿が視界から消えて行った。
え、えぇ――、平岩伊一郎て誰なんだ……?
次につながるように上手く書いています。
う、うぅ――、次作も読むか。
上手いな……
【豆知識】
「箱屋」とは、芸者の三味線の入った箱を持つことからついた名前です。芸者に着物を着せたり、帯を結んだりと、雑用をこなしていきます。
2021.02.07読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
向島の芸者、お葉は、箱屋家業をしている新吉の想い人によく似ていた。その人はもういない。
お葉を守るためにはなんでもしようと決意する新吉。
その新吉の正体は、吉原の花魁を守るためにしてもいない事件の犯人として、武士をやめた。
読めば読むほど、興味がつきない魅力的な主人公像!
次回作品が待たれる。 -
新吉はこれからどうする?
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内容(「BOOK」データベースより)
夜の冷気が身にこたえる季節。向島の人気芸者・お葉の身の回りの世話などをしている箱屋の新吉は、三囲神社で薪炭問屋を営んでいるという男に声をかけられる。金回りはいいようで、男はお葉を座敷に呼ぶが、何か裏がありそうで―。一方、牢脱けした男の行方を追って、同心の扇太郎は聞き込みをしに向島を訪れる。新吉にも人相書きを見せ、協力を仰ぐ。調べていくうちに、大店の主人や人気絵師のかかわりが明らかになる!?
令和3年3月23日~25日
著者プロフィール
小杉健治の作品





